南アルプス南部 | 椹島ロッヂ

朝の稜線は氷点下。草紅葉でウラシマツツジなど色付いています。日没早まり早い時間に小屋入りを。小屋によっては営業終了日に注意。

秋の気配が漂う、荒川岳の稜線(2017.09.14 椹島ロッヂ)
秋の気配が漂う、荒川岳の稜線(2017.09.14 椹島ロッヂ)
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天気・気温

09/28(木) 椹島ロッヂ  06:00 晴 気温7℃
甲府市の天気予報
明日
晴時々曇
25℃
10℃
明後日
晴のち曇
25℃
11℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
静岡市葵区の天気予報
明日
晴時々曇
26℃
13℃
明後日
晴のち曇
25℃
14℃
日本気象協会提供 2024年3月29日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

昨日夕方から弱い雨が降り始め、今朝からも続いています。
天気予報では昼過ぎには回復するそうです。
このところの椹島の朝の気温は7~8℃。ストーブに火が入っていました。
今朝は10℃。いつもより温かく感じられ、暖房も使いませんでした。
すでに稜線では、初霜や初氷が観測されていますが、今日は雨で雪にはなっていないと思われます。

稜線部では、草紅葉が見頃となっています。ウラシマツツジの赤、ダケカンバの黄色などとてもきれいです。

日没が早くなっています。秋は行動時間を計画段階から夏以上にゆとりをもって下さい。
椹島でも17時半頃日没でライトが必要な暗さになります。
近頃長距離を無理に歩こうとする方が多く、小屋への到着が遅れる傾向があります。
行動時間の後半は歩き始めより疲労してコースタイムよりも時間がかかります。
3泊4泊してゆっくり安全登山に努めて下さい。

●近況 
○小屋利用は営業日の確認を
・営業終了
百間洞山の家(当社管理)の他、聖平小屋・茶臼小屋(井川観光協会管理)の聖岳方面の各山小屋は、9月18日で今シーズンの営業を終了しました。
熊の平小屋も9月24日で今シーズンの営業を終了
(市)高山裏避難小屋、(県)小河内岳避難小屋は8/31で終了しています。
・終了間近
(県)赤石岳避難小屋、(県)荒川中岳避難小屋は、9/30まで

○送迎バスの時間に注意
9月から畑薙~椹島方面の送迎バスの時刻表が変わりました。一日3往復となっていますのでご注意願います。

○椹島近くの牛首峠にある、南アルプス衛星ライブカメラ(静岡市役所設置)をご覧いただけます。
http://m-alps-live.jp/

★道路情報★
※このところ、短期間や短時間の通行止めがあるようです。
確認してからお越し下さい。

○静岡市内・川根本町各方面から畑薙第一ダムへの道路では、台風の通過に伴う通行止めはみられません。
なお、山間部の道路では、工事や道路災害などに伴って通行規制が実施される場合がありますので、あらかじめご注意願います。
通行規制情報は「静岡市道路通行規制情報 しずみちinfo」のサイトでご確認ください。
https://shizuokashi-road.appspot.com/

○【要注意】
川根本町接阻峡から井川地区へ通じる道路(市道閑蔵線)では、9/11~10/20の間、道路工事に伴う時間帯通行止め規制が行われます。浜松・名古屋方面から畑薙第一ダムへお越しの方は、夜間・早朝を除き、新東名新静岡IC⇒横沢・富士見峠経由⇒井川・畑薙 のルートをご利用下さい。
 ○長野県側から光岳・聖岳方面への登山を検討中の方は、遠山郷観光協会のサイトを要チェック!光岳・聖岳への登山口である易老渡・便ヶ島方面への道路情報が更新されています。

登山道の状況

9/28現在、椹島~悪沢岳・赤石岳方面の登山道では、通行に支障はありません。

登山装備

山小屋では、朝晩の気温は氷点下近くまで下がり、ストーブを使う気温となっています。
秋山の登山装備、防寒装備(手袋や帽子なども)や雨具などはお忘れなく。

注意点

○日没の時間もだんだん早くなっています。
山行のスケジュールは「早出早着」を原則として計画を立てていただくようお願いいたします。

○登山中の転倒・滑落による救助要請が多発しています。
無理のある行程による疲労からと思われる事故も見られます。特にインターネット上の記録を鵜呑みにして、自分に当てはめるのは危険です。トレランのような登山は誰でもできるものではありません。
実力にあった無理のない日程やコースで計画を立てる、事前にしっかりとした情報収集をする、登山届を提出する、など・・・、これから登山される皆様には安全な登山を心掛けていただきますようお願いいたします。

○当社の送迎バスは、椹島ロッヂ・二軒小屋ロッヂ以外の途中での乗降はできませんので、ご了承下さい。
ただし、椹島(ロッヂ・登山小屋)へ宿泊の方は翌朝の送迎バスに乗車し聖岳登山口で下車いただくことができます。
井川観光協会管理の山小屋(聖平小屋・茶臼小屋・横窪沢小屋)をご利用の方は、井川観光協会が運行している送迎バスをご利用下さい。

お知らせ

★南アルプスをゆったり満喫キャンペーン★
このキャンペーンは、ゆっくり安全な登山を楽しんでいただくお客様を対象としたサービスです(旅行会社主催によるツアーと10名以上の団体のお客様は対象外)。
椹島ロッヂまたは二軒小屋ロッヂにお泊りになられたお客様を対象として、キャンペーンのポイントカードをお渡ししております。
カードを持って対象のロッヂ・山小屋に合計4泊していただくと、下山時に椹島でシャワー入浴と、ソフトクリームまたはグラス生ビールをプレゼント。

★山小屋・ロッヂの営業期間★
・椹島ロッヂ………………4/29~11/5
・二軒小屋ロッヂ…………4/29~11/5
・(県)千枚小屋……………7/ 8~10/9
・(県)赤石小屋……………7/15~10/9
・(県)荒川小屋……………7/15~10/9
・(市)百間洞山の家………7/15~9/18
・(市)熊の平小屋…………7/15~9/24
・(県)赤石岳避難小屋……7/15~9/30
・(県)荒川中岳避難小屋…7/15~9/30
・(市)高山裏避難小屋……7/15~8/31
・(県)小河内岳避難小屋…7/15~8/31

★周辺山小屋の営業期間★
・井川観光協会管理
 聖平小屋・茶臼小屋……7/15~9/18
 横窪沢小屋………………7/15~8/31
・川根本町観光協会管理
 光小屋……………………7/10~9/17

★各お問い合わせ先★
【赤石岳・悪沢岳への登山】
 特種東海フォレスト 0547-46-4717
 http://www.t-forest.com/alps/
【聖岳・茶臼岳・光岳方面への登山】
 井川観光協会    054-260-2377
 http://ikawa-minamialps.com/
【光岳方面への登山】
 川根本町役場    0547-58-7077
【長野県側から聖岳・光岳へ】
 遠山郷観光協会   0260-34-1071
 http://tohyamago.com/

昨年の今頃の様子は?

椹島ロッヂは4月29日から今季の営業を開始します。予約受け付けの開始は4月18日から2023.04.10

本日は標高約1500m以上では積雪。椹島ロッヂは予約受け付けを開始、営業は4月29日からです。2023.04.26

椹島ロッヂ周辺の過去の様子

  • 椹島からながめる聖岳
  • 椹島近くから望む赤石岳の様子
  • 赤石ダムから望む南アルプスの様子
  • 椹島近くの千枚岳登山口の様子
  • 椹島ロッヂ周辺の様子
  • 茶臼岳・光岳方面への登山口、畑薙大吊橋の様子
  • 椹島付近からの赤石岳の様子
  • 茶臼岳・光岳などへの登山口となっている畑薙大吊橋の様子
  • 椹島付近から撮影した赤石岳の様子
  • 南アルプスの山々
  • 転付峠から望む南アルプス荒川岳・赤石岳・聖岳の様子
  • 畑薙第一ダムから望む南アルプスの様子

椹島ロッヂ

電話番号:
0547-46-4717
連絡先住所:
静岡県島田市金谷東1-753-1 東海フォレスト・サービス事業部

地図で見る
http://www.t-forest.com/alps/

施設の詳細を見る

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赤石岳 標高 3,121m

 静岡県と山梨・長野両県の県境尾根には、名前のついている3000m級の山がちょうど10座ある。この10座すべてが静岡市との市境にもなっている。なかでも赤石山脈の盟主、赤石岳は一等三角点をもち、3121mの高さを誇る。まさに南アルプスの王者的な風格があり、山頂からの展望は360度を欲しいままにできる。名だたる南アルプスの山々はもちろんのこと、富士山、奥秩父連峰、八ヶ岳、遠くは北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰、中央アルプス、御岳山と、南アルプスきっての眺望といえる。  山頂には昔の信仰登山のなごりをとどめる石や鉄製の剣が残っており、この山の歴史を物語っている。明治12年と14年に測量登山が行われ、その後一等三角点が設けられた。そして明治時代には地質学者エドモンド・ナウマンやウエストン、河野齢蔵、小島烏水などの学者、登山家がそれぞれ登山している。  また、大正15年夏、この辺りの山林の持ち主であった大倉喜八郎(大倉財閥の創立者)が大勢のお伴を従えて特製の駕籠(かご)で登頂したというエピソードもある。彼の製材会社は東海パルプとして残り、椹島から赤石岳に突き上げている東尾根は別名、大倉尾根とも呼ばれている。  赤石岳を登るにはいくつものコースが考えられるが、代表的な椹島から東尾根を登って登頂、さらに足を延ばして荒川三山を回って椹島へ戻ってくる一周コースを説明する。途中には5つの山小屋があるので、日程も好きなように組める。椹島へは静岡駅からバスで畑薙第1ダムまで入り、ダムから林道を歩くのが一般的。東尾根は取付から急坂が続く。地図上の2027m地点手前で林道を横切る。樹林帯の中の道は踏み込まれていて歩きよく、4時間ほどで赤石小屋に着く。古い小屋のすぐ上には新装なった立派な小屋がある。小屋を過ぎて富士見平に達すると展望が開け、周囲の山が一望できる。しばらく進むと尾根から外れ、左手の赤石沢の支流、北沢の源頭を渡る。この辺りは高山植物が豊富に咲いている。  小屋から3時間ほどで待望の赤石岳山頂に立てる。充分展望を楽しんだならば、小赤石岳、大聖寺平を経て荒川小屋まで下る。次いで頭上にそびえる前岳を目指して登りだすと、ここも所狭しと高嶺の花々が咲いている。前岳に出て中岳の小屋を過ぎ、さらにひと汗かいて悪沢岳へ登り返す。千枚岳を経て1時間も下ると、樹林に囲まれた大きな千枚小屋が建っている。小屋から蕨段を経て椹島までは、長いが穏やかな下りばかりで、3時間もあれば出発地へ戻ることができる。

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聖岳 標高 3,013m

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笊ヶ岳 標高 2,629m

 笊ヶ岳は南アルプスの前衛とはいえ、なかなか登る機会の少ない山の1つである。特徴ある双耳峰は甲府盆地からもよく見え、同定しやすい山である。  登山適期は残雪期がよい。尾根筋で水が得やすいこと、大井川の谷を隔てて見る南アルプスの色彩の変化が楽しめることなどが理由。  独立峰なので、360度の大展望を手中にできる。これは多少の入山の困難さを帳消しにして余りあるものといえよう。  一般的な登山は、雨畑川沿いの馬場集落から奥沢、布引山を経てピストンということになろう。山中1泊。山頂まで登り10時間30分。『甲斐国志』には「山形淘ざる(いざる)ヲ覆(ふせ)タルカ如シ因テ名ツク」とあるが、山形に若干の疑問がある。最初の登山者は中村清太郎であり、明治44年12月1日、奥沢の谷をつめてその頂に立った。

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