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雪山、困ったり悩んだり(2)行ってみたい雪山はどこですか?

登山技術 2016年12月01日

行きたい山はどこですか?
あなたが登りたいとイメージするのは、どんな雪山ですか?

雪山もいろいろ

標高や難易度にかかわらず、雪が降り、積もれば「雪山」になります。

日本アルプスの3000m級の山々は、11月には雪が降り積もり、6月頃までは雪に覆われています。私たちが普段親しんでいる標高1000m前後の低山も、1〜2月には雪が積もります。標高600m程度の高尾山でも、都心で冷たい雨の降った翌日は雪景色になっていることがあります。また、雪深い地域では、山麓の平原や小高い丘をスノーシューやスキーで歩いて雪を楽しむこともできます。

山のレベルで装備は変わる?

夏山登山の場合は、低山ハイキングでも高い山の縦走でも、基本的な服装や装備は変わりません。泊まりで日数が増えれば行動食の量や、泊まりのための装備が増える程度です。しかし、雪山登山の場合は、行く山のレベルによって必要になる装備や技術が変わってきます。具体的に言うと、日本アルプスや八ヶ岳など、積雪が多く気候も厳しい、森林限界を超えるような山域の山々と、積雪がそれほど多くない標高1000〜1500m程度の丹沢や奥多摩の山では、服装も装備も異なります。

山のレベルはどう考える?

レベル分けの大きな基準は「アイゼン・ピッケルが必要か否か」です。

アイゼンは登山靴に装着し、鋭い爪が雪面に食い込みます。ピッケルもまた鋭い刃や尖った部分を持ちます。標高の高い山では、大量に雪が降り積もり、さらに雪が固く締まる(あるいは凍る)ことで、登山靴で歩くのが困難になります。そのため冬山専用の装備であるアイゼン・ピッケルが必要となるのです。逆に、積雪の量が少ない、気候によっては雪がないこともあるような低山では、鋭く長い爪のアイゼンを履いていても、木の根に引っかかってしまったり、岩の上を爪で歩くようなことになったり、かえって歩きづらくなります。

行きたい山を考えることから

この連載では、日本アルプスや八ヶ岳、谷川岳など積雪が多く気候が厳しい「アイゼン・ピッケルが必要な山」と、奥多摩、丹沢など積雪が少なめの山に分けて、それぞれについて必要な装備や技術、山行の注意点などをお伝えしていきます。行きたい山が定まったら、その山に向けて必要な装備や技術を揃えていきましょう。

山岳雑誌も参考に

とくに行きたい山が決まっておらず、漠然と「雪のある山へ行きたいな~」と思っている人は、『山と溪谷』『ワンダーフォーゲル』など山岳雑誌の雪山特集や、雪山のルート集などを見てみるとよいでしょう。ああ、こんな景色が見てみたい、こんなところを歩いてみたい...と、行きたい山が具体的になると思います。

『山と溪谷』12月号
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『ワンダーフォーゲル』12月号
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教えてくれた人

西野淑子(登山ガイド・フリーライター)

初心者向け登山ガイドブックや山岳雑誌などで取材・執筆を行うフリーライターで、登山ガイドの資格を持つ。関東近郊を中心に低山歩きからアルパインクライミングまで楽しむオールラウンダー。雪山登山歴は10年、好きな雪山は赤岳(笑)

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