カナディアンロッキー
 日本から南に4000km、直行便で約6時間の赤道直下の島ボルネオに悠然とそびえるキナバル山。
 2000年に世界自然遺産に登録され、世界各国から登山愛好家が集まります。
 ボルネオはキナバル山をはじめ、豊かな熱帯雨林や貴重な野生生物の宝庫で、ネイチャーツアーやスキューバダイビングも人気の島です。
 時差もほとんどなく、アクセスも良いので、海外旅行が初めてでも安心して旅行を楽しめる場所です。
国名 マレーシア
言語 マレー語、英語
通貨 リンギット(1リンギット約28~30円)
時差 -1時間
飛行時間 直行便で約6時間
トレッキング適期 通年
■キナバル登山&トレッキングについて

 キナバル山をはじめ、ボルネオは一年を通して登山&トレッキングを楽しめます。登山だけでなく、キナバル公園での軽トレッキングやバードウォッチングも人気があり、さらには、古代の原生林が残されたダナンバレー保護区での熱帯雨林トレッキングでは、樹高40mを越す巨木とそこに棲息するオランウータンをはじめとする貴重な野生動物との遭遇が期待できます。
 ほかにも、神秘の大洞窟があるもう一つの世界遺産「ムル国立公園」や、ジャングルの中を流れる川を船で移動し野生動物観察が楽しめる「スカウ」と、多様なネイチャーツアーがボルネオ島の魅力です。

ボルネオの遊び方
キナバル登山 ダナンバレー スカウ ムル(世界遺産)
キナバル登山&トレッキングの楽しみ方
●キナバル登山

▲この雄大な景色は、キナバル登山ならではの景色。
初めての4,000m峰挑戦にはおススメの場所だ
日本から4日で登れる4,000m峰

 世界遺産に登録されるキナバル山は、低地の樹林帯から亜高山植物、そして岩場へと高低に変化に富んだルートが魅力です。
 山麓では熱帯雨林のジャングルの中を、山頂に近づくと奇怪な岩壁が林立する岩石帯を進みます。いずれの景色とも、キナバルでしか味わえない独特の魅力です。
 また、「さすが世界遺産」と感じられる整備されたトレイルと宿泊施設も魅力。山岳ガイドの同行が義務付けられているので、登山者の管理もしっかりと行われていて安心です。
 キナバル山への登山ルートは2種類あり、通常の登山道に加え標高2,800m付近で分岐する植生豊な尾根道、「マシラウルート」も近年人気が高まっています。
 山小屋2泊のプランは、特に初めての海外登山、初めての4000m峰挑戦者にお勧めです。

●ダナンバレー

▲ジャングルの中を悠々とトレッキング。熱帯雨林特有の色彩豊かな
動物、鳥や昆虫などと出会える
原生林が残る太古の森へ足を運ぼう

 サバ州東部のダナンバレーは、東南アジアの熱帯雨林の中でも特に貴重な原生林が残されいる場所で、動物・植物・昆虫・鳥など生物多様性が高い場所として知られています。
 アクティビティの中心はジャングルトレッキング(3~4回/1日あたり)。ネイチャーガイドと共に森の中をトレッキングするのが人気です。
 広大な熱帯雨林の中でオランウータンをはじめとする貴重な哺乳類との遭遇、日本では見られない熱帯特有の色・形・模様の様々な昆虫や植物を目の当たりにできます。
 また、トレッキング中には、血を吸うヒルに遭遇し、気が付いたときには靴が自分の血で染まっていることもあります。しかし、生きていく為にめずらしい進化を遂げた生き物を探しながらのトレッキングは、他では味わえない内容です。
 空を突き上げる勢いで巨木が生い茂る熱帯雨林の中は蒸し暑く、少し歩くだけで汗が噴き出してシャツを濡らすほどですが、こうした気候が一層、トレッキングの楽しさを引き立てます。

●スカウ

▲クルーズの目の前には象が悠々と水浴び。ジャングルクルーズは
動物の生活を目の前でじっくり観察できる
ジャングルを流れる川で野生動物ウォッチング

 スカウはマレーシアで2番目に長いキナバタンガン川の流域に位置するスカウ。アクティビティは、キナバタンガン川でのリバークルーズが有名です。
 キナバタンガン川では、大きな鼻が特徴の固有種テングザルの群れ、アジアゾウの中でも特に小型のボルネオゾウの家族、サイの角のようなくちばしのサイチョウなど、動物達の生活をリバークルーズを行いながら観察できます。
 ボルネオは高温・多湿な環境ですが、リバークルーズ中は風を感じながらジャングル体験ができるので、体力的に厳しい年配の方やお子様でも安心して楽しむことができます。

環境保全と現地の生活について考えてみよう
 目の前で野生動物と遭遇出来るのは、ボルネオの大きな魅力です。しかし、そのすぐ裏に人間の自然破壊が迫っている証しでもあるのです。
 ボルネオは近年、植物油や洗剤に多用されるアブラヤシのプランテーションの拡大が進み、キナバタンガン川周辺で野生動物が見られるのは、わずかに残された川岸の森だけで、野生動物はプランテーションに追いやられているのが現状です。
 そんな中スカウでは、川の民の知恵と経験、日本人の感性とを組み合わせたエコツーリズムの拠点を作ろうと、川の民との合弁による自然派リゾートがスタートしています。
 つまり、保全のみに目を奪われず、観光収入を確保する事で地元住民の生活を向上させ、自然保全の意識向上を目指しているのです。
 環境を守る事が多くのツーリストを呼び込み、自分たちの生活の足しになる。こうした取り組みはまだ始まったばかりです。ジャングルクルーズで野生動物観察を楽しんで頂く際に、ちょっと環境の事、現地の事情も考えてみてください。

●ムル(世界遺産)

▲何万年もの雨の浸食により岩が削られてできた巨大な洞窟。
そのスケールの大きさは、実際に行った人しかわからない
悠久の年月が作り上げた大地の傑作

 サラワク州北部、石灰岩で出来たムル一体の大地に、何万年もの雨の浸食により岩が削られ洞窟が作り上げられた――。これが「ムル」で、2000年にはサバ州のキナバル公園とともにマレーシアで初めての世界自然遺産に指定されました。
 一般的なツアーでは、公園本部周辺の4つの洞窟を巡ります。その洞窟のスケールは「自分がこんなにもちっぽけなのか」と思い知らされるほどの絶景です。ハイライトの「ディアケイブ」という洞窟は、高さは120m・幅175mと巨大なもので、その大きさに呆然とするはずです。洞窟内は、ボードウォーク(木道)が整備されていて、歩くことができます。


▲これが「ドラゴンダンス」。150万頭を超えるコウモリが一斉に飛び立つ
姿は、壮観という言葉以外、見つからない

 洞窟では、夕方になると150万頭を越えると言われるコウモリの群れが帯をなして洞窟から出てきます。その様子はまるで、竜が空に向っていくようで「ドラゴンダンス」と呼ばれます。
 他にも、長さが100km以上もあるといわれる「クリアウォーターケイブ」、「ウインドケイブ」、「ラングズケイブ」などがあり、色々な姿の洞窟が体験できます。
 なお、ムルの魅力は洞窟だけでなく、そこに住む生命の繋がりもその1つです。熱帯雨林が育んだ昆虫、その昆虫を餌とするコウモリ、コウモリを捕食する猛禽類、コウモリの糞を食べる微生物、その微生物を餌とする昆虫・・・と、命の輪が繋がっているのが目の前で確認できます。
 なお、通常のツアー以外にも、経験豊富なガイドの同行により本格的なケービングも楽しめるので、旅行会社に相談してみよう。

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