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フィット感がよく、着たままストレッチできるほど動きやすい。
雨具、防寒具としてしっかり活躍し、なおかつ軽いので行動に余裕ができる。
登った山:白馬栂池高原の天狗原(日帰り)、称名滝~大日三山~雷鳥平~室堂~五色が原~室堂(2泊3日、テント泊)
まとめたときのずしっとくる重さがなく、柔らかいのでパッキングもしやすい
7月19日に白馬栂池高原の天狗原まで行きました。7月19日は台風通過により、大気が不安定でした。朝~昼、麓では晴れで真夏のような暑さで、山の中でも蒸し暑いほどでした。天狗原で休憩中、大雨に見舞われ、1泊2日のテント泊予定でしたが、メンバーの装備の不安もあり下山をすることにしました。
また、8月8日~10日は、称名滝~大日三山~雷鳥平~室堂~五色が原~室堂をソロで縦走しました。この山行は天気が良かったのですが、3日間ともじりじりと強い日差しでした。1日目の午後に少しずつ雲が出てきたものの、ほとんど炎天下で、暑かったです。2日目のテント場に到着するころには、日差しの強さも少しおさまっていましたが、サングラスをしないと目が痛いほど・・・。日中の暑さとはうって変わって、日が沈むと急に冷え込み、深夜には寒くて目が覚めました。
今回の山行で使用した「mont-bellストームクルーザー」の使用感は、素材が軽くしなやかなので、動きやすさが抜群に良かったです。行動中、ベンチレーションの必要がないほど快適な着心地で、雨のなかでも「蒸し暑い」と感じることはほとんどありませんでした。晴れた時も着て行動してみましたが、蒸し暑い感じはなく、そのまま着て行動できるほど、さらっとしていていました。中に着込んだときでも、もも回り、肩まわりが動かしやすいので、いろんなシチュエーションで重宝すると感じました。
雨具、防寒具としての役割をしっかりと備えて、なおかつ軽いので、行動にも余裕ができ、心にも余裕が生まれたように感じました。実際に今回の山行では、炎天下の行動のため、常に水は2.5㎏背負っていました。少しでも軽くしたいとき、前に持っていたレインウェアは700g近くあるのに対し、「mont-bellストームクルーザー」は上下で403g。だいぶ軽くなりました。まとめたときのずしっとくる感じもなく、素材が柔らかいのでパッキングもしやすかったです。
アルパインカフやサムエシステムで、フィット感、動きやすさはピカイチ。
ゴアテックス®はゴワゴワした生地のイメージでしたが、「本当にゴア?」と思うほどのしなやかさ。「立体裁断」のおかげで、ジャケットが体にフィットするので、行動時もストレスにならなかったです。袖の丈もちょうど良く、頭上の岩をつかんでも、袖がだぼつきません。裾もちょうど良い長さ。パンツも歩行の妨げにならない柔らかい生地で、足同士がぶつかり擦れても、ストレスに感じません。上下とも着たままでストレッチをすることができました。
今までのレインウェアはファスナーの上に雨よけのカバーがかかっているタイプでしたが、「mont-bellストームクルーザー」は止水ジッパー。浸水することはもちろんなく、安心の防水性でした。開閉は楽でスムーズなので、雨が降り出したらすぐに着衣できました。また、フードが大きめで、ハットをかぶったままフードをつけても邪魔になりませんでした。
簡単にフードの微調整ができるところは行動時に役に立ったので、ヘルメットをかぶっても問題なさそうだと思いました。素材が固いと、ジッパーを少し開けたときに、ジャケットの襟が顔まわりにあたるのがいやだったのですが、素材が柔らかいので気になりません。1点だけ、パンツは靴を履いたままだと脱ぎ履きにコツが要るように感じたので、膝上までジップが開くとありがたいですね。
「アルパインカフ」で手首にしっかりフィットするので、細かい作業をするときに邪魔しません。また寒いときには、手を中に入れてしまえるのも良かったです。もともと、ストームクルーザーユーザーだったので、「サムエシステム」はとても良いと思っていました。密着することで足のもたつきが無くなるし、反対の裾にひっかけることもなくなります。フィット感、動きやすさは他と比べピカイチ!
「mont-bellストームクルーザー」は、ロングコースの縦走から日帰り登山まで幅広く使えそうです。最初から雨の中での行動が予測されているときも長時間の行動に適しているし、突然の雨に備えて使わないときは、軽くてかさばらず、携帯性に優れています。厳冬期以外であれば、どこでも使えるのではないでしょうか。
寒いときも、着たままテントの内外で動きやすいので、テント泊女子にオススメしたいです。少しでも軽くて、行動のしやすさを求めるなら、ベストなウェアかもしれません。ただ、岩場、バリエーションルートで、ハーネスをつけて登攀するような山行には不向きと感じました。素材が柔らかいので、ガチャ類や岩にこすれて傷つけてしまいそうで、耐久性重視の山行スタイルには少し不安。
私はソロテント縦走であることが多く、膝を痛めてからは軽量化を求め、テント用ザックも軽いものに変えました。ほかに、山行に必須アイテムで軽量化できないか考えたときに、このレインウェアはうってつけでした。季節や山行にもよるとは思いますが、私の普段の山のぼりなら、ベストなレインウェアです。
- ベンチレーションの必要がないほど快適な着心地で、蒸し暑さがない。
- 上下で403gと軽いうえ、素材が柔らかいのでパッキングがしやすい。
- フードが大きめで、レインハットやヘルメットも着用しやすく、微調整も簡単。
肌触りがよく、ほとんど着っぱなしでもストレスがない。
とても軽いので、装備のレギュラーにしたい。
登った山:北アルプスの白馬三山、不帰キレット、唐松岳(1泊2日、テント泊)
岩場の通過でもつっぱったりせず、快適に動くことができる。
7月26、27日で北アルプスの白馬三山、不帰キレット、唐松岳に行ってきました。2日間を通し、大雪渓の途中で数分ガスったぐらいで、快晴でした。雪渓を抜け、稜線に出ると風が結構強かったです。天狗山荘に着いても風は止まず、夕方にはガスでホワイトアウトでした。2日目の朝は風が少し強かったですが、快晴でその後もずっと晴れ。
偶然会った白馬で40年以上ガイドをしている人の話だとシーズン最高の天気だったそうです。そのため、「mont-bell ストームクルーザー」を厳しい状況での使用はできませんでしたが、稜線上でのレイヤリングに向いていると思いました。
この新しい「mont-bell ストームクルーザー」を着て、たびたび思ったのは「まだ、脱がなくていい」ということです。不帰キレット通過ではあまり休むところがなく、ずっと着ていてもストレスがなかったので、危険個所に集中できました。岩場の通過でもつっぱったりせず快適に動くことができました。
衣服調整のタイミングが難しい時に特におすすめ。
「mont-bell ストームクルーザー」は肌触りが良く、稜線上ではほとんど着っぱなしでもストレスがありません。風が強かったのですが、フードが風に煽られず快適に歩けました。「アクアテクトジッパー」はホックを止める手間が省けて良かったです。
一番上まで片手で閉められたらもっと楽かも。ひじ部分に施された「立体裁断」のおかげで、不帰の通過では腕を思い切り上げたりもしましたが引っかかりませんでした。「ロングボトムジッパー」で靴を履いたままでもパンツの着脱ができますが、腰まで開くとうれしいです。
ただ、ベルクロで袖口のフィット感を調整できる「アルパインカフ」は既存のものとあまり変わらない気がしました。ポケット内のドローコードで裾のフィット感を調整できる「リード・イン・コードシステム」は、ハードな藪漕ぎでもしない限り利用シーンがないかもしれないと思いました。
「mont-bell ストームクルーザー」は、夜明け前から行動するときなど衣服調整のタイミングが難しい時に特におすすめだと思いました。ただ、薄いので藪漕ぎなどをする時は、強度が少し心配です。
「mont-bell ストームクルーザー」は以前に着ていたウェアと比べても軽いというのがとても魅力的です。腰を痛めてしまい、軽量化を模索しているので、これを装備のレギュラーにしたいと思っています。
- 何度も「脱がなくていい」と思うほど、ずっと着ていてもストレスがない。
- 強い風の中でも煽られないフードで、快適に歩ける。
- ひじ部分の「立体裁断」のおかげで、腕を思い切り上げても引っかからない。
しなやかで、着心地が良く、長時間着ていても快適。
軽い、省スペース、高い透湿性、着心地のよさ、運動性、どれも素晴らしい!
登った山:中央アルプス・木曽駒ケ岳から空木岳の縦走(1泊2日、ツェルト泊)
「立体裁断」で手足を曲げるときに違和感が少なく、動きを制限されない。
7月20~21日、中央アルプスの木曽駒ケ岳から空木岳の縦走に行きました。初めての中央アルプス体験です。
7月20日、朝5時過ぎのバスに乗り、駒ヶ岳ロープウェーに乗り換え、終点の千畳敷駅に着いたときにはあいにく雲の中。今にも降り出しそうな気配に、スタートから「mont-bell ストームクルーザー」の上下を着てみることにしました。
登山靴を脱がずにパンツを履くことができる「ロングボトムジッパー」は、とても便利に感じました。まずは千畳敷カールでは剣ヶ池周辺を少し散策してから、カールの上端の乗越浄土へ向かいました。
私はけっこう汗っかきなほうなので、以前のレインウェアでは、ゴアテックス®であっても登りでは蒸れることが多かったのですが、今回のGORE® C-KNIT™ Backer Technologyは透湿値が最大15%向上しているというだけあって、全然蒸れることがなく、これにはかなり驚きました。また、登山道はけっこう急傾斜な場所も現れるのですが、「mont-bell ストームクルーザー」の「立体裁断」は大変良くできていて、手足を曲げるときに違和感が少なく、可動を制限されるようなこともなく、快適に登山を楽しめました。また、この「立体裁断」は足元の高山植物を撮影するために、かがむ時にもかなり有効に感じました。
稜線に出てみると風がかなり強まり、雨も少しパラついたのでフードも被ってみたのですが、フードだけで3カ所も調整するところがあるので、頭にフィットさせることができ、強風で脱げることもなく安心して行動できました。その後も風は強く吹き荒れ、1日中風速10m前後はあったと思いますが、防風性能は文句なく、気温は10~13℃くらいでしたが凍えることもありませんでした。
ただ、山小屋のトイレに寄ったときに思ったのですが、パンツの腰の部分がゴムではなく紐なのは残念でした。いちいち解き、また結ぶのは結構めんどくさいです。星空撮影を予定していたのですが、この頃には風が更に強まり、最低でも10m以上、時折20mくらいの立っていられない程の猛烈な風が吹きつけてきました。すべての服を着込んでも暴風で体温がどんどん奪われていき、あえなく撤退しました。
2日目の夜明けは特別素晴らしく、雲海に浮かぶ八ヶ岳の赤岳から朝日が登ったときにはテンションも最高潮、夢中で撮影していました。抜けるような青空が広がり、気温もぐんぐん上昇。刺すような日差しもあいまって、さすがに「mont-bell ストームクルーザー」の出番も休憩時のみになりました。熊沢岳、東川岳と続く稜線を越え、ついに念願の空木岳山頂に登頂! 最後に標高差2000m、距離15kmにおよぶ池山尾根を降りていきました。
着心地が良くなっているので長時間着ていても快適。
私の登山は山で出来るだけ撮影を楽しみたいというスタイルで、カメラ機材がどうしても荷物の一定量を占めてしまい、最近は他の装備の軽量化、省スペース化が重要課題となっていました。今回、「mont-bellストームクルーザー」が届き、手に持ってみると、その小型、軽量さに大変驚きました。今まで使っていたレインウェアが、ゴアテックス®を使用した他社の6年程前の製品で、スタッフバック込みで重さは585g、「mont-bell ストームクルーザー」(Sサイズ)はスタッフバックが上下で分かれているのに460g。100g以上軽量化しています。並べてみた感じでは、容量も10~20%コンパクトになっているようでした。
「mont-bell ストームクルーザー」は大部分の山行に合うと思います。重くなく、かさばらないので、晴れの予報でも気軽に持って行けるかと。ただ、透湿性が上がったとはいえ、暑いものは暑いと思うので、雨ではない真夏の低山には向かないですが。それでも、「mont-bell ストームクルーザー」は軽い、省スペース、高い透湿性、着心地のよさ、運動性どれも素晴らしい!
GORE® C-KNIT™ Backer Technologyは明らかに従来よりもしなやかさが増し、着心地が良くなっているので長時間着ていても快適でした。透湿性能の向上もあいまって、従来は完全にハードシェルの位置付けだったレインウェアがソフトシェルに近づいていると感じました。今回の山行ではレインウェアのモニターとしては残念ながら雨は殆ど降らなかったのですが、ともかく風が強かったので、「mont-bell ストームクルーザー」の防風性にはかなり助けられました。
- 登山靴を脱がずにパンツを履くことができる「ロングボトムジッパー」が便利。
- 透湿値が最大15%向上したGORE® C-KNIT™ Backer Technologyによって、蒸れを感じにくい。
- 3カ所で調整するフードは頭にフィットさせることができ、強風でも脱げない。
レインウェアとしてのみでなく、防寒着、防風ジャケットとしても利用できる。
シャカシャカ感がなく、着心地が良い「THE NORTH FACE クライムベリーライト」
登った山:雲ノ平から高天原(4泊5日、山小屋泊)、白山(2泊3日、山小屋泊)
強風の中でも、バタバタすることなく、程よく身体にフィットする。
7月18日~22日、雲ノ平から高天原方面に行きました。また、26~28日には白山に登りました。
1日目の折立登山口から「THE NORTH FACE クライムベリーライト」上下着用。登り始めが急登でしたが、腕まくりをして調整するのみで、着心地が良かったです。夜までに乾いていたので、太郎平小屋では室内でもレインウェアを着用して過ごしました。2日目は濃い霧の中、上下レインウェアを着用。
途中の木道で転んでしまいましたが、汚れただけで破けることもなく、軽量だが丈夫なのだと実感しました。薬師沢から雲ノ平までの登りは、登山道が渓流と思えるくらいに、水の通り道に。急坂のため、手をついたり、膝をついたり、全身を使って登りましたが、動きにストレスを感じることもなく、スムーズに全身を動かすことができました。激しい雨の中、雲ノ平を散策しましたが、足元のフィット感が良く、登山靴の足首まわりが濡れないことを発見。雪渓、ザレ道などでも、靴の中への雪や小石の進入が防げました。袖が少し長いので、手袋も少し濡れるのを防ぐことができました。
3日目の6時の出発時にも肌寒かったので、レインウェア上下着用。祖父岳手前の雪渓にさしかかった辺りから、強風が酷くなり、前進するのも大変な程でした。強風の中でも、レインウェアがバタバタすることなく、程よく身体にフィット。稜線歩きの時は、防風ジャケットとしても利用できます。サイドポケットにはカメラを入れていましたが、取り出しやすく助かりました。
4日目は朝から快晴でしたが、レインジャケットを着用。大東新道を通って薬師沢を目指します。アップダウンが多くて雨で崩壊している部分があり、緊張の連続。天気は良いのですが、沢沿いは冷たい風が吹きぬけて、半袖のシャツの上に、レインジャケットを着用してちょうど良いほどでした。5日目は朝から晴天で、薬師沢から太郎平を経て下山しました。
白山山行では、1日目は晴天に恵まれ、夜の星空観察の時に、レインウェアを着用しました。夜中に、そっと布団を抜け出すため、レインウェアを着用して就寝しましたが、全くストレスを感じることなく、布団に入れました。シャカシャカ音がしないので、まわりにも迷惑をかけないと思います。レインウェアとしてのみでなく、防寒、防風としての利用価値も非常に高く、秋口や初冬にも大活躍しそうです。2日目は小雨と霧で、レインジャケットのみを着用しました。
幅広帽子をかぶったままでも、フードをかぶることができるので、とても便利でした。ヘルメットをかぶって、レインウェアを着用してみましたが、ゆったりとかぶることができました。かぶってから、コード調節する事で、頭にフィットします。3日目は晴天で、朝の下山時にレインウェアを着用して出発しましたが、途中で半袖になりました。
汗をかいても、皮膚にはりつかない、蒸れない。
「THE NORTH FACE クライムベリーライト」はGORE® C-KNIT™ Backer Technologyを採用しているので、今まで感じていたゴアテックス®のシャカシャカ感が全くありませんでした。フリースを持参する予定でしたが、山行前に着用した時に、あまりにも着心地が良かったことと、レインウェアっぽくなかったので、防風ジャケットとフリースを持参せずに、レインウェアのみで、過ごしてみようと思いました。
必須のレインウェアはとてもコンパクトになり、荷物が減らせて、しかも小屋の室内で過ごす時も、違和感なく着用でき、大変良かったです。袖口が広く、時計を見る時もストレスがなく、少し暑い時は、腕まくりをすることができました。長時間着用していても、ストレスがなく、レインウェアと思えない着心地でした。
「THE NORTH FACE クライムベリーライト」は軽量かつコンパクト。収納袋は、ジャケットとパンツが同じサイズのため、どちらに収納しても良く、使い勝手が良かったです。雨、霧の時はもちろん、早朝でジャケットを羽織りたいときに、半袖のシャツの上に着用しましたが、汗をかいても、皮膚にはりつくこともありません。
汗っかきの為、夏場のレインウェアの着用は本当に悩みでした。外部からの水滴で濡れているのか、中の汗で濡れているのか、わからない状態が多かったのですが、「THE NORGT FACE クライムベリーライト」はそんな不快感はまるでなく、蒸れずに着続けることができました。Lサイズを選びましたが、着心地はゆったりとしていました。後ろが長めになっているので、お尻がすっぽりとカバーでき、身体に沿ったラインが良かったです。
腕振りについては、全くストレスを感じる事がなく、自由に動かすことができたと思います。ハシゴの上り下りや、急坂での動きにもスムーズに対応できました。サイドポケットに、カメラと手帳を入れていましたが、腕振りに支障はありませんでした。パンツは、雨天の時はもちろん、不安定な天候の時に着用しましたが、ゴワゴワせずに、トレッキングパンツと2枚はいていると思えないような履き心地でした。標高が低いエリアでは、ハーフパンツの上に着用しましたが、肌触りがよく、普通のパンツのようでした。
フードはとてもフィット感があり、帽子をかぶっていても、髪をお団子にしばっていても、ヘルメットをかぶっていても、おでこを出すことなく、顔にかかる水滴をカバーできました。ゴアテックス®の帽子をかぶったような、最高のフィット感があります。つばの広いハットを着用してる時も、そのままレインフードをかぶれたので、すごく助かりました。
- 小屋で着ていても静かで違和感なく着用できる。
- パンツはごわごわせず、トレッキングパンツと2枚はいているとは思えないような履き心地。
- 雨天や強風の悪天候時に、ゴアテックス®の帽子をかぶったような、最高のフィット感があるフード。
ゴワゴワ感が減り、着ていて軽くて柔らかく、ストレスが少ない。
レインウェアっぽくなく、家からでも着ていけるくらいデザイン性が高い。
登った山:爺ヶ岳(1泊2日、テント泊)
レインウェアを着たまま濡れた衣類を着干しできる透湿性の良さ。
7月18~19日に爺ヶ岳に行きました。台風一過の一縷の望みも空しく、夜行バスにて早朝扇沢に到着時、小雨がポツポツと降っていました。さっそく、「THE NORTH FACE クライムベリーライト」ジャケットとパンツを着こみました。GORE® C-KNIT™ Backer Technologyのため、ジャケットもパンツも今までのゴアテックス®の印象とは違い、ゴワゴワ感がほとんどなく軽い、生地の表面もちょっと起毛したようなソフトな手触りで着心地が良いです。
この日の中の服装は、トップスはCW-Xのブラ+ダクロンの長袖Tシャツ、ボトムはポリエステルのショーツ+タイツ+ショートパンツ。気温は20度くらい、暑くも寒くもない状態、汗かきの私は歩き出したら暑くなるだろうな…と思いつつ出発しました。
爺ヶ岳登山口からの柏原新道は歩きやすい登山道ですが、初めからけっこう登らされるのですぐに暑くなってしまいました。小雨だったのでジャケットのファスナーを開け温度調整、ベンチレーションがあると良いな、と感じました。
この日は日中雨だったので、予定した爺ヶ岳も巻き冷池山荘へ。冷池山荘に着くころは、自分の汗で下着まで濡れた状態に…。透湿性がアップしたとはいえ、暑い中で一日中レインウェアを着ていると快適には行かないですね。ここで実感したのはインナーの大切さ、ブラは速乾性の高い物だったけれどショーツは日常用の物、乾く速度が全然違いました。
濡れたボトムを着干ししようと、レインウェアを着たままテントで休憩、食事をしました。すると寝る頃には濡れていた衣類はほぼ乾きました、ここで「THE NORTH FACE クライムベリーライト」の透湿性の良さを感じました。
無理なく腕を上げたり、足を広げたりできる。
ゴアテックス®のゴワゴワ感が減っていてソフトな触り心地。着ていてレインウェア特有の違和感がなかったです。生地がソフトになったこととの相乗効果で、着心地は軽く、畳んだ時もコンパクトになりました。
「THE NORTH FACE クライムベリーライト」ジャケットは、シンプルなデザインで袖も細いので無駄なゆとりがなくスッキリしていました。袖が身頃続きのドルマン袖で袖下にはマチがあり、無理なく腕を上げることができました。パンツのデザインはシンプルで裾に向かって細くなったテーパードシルエットなので、丈が長かったのですが内側に折り返して着用できました。
ゆとりのあるシルエットなので動きやすいです。足を広げた時に窮屈にならない様にゆとりが入っていると思いました。
今回はヘルメットを着用しなかったので、フードのゴムを引いて風で脱げないようにしました。試しにヘルメットを被ってみましたが、問題なく着用できました。生地が柔らかく着心地が良いので、雨が降っていない時でもアウターとして使えると思いました。
ボディーに沿うように切替えを入れてあり、無駄なゆとりがないので動きやすいのにスッキリしていると思いました。シンプルなデザインでスッキリしているのは良いのですが、夏に使用する場合はベンチレーションが欲しいかな、と思いました。
着ていて軽くて柔らかくストレスが少ないので、雨が止んでもウィンドシェル代わりに、街での移動や電車などでの羽織りジャケットとしても適していると思います。山行にはレインウェアは必ず持っていくと思うので、「THE NORTH FACE クライムベリーライト」を1枚持っていれば晴れた日のアウターにもできるので、高山~低山まで使えると思います。軽くて柔らかい着用感が気に入りました! レインウェアっぽくないので家からでも着ていけるのが良いです。
- ゴワゴワ感がほとんどなく、ソフトな手触りで着心地が良い。
- 袖のまわりがゆったりしていて、動きやすい。
- パンツのデザインはシンプルで裾に向かって細くなったテーパードシルエットで足運びがしやすい。
運動性、透湿性、軽量性があり、耐久性も軽量レインウェアの中で抜群。
高い撥水性とスリムなシルエットで、沢登りも楽しむことができる。
登った山:西丹沢の檜洞沢(日帰り)、奥秩父主脈縦走(0泊2日)、仙丈ケ岳(日帰り)
軽量ながら十分な性能があり、レインウェアだけでなく防寒着としても使える。
7月12日に、西丹沢の檜洞沢に行ってきました。小川谷出合先からのピストンで、約9時間の行程でした。天気は晴れ時々曇り。18日~19日には、分水嶺トレイルに参加して奥秩父主脈を縦走しました。28日には、北沢峠から仙丈ケ岳に登りました。
7月12日に檜洞沢で着用した際に驚いたのは水弾きの良さ。強い水流を真正面から受けても生地に浸み込むことのない撥水性は、私の軽量レインウェアの印象を一変させました。そして、スリムなシルエットなため水の抵抗を感じることなく、沢登りを楽しむことができました。また、ヘルメットを被った状態でもフードが余裕で着用できる点も良いですね。
7月18日~19日は分水嶺トレイルという総距離84km、累積標高8,000mの山岳縦走大会に参加しました。天候は晴れ時々曇り、一時的に霧または小雨でした。この大会は山行中の衣食住と安全は自分で確保します。装備は可能な限り軽量にするのが好ましいのですが、悪天候にも耐えうることも必要。
「THE NORTH FACE クライムベリーライト」は軽量でありながら十分な性能があり、レインウェアはもちろん防寒着にもなり、カモシカ山行の強い味方になりました。
7月25日は妻と山友達で仙丈ケ岳に行きました。天気がよく、とても暑かったので、北沢峠では半袖で丁度良い感じでした。しかし、山頂付近3,000m以上では休憩中など肌寒い場面も。
そんなときにサッとザックから取り出して「THE NORTH FACE クライムベリーライト」を着るとちょうど良い防寒着になりました。「THE NORTH FACE クライムベリーライト」の驚くべきところは半袖の上に着ても、ベタッと張り付くような感じもなく、裏地の処理がしっかりしている所です。
剱岳など鎖場、岩場が多い山でも活躍が期待できそう。
「THE NORTH FACE クライムベリーライト」は、岩場などテクニカルなルートを短時間で通過する必要がある山行に適していると感じました。荷物の総重量を減らしても信頼性のあるレインウェアを携帯する必要がある状況、3000m級の稜線をスピーディに移動するような山行には最適だと言えます。スリムフィットで余分な部分が少なく、ヘルメット対応であるため、剱岳など鎖場、岩場が多い山でも活躍が期待できそうです。
ただ、肘や膝が岩場など硬い部分に触れる山行は少し強度が気になりました。軽量レインウェアとして生地は厚めですが、軽量化を重視しているため、肘、膝部分の補強はなく、岩場でウェアに体重をかけると破けるのではないかと感じました。
私の登山スタイルは2つで「皆と楽しく豪華登山」と「スピードハイクで超ロング」です。前者では軽量レインウェアの中でも耐久性のあるこのウェアは重いザックを背負っても大丈夫という安心感があります。「THE NORTH FACE クライムベリーライト」は、後者では軽量、しなやかな着心地が最適です。
特に、7月18日の分水嶺トレイルでは安全性を自己で確保しつつスピードを伴った山行が求められました。そのため、優れた運動性、透湿性、軽量性に優れたウェアが必要です。一般にこれらの3つの性質に優れたウェアはペラペラで耐久性に弱点がありますが、「THE NORTH FACE クライムベリーライト」は運動性、透湿性、軽量性があり、かつ、耐久性も軽量レインウェアの中では非常に優れているといえます。
このレインウェアをすでに3回洗濯しましたが、それでもまだウェアの水が玉のようにサラサラと落ちます。撥水剤もまだ使っていないので、洗濯耐性が良いという点も評価できます。色々なシーンで着用してとても良いウェアと感じましたが、希望が1点あります。小雨の時など快適性をあげるためピットジップがほしいです。多少重くなっても良いのでピットジップがあると快適性が格段に上がると思います。
- 軽量なレインウェアのなかでも耐久性に非常に優れている。
- 半袖の上に着ても、ベタッとした張り付き感がなく、裏地の処理がしっかりしている。
- スリムなシルエットで余分な部分が少なく、フィットしている。