いきなりドカンとくる「雪おこし」に注意。大山はもう冬山です。軽装備で登ることはできません
天気・気温
山と周辺の状況
昨日あたりから冬型の気圧配置となり、強い西または北西の風で気温もずいぶんと下ってきました。明日以降もこの寒気が居座り、週末にかけて平野部でも降雪が見られるかも。
さらに日本海上を強い寒気が通過する時に大気の乱れが生じ、雷雲が発生する場合が多々あります。これが「雪おこし」です。
雪が降っていなくても、全天が雲で覆われて、暗くなってくると要注意です。この雷が発生すると雪が降り出します。冬の雷は夏と違って、積乱雲の高度が比較的に低く、そのために日中でも暗くなるわけです。また冬は季節風に流されて山側に積乱雲が流されてくる場合が多いのでご注意ください。
夏のように徐々に雷鳴が近づいてくるのでなく、過去の大山での事例を見ると、いきなりドカンとくるようです。
登山道の状況
8合目から上では木道が凍っているので、注意してください。もちろん運動靴で登れるレベルではありません。
また積雪が少ない時は木道でのアイゼンはできるだけ外してください。
基本的な山での歩き方ができている方はアイゼンをつけなくても歩けるはずです。この程度の凍結でアイゼンをつけないと歩けない方は、8合目から上は登らないほうが無難です。今日は9合目手前で20名ほどの団体が木道が滑って危険ということで、山頂目前にして下山していました。危機管理という面ではガイドとして、いい判断だと思います。
陽が当たると凍結も融けますが、今日のような天候が下り坂の場合は無理をしないで途中からでも下山したほうがいいようです。
また7合目辺りからは土留めの丸太とか岩が凍って滑りやすくなっています。
特に大山の場合は5合目辺りから8合目辺りまでは土留めに蛇カゴと言って太い番線のカゴに石ころを詰めたものを使っています。ここでアイゼンを使うと必ずといっていいほど引っ掛けて転倒します。道具は適切な場所で使い、その扱い方もよく学んでから登山においでください。
登山装備
もう大山は冬山と考えてください。軽装備で登ることはできません。
今の時期は日々登山道の状況も変わってきます。間違いなく気温も下ってくるし、積雪も増えてきます。
気軽なハイキング気分で登ると事故の原因にもなりますのでご注意ください。
できるだけ単独登山は避けて、グループで登ったほうが安全です。
ただ同行するリーダーの資質もよく見極めて登山してください。
安全で楽しい登山をするために、まずは自分の技量を知りましょう。
また、アイゼンワークをしっかり習得してから雪山に入らないと引っ掛けて転倒する恐れもあります。
4本爪とか6本爪のアイゼンを履けば雪山は安全に歩けるとは思わないでください。特に新雪の時はキックステップ、カッティングの技術がないと危険です。
雪山に入る時はしっかりしたリーダーについて、雪山の基本技術を学んでください。
これからの時期は今よりさらに昼間の時間が短くなってきますので必ずヘッドライトはお持ちください。
注意点
ユートピア避難小屋にはトイレはありません。
携帯トイレの使えるスペースがありますので、必ず携帯トイレをお持ちください。
●今年も山頂避難小屋の売店には平日に日本山岳ガイド協会の上野ガイドがいますので、声を掛けてみてください。
営業は11月までは無休ですが、諸事情により予告無しに休むことがありますので、ご了承ください。
平日は日本山岳ガイド協会の上のガイドが常駐していますのでご利用ください。
ご利用にあたっては必ず小銭をご用意を。
営業に関するお問い合わせは
チロル&白樺(0859-52-2821)まで。
お知らせ
その他、登山道の状態とか装備品などわからないこと、またガイドに
関する依頼、受けておりますので遠慮なく下記までお問い合わせください。
日本山岳ガイド協会正会員 登山ガイド 久保昌之
電話 090-7999-2931
鳥取県日野郡江府町御机鏡ヶ成709-1 休暇村 奥大山
電話 0859-75-2300
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大山プロガイド協会周辺の過去の様子
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