麓の雪が解け春らしくなってきましたが、まだまだ冬山装備が必携です
天気・気温
山と周辺の状況
・谷川岳の麓では桜が咲きはじめました。山の木々も標高の低いところから新芽が出はじめ、ようやく春らしくなってきました。
・谷川岳ロープウェイは整備点検による運休期間が終わり、4月22日よりグリーンシーズンの観光営業を開始したようです。天神尾根にもアクセスしやすくなりました。
登山道の状況
・暖かくなり、麓の雪が解けたからなのか、アイゼン、ピッケルなどの装備がないどころか、スニーカーや運動靴などで防寒着も持たずに登山道を登ろうとする方が散見されます。見かければもちろん声を掛けますが、谷川岳はまだまだ冬山装備が必携です。残雪や雪の解け具合で日々ルートが変わる可能性もあり、むしろ一番危ない時期とも言えます。滑落事故が多いのもこの時期です。登るのであればしっかりと装備を揃えてお出かけください。
・融雪により各沢の水量が増えているのでご注意ください。
■天神尾根
・登山道は積雪し木道や岩場は凍結しています。アイゼンがないと登れません。装備なしでは非常に危険です。
・山頂付近の最低気温は氷点下。風がある日は体感温度はさらに下がります。
・熊穴沢避難小屋までの区間、トラバースが多く、滑落すると大変危険です。アイゼン、ピッケルは必ず着けるようにしてください。
・熊穴沢避難小屋は入口付近が出ており利用可能です。
・上部は残雪が多く、ザンゲ岩付近はクラックがあり、踏み抜きにも注意してください。
・肩ノ小屋は冬季休業中です。トイレも使用できません。今季の営業は5月1日からの予定です。避難小屋としては利用可能ですがマナーを守って利用してください。
■西黒尾根・巌剛新道
・下山に不向きのルートで下山時の滑落、転落に注意が必要です。
・積雪すると岩場のマーキングが見えなくなり岩も凍り付きます。鎖も埋まって使用できません。冬靴、12本爪アイゼンとピッケルが必要です。
・巌剛新道の下部は登山道に水が流れてとても滑りやすいコースです。上部の沢地形トラバースは滑落注意!
■旧道・国道291号線、新道
・登山指導センター先のゲートは冬季閉鎖中。原則として歩行者も通行禁止となっています。積雪期は雪崩の発生区になります。
■田尻尾根
・登山口から1/3程度は夏道が出ていますが上部などは残雪があります。
・下部は赤土が露出して非常に滑ります。転倒注意。
・豪雨時はロープウェイ線下の重機道の橋が流されて渡れなくなる事があります。
■山小屋、避難小屋等
・大障子避難小屋及び越路避難小屋は冬期中に扉が開いてしまったため内部に大量の雪が吹き込んでいて利用不可の状態です(4月1日時点)。他、避難小屋も雪が扉に挟まった状態など、きちんと閉まっていないと扉が開いてしまい、壊れたり雪が吹き込むなど、後の登山者が利用できなくなってしまいます(命に関わる場合もあり)。利用された方はマナーを守って小屋を後にしてください。
登山装備
・登山道は残雪により雪山装備が必要です。アイゼンなどの滑り止め装備や冬山の防寒装備を持たずに登山した場合、滑落や凍死などの遭難の可能性が非常に高い季節です。
・積雪状況は日々変化します。ルートや状況によってはピッケルも必要になります。
注意点
・谷川岳インフォメーションセンターは冬季開館時間10時~15時(水曜休館)。開館時のみ、谷川岳インフォメーションセンター内のトイレは利用可能です。
・谷川岳遭難防止条例の規定により、毎年3月1日から11月30日までの間、危険地区(マチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢、南面の岩場)に立ち入る場合は、登山届または登山計画書の提出が義務付けられています(クライミング、バックカントリーなどでマチガ沢等に立ち入る場合も同様)。条例に違反した場合は処罰されますので必ず届出を行ってください。
※一ノ倉沢登攀などの危険地区への登山届はFAXやメールでは受け付けておりません。一方的な送信による提出は無効(無届)扱いとなりますのでご注意ください。
※天神尾根や西黒尾根等の一般の登山道のコースは危険地区(ロッククライミングルート)ではないため、10日前までの郵送による届け出は不要です。当日記入した登山カード、Web、アプリなどで提出してください。
お知らせ
・登山指導員が不在の時間帯があります。不在の時間のお問合せは、電話(0278-72-3688)で受け付けておりますので、登山指導センター(同番号)までご連絡ください。
・救助活動等で、電話に出られない場合や、対応にお時間をいただく場合があります。
昨年の今頃の様子は?
登山口付近の雪は少なくなってきましたが、稜線はまだ冬山装備が必須です2023.04.11
ロープウェイは4月17日から24日まで点検運休中。ベースプラザも休業のため駐車場も利用できません2023.04.18
雪が解けはじめ、急な斜面のトラバースが増えてきました。岩場などでは踏み抜きに注意2023.04.25
状況変化に対応できる装備と技術が必要な季節であることを意識して入山してください2023.05.02
残雪と夏道が混在しています。滑落事故も多く発生しているのでアイゼンの着け外しの判断は慎重に2023.05.09
登山指導センターから先の冬季閉鎖は5/19解除。翌日からは一ノ倉沢出合までの電気バスも運行開始予定2023.05.16
例年より早く雪解けが進み歩きやすくなってきました。山頂直下の急斜面には残雪があり滑り止めが必要です2023.05.23
谷川岳登山指導センター周辺の過去の様子
谷川岳登山指導センター
- 電話番号:
- 0278-72-3688
- 連絡先住所:
- 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽