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9月1日は防災の日 山の道具と「ジップロック」で備えあれば憂いなし!

道具・装備 2017年08月31日

文=小川郁代、イラスト=ヤマサキミノリ

Report19 9月1日は防災の日 山の道具と「ジップロック」で備えあれば憂いなし!

あっという間に8月も終わり。夏山シーズンも後半戦といったところでしょうか。これからは次第に秋の気配が深まり、紅葉の動きも気になりだします。季節ごとに変わる山の景色、いつ見ても、何度見ても飽きないのが不思議です。

自然には、他では得られない感動を与えたり、心を癒したりする力があります。その一方で、人間の力では到底太刀打ちできない大きなダメージを与える存在でもあるのです。

9月1日は防災の日。みなさんは、万が一の災害への備えは充分にできていますか?

改めて日ごろからできる準備や心がけについて考えてみましょう。

自宅で3日間生活するだけの備蓄をしよう

大きな災害が起こると、電気、水道、ガスなどのライフラインが止まる可能性があります。国や自治体なども対策をしてはいますが、公的な支援がすぐに全員に届くとは限りません。
被災地はもちろん、直接大きな被害を受けていない地域でも、お店やコンビニには人が殺到して商品がなくなる状況は、過去の災害時に経験した人も多いでしょう。

まずは、公的支援を受けなくても、各自が自宅で最低3日間を過ごせるだけの備蓄をしておく必要があるといいます。

3日間過ごすために何をそろえればいいか、これは山を愛するみなさんには、比較的イメージしやすいことでしょう。食料品や衣料品、日用品から医薬品まで、生活のすべてをバックパックに詰めて歩くテント泊の山行は、インフラを使わずに日常生活を送るのと同じようなものですよね。いわばヤマヤの得意分野といったところでしょうか。

しかし注意したいのは、「特に非常用の用意はしていないけど、いざとなったら山道具があるから大丈夫!」と安心していると・・・

  • たっぷりあると思っていたガスカートリッジが全部空だった
  • ちょうどアルファ米を食べつくしてしまい、今度買おうと思っていた
  • 絶対どこかにあるんだけど、ほかの山道具にまぎれて見つからない!

などということになりかねません。
なじみがあるからといって油断は禁物。やはり災害時は普段の登山とは違います。定期的に内容や賞味期限をチェックして、古いものから消費し、使った分だけを買い足して、常に一定量を備蓄する習慣をつけておきましょう。

防災用品や備蓄品のリストはウェブや印刷物などにさまざまなものが見られますが、そのまま鵜呑みにするのではなく、自分や家族の状況、地域や住まいの環境などに合わせて、カスタマイズする必要があります。

防災セットとして販売されているものもありますが、買って持っているだけではダメ。必ず中身を確認し、過不足が無いかや使い方などもチェックしておくことが重要です。

 

山道具を利用して、1次避難用バッグを作ろう

災害発生直後に、身の安全を確保するためのステージを「1次避難」といいます。先にお話したように、山道具には避難所や屋外で、ライフラインが復旧するのを待つまでの生活に使えそうなものがたくさんあります。

しかしテント泊2泊3日の荷物をイメージすればわかりますが、テントやシュラフ、食材などを加えると、すべてを緊急避難時に持ち出すには量が多すぎます。

3日間の備蓄とは別に、安全な場所に身を移すため、命を守るために必要な、最低限のセットを作っておきましょう。避難勧告などで、一時的に自宅を離れるときにも使えます。

そこでおすすめなのが、使わなくなった山道具の有効利用。まだ使えるけれど、新しいものを購入して使わなくなったバックパックやギア類、捨てずに残っているものはありませんか? それらを集めて、足りないものを補充して、緊急避難用のバッグを作るのです。

もちろん壊れたり使えなくなったりしまったものではいけませんが、ご存知のように山の道具は、耐久性や使い勝手の良さはお墨付きです。汚れていたり、デザインが古くなったりしていても、基本的な機能がしっかりしていれば、充分活用できます。

普段持ち歩いている携帯電話などのほかに、必要なものを種類別に考えてみましょう。大人1人が安全な場所に移動して、最初に1日を過ごすことを想定して、一例を挙げてみました。

 

避難のための移動や情報収集に必要なもの

①ヘルメット ②細引き ③スリング&カラビナ ④レジャーシート ⑤ガムテープ(芯を抜いてつぶしたもの) ⑥マッチ、ライター、ろうそく ⑦地図 ⑧帽子 ⑨軍手 ⑩マルチナイフ ⑪ヘッドライト、予備電池 ⑫ホイッスル ⑬手回し充電ラジオ兼バッテリーチャージャー ⑭LEDランタン ⑮「ジップロック」バッグ類各サイズ ⑯防水メモ、油性ペン ⑰サランラップ ⑱充電ケーブル、モバイルバッテリー類 ⑲眼鏡、コンタクトレンズ ⑳予備の鍵、ID、カード類 21)現金(小銭)、22)防水パック

 

清潔、健康のために必要なもの

①レインウェア上下 ②防寒着 ③保温シート ④スリーピングマット ⑤クッション ⑥折りたたみ傘 ⑦レスキューシート ⑧携帯スリッパ ⑨ファーストエイドキット ⑩ティッシュ、ボディーシート、ウェットティッシュ ⑪手ぬぐい ⑫歯ブラシセット ⑬トイレットペーパー ⑭除菌シート、ゴミ袋 ⑮ウォーターバッグ ⑯携帯トイレ ⑰着替え

 

食料、調理器具

①500mlペットボトル ②調理なしで食べられるもの ③少しの調理で食べられるもの ④嗜好品 ⑤クッカー ⑥ガス ⑦小型コンロ ⑧保温ボトル

これくらいの量なら、30ℓ程度のバックパックに余裕で収まります。避難時に持って動ける量でしょう。

こまごましたものを分かりやすく収納するには、やっぱり「ジップロック」です。バッグタイプ、容器タイプともに、中身が見やすく、開け閉めしやすいので、必要なものを、必要なときに取り出せます。

収納だけでなく、非常食を保管したり、容器タイプならそのまま食器として使ったりできるので、空のものを用意しておきましょう。緊急時に紛失しがちな、鍵などの細かい貴重品類も、「ジップロック」にまとめて入れておけば、後で探し回ることもなくなります。

それぞれに必要なものは違うので、家族構成や自分の環境に合わせて、カスタマイズすることが重要です。

 

勤務先など、自宅以外で長時間過ごす場所に防災キットを置こう

災害が起きるのは家にいるときとは限りません。東日本大震災の時には、東京でも多くの人がいわゆる「帰宅難民」となりました。勤務先やホテル、学校や体育館など、一時的に宿泊できる場所を確保できた人ばかりではありません。自宅に向かって、勤務先からひたすら歩く人たちの姿をたくさん目にしました。

そんなときのために、職場や学校などにも、最低限の非常用の防災キットを用意しておきましょう。こちらはとりあえず家や安全な場所にたどり着くまでに必要なものを揃えます。

①水 災害時はコンビニや自動販売機に人が殺到して、品切れになってしまう。最低限の量は常に確保しておこう

②行動食 山の行動食と同じように、移動しながらカロリー補給でき、持ち運びしやすいものを

③貴重品 家や車のスペアキーや、重要な情報をまとめたメモリーカードなども揃えておくと便利

④常備薬、救急絆創膏など 

⑤小銭、テレホンカード

⑥レスキューシート 

⑦ソックス 長時間歩くなら、歩きやすい靴と一緒にソックスも必要。休憩所などでは室内履きの代わりにもなる

⑧手ぬぐい 多用途に使える日本手ぬぐいは災害時にも役立つ

⑨携帯トイレ

⑩ケア用品 歯磨きできないときにマウスウォッシュがあると快適。女性ならクレンジングシートや日焼け止めなどもあるといい。コンタクトユーザーはスペアも忘れずに

⑪小型ヘッドライト

⑫パッカブルバッグ 皮のかばんや重い荷物は置いて、最低限のものを入れられるバッグが便利。両手が開くバックパックタイプがいい

⑬ホイッスル 自分の所在を知らせるほか、危険を知らせるためにも用意したい

⑭メモとペン

⑮地図 デジタルの地図が使えない状況で、持っていると安心。持ち運びに便利なコンパクトで軽量のものが販売されている

これらを「ジップロック コンテナー」に入れれば、コンパクトにまとまってさほど邪魔にならず、しかもいざというときにすぐに目に付きます。

 

新しく発売された「ジップロック コンテナー長方形480ml、820ml」は、使い勝手のいい中型の長方形タイプ。820mlサイズの深型には、スティック状のエナジーバーや羊羹、ゼリーが驚くほどピッタリ納まりました。もう少し小さいサイズが欲しいと思っていた人は、ぜひ試してみてください。

ペットボトルの水も「ジップロック コンテナー長方形1900ml」にピッタリ。こうしておけば横積みにできて場所を取りません。

重ねて置けば、勤務先のロッカーやデスク周りに置いても邪魔になりません。

最後に忘れてはいけないのが靴。普段から歩きやすい靴を履いている人はいいですが、仕事柄、革靴やハイヒールをはかなければならない人は、非常時に備えて歩きやすい靴も忘れず用意しておきましょう。

防災の日をきっかけに、みなさんも一度身の回りの防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか?
使わずに済めば何よりですが、「あの時なんで備えておかなかったのか」と後悔することのないよう、しっかりと準備しておきましょう。

そして毎年9月1日に、中身を見直し、古いものを新しく入れ替える習慣をつけましょう!

 

※「ジップロック」「イージージッパー」「スクリューロック」は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。
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