
▲ニュージーランド・ミルフォードサウンド。1200メートル以上の
断崖絶壁は大迫力
しかし、海外のフィールドは無限大の広さ。楽しみ方や難易度も当然、無限大。そもそも海外のトレッキングの楽しみは、「歩く」という行為そのもので、日本のようにピークを目指すことだけが目的ではないのです。
また、歩くコースや旅行中のスケジュールもさまざま。観光を挟みながら誰でも楽しめる1~2時間の軽ハイキングから、5,000m峰の頂へチャレンジする本格的な登山まで存在します。日頃、国内で登山やハイキングに親しんでいる方であれば、自分にあった海外トレッキング(登山)が必ず見つかるはずです。

▲スイス・アレッチ氷河。アルプス山脈最大の氷河は必見!
世界遺産にも登録されている絶景ポイントだ
とくに、海外トレッキングが初めてのケースでは、プロにアドバイスを受けるのがいちばんのおすすめです。各旅行会社では定期的に、無料の旅行説明会を行っています。興味を持ったら、こうした説明会に積極的に参加して情報収集をすることもおすすめです。
| 地域 | 主なトレッキングエリア |
|---|---|
| ヨーロッパ |
スイスアルプス(スイス)、チロル(オーストリア) ドロミテ(イタリア)、ピレネー(フランス&スペイン)、北欧(スウェーデン&ノルウェー&フィンランド) |
| 北米 |
カナディアンロッキー(カナダ) アラスカ、グランドサークル、ロッキー山脈、ヨセミテ、イエローストーン、ハワイ(アメリカ) |
| 南米 |
パタゴニア地方(チリ&アルゼンチン)、インカトレイル、ブランカ山群(ペル―) レアル山脈(ボリビア) |
| アジア |
ネパール 四姑娘山山麓、梅里雪山、ミニヤコンカ、五指山[海南島](中国) ハンラ山、ソラク山(韓国) |
| 東南アジア | キナバル山(マレーシア)、ファンシーパン(ベトナム)、バリ島(インドネシア) |
| アフリカ | キリマンジャロ(タンザニア)、ケニア山(ケニア)、南アフリカ |
| オセアニア |
コジオスコ、タスマニアなど(オーストラリア) ニュージーランド |
| ロシア | カムチャッカ半島 |

▲こんな迫力ある氷河に行けるのは、海外トレッキングならでは。
普通の旅行では、なかなか味わえない!
また、海外旅行に行けば、時差、飛行機での疲れ、周囲の環境の違い、食生活の変化など、疲れが溜まりやすいものです。さらに、特に発展途上国での交通機関では予期せぬトラブルが起きることがあります。
ここまでは通常の海外旅行での注意点と、それほど大きく変わりませんが、海外トレッキングで気をつけなければならないのは、何といっても「体調管理」そして「高所対策」です。
時差ボケや環境変化で、普段より高山病になりやすくなっている海外登山では、日本以上に対策が重要です。高山病になりやすい人は、ツアーの内容を良く見て、余裕を持ったプランのツアーを選択するようにしましょう。
長い時間をかけて海外まで来たのに、現地で体調を崩してしまい、せっかくの海外旅行が台無し、という例は決して珍しいことではありません。海外トレッキングとなれば、長いコースでは十数日にわたる場合あるので、体調を崩す=リタイア、となってしまう可能性もあります。そうならないためには、以下のことが重要です。

▲食事は海外旅行の楽しみのひとつ。ただし胃腸の弱い人は注意。
暴飲暴食は絶対にNGだ
また、気を付けたいのがお腹の調子を崩すことです。日本とは違った味付けや食文化は、人によっては胃腸に負担をかける場合があります。海外では暴飲暴食をさけることも重要なポイントです。
なお、標高の高いところに行くトレッキングでは、必ず高所順応日(予備日)を設ける必要があります。ツアー選択の際に、こうした高所順応日がしっかり含まれているかどうか、確認するのが良いでしょう。
| 症状名 | 主な症状 | 対策方法 |
|---|---|---|
| 初期症状 | 頭痛、食欲不振、吐き気、倦怠感、虚脱感、睡眠障害、発熱、頻脈、むくみなどが起きる | 風邪などの症状と間違いやすく、本人が高山病を自己認識されるケースは少ない。そのため、体調に不調がある場合は必ず誰かに相談を。ただし、初期症状見られてもその後の対応によっては、しだいに体が標高に慣れ、症状が軽減される場合がある(高所順応)。 |
| 高地脳浮腫 | 初期症状を放置し、症状が進行した最終段階。初期症状に加え、運動失調、意識障害が起こる。 | 高地脳浮腫や高地肺水腫の症状がみられる場合には速やかに標高を下げて、病院での診断が必要。すぐに下山できない場合にはプレッシャーバック(携帯型加圧装置)や酸素ボンベなどを利用。 |
| 高地肺水腫 | 初期症状を放置し、症状が進行した最終段階。初期症状に加え、安静時の呼吸困難、咳がひどくなる、ピンク色の胆がでる、胸部の圧迫感や充満感がある。 |

▲こんな幻想的な景色を見られるか否かは、自分の体調管理次第。
添乗員やガイドさんのアドバイスをしっかり聞いておこう! 高山病にならないためには、無理のない行動計画が何よりも重要です。一般的には標高3,000m以上の高度では宿泊高度を1日に300m以上あげないことが望ましいと言われています。また、休養日を設けるなども重要です。
現地での予防策としては、体調観察(定期的なパルスオキシメーターでの血中酸素飽和度の測定)、十分な水分摂取、高所での呼吸法の実行などがあげられます。いずれにしても高所では客観的な判断が求められることが多いため、単独での行動はできる限り避け、旅行社の添乗員やガイドの判断に任せることをおすすめします。
なお、気を付けたいのが旅行中のバッグです。トレッキングツアーでも、他の海外旅行と同様に荷物はスーツケースで移動するケースがほとんどです。しかし、山上のロッジなどに宿泊する際にはスーツケースを持ち込めない場合があります。
荷物を小分け出来るようなバッグの用意など、移動の際のバッグは旅行を楽しむ上で大切なことです。どんなバッグでどんな荷物を持っていくべきかは、旅行会社に必ず相談しましょう。
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下着
日本でのハイキングの時と同様に、汗が乾きやすい速乾下着を用意しましょう。もちろん着替も日数に合わせて持ってきてください。 トレッキングシューズ(登山靴)
ハイキングの時には靴底がしっかりとした、滑りにくいトレッキングシューズを用意してください。 雨具
防水透湿素材(ゴアテックスなど)で作られた、上下セパレート型が最適です。防寒、防風対策にもなります。 防寒具
標高の高いところでは冷えますので、セーターやポリプロピレン系繊維でできたパイル地、フリース地のジャケットが暖かくおすすめです。 |
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パンツ(ズボン)
ゆったりとした歩きやすいものがベストです。厚手のニッカズボンは、日中は暑すぎるかもしれません。Gパンはあまりふさわしくありません。 帽子・サングラス
雪や氷河の照り返しもあり、サングラスは必須です。また、防寒対策、日射病対策、安全のために帽子を被ることをおすすめします。 ザック(リュックサック)
雨具、防寒具、貴重品、カメラ、その他小物が収容できるサイズで、登山用のものを用意しましょう。 その他
ストックはあると重宝します。また、双眼鏡もあると、迫力ある山の展望がさらに楽しめるでしょう。 |





