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行動食は大切なエネルギー補給と考えよう。行動中に非常に多くのエネルギーを消費する登山で低血糖に陥ると、集中力が切れて転倒につながることもある。
「エネルギー補給をしないまま歩き続ければ、シャリバテ(飯が足りずにバテること≒低血糖)になる可能性があります。車のガス欠のようにならぬよう、行動中も積極的にエネルギーを摂取しましょう」と安藤氏は話す。
監修・安藤氏の協力のもと、編集部が任意に選んだ10品目を、行動食に必要な6つの項目ごとに5段階で評価し、総合得点でランクづけした。
評価項目の「軽さ」は100kcalあたりの重量で評価した。「糖質」と「脂質」は100gあたりに含まれる量を、「価格」はコンビニでの販売価格をもとに、100kcalあたりの価格で判定している。
「携行性」は包装や行動中の食べやすさ、パッキングのしやすさなどを考慮した。「日持ち」は購入時の賞味期限の日付をもとに評価した。
堂々の1位はソフトクッキーとなった。これは安藤氏が山行にいつも携行するイチオシの食品だ。
2位、3位には行動食の定番、柿ピーとドライフルーツがランクイン。これらも糖質・脂質に加え、日持ちや携行性の得点が高く、1位のソフトクッキーとは僅差であった。
年輩の女性たちのザックから登場することが多いミニトマトやみかんは、今回の評価項目では点数が伸び悩み、最下位となってしまった。「みずみずしさ」や「疲労回復感」といった項目があれば、上位を狙えたかもしれない。