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雪山、困ったり悩んだり(3)真冬の低山へ!~無雪期登山+αの装備・服装

登山技術 2016年12月08日

標高1491m、アクセスがしやすく丹沢でも人気の高い塔ノ岳。冬にはうっすら積もった雪の中を歩くことができ、山頂から望む真っ白く染まった丹沢の山々も見事です。山頂には快適な山小屋・尊仏山荘もあり、山頂から眺める朝日や夕陽、満点の星空...、泊まりでの楽しみも捨てがたい山です。

いつもの日帰り登山が素敵な雪山登山に

丹沢や奥多摩の標高1500m前後の山は、1月〜2月は積雪があり、年にもよりますが、山の中腹から上はうっすらと、しかししっかりと雪が残ることが多いです。山麓で雨が降った翌日は、新雪を踏んで歩く楽しみもあります。東京都最高峰の雲取山も、豪雪の年でなければ同じような積雪となります。関西なら金剛山や大和葛城山、比良山系の山々などで同様の雪山を楽しめるでしょう。

装備は無雪期登山+αで考える

雪の積もった低山を楽しむ場合の服装・装備は、無雪期の登山をベースに、寒さ対策をプラスアルファする形で考えます。帽子はウールやフリースなど、耳までかくれるタイプのもの、ニットのグローブ。アンダーウエアはより保温性の高いウールを選ぶのもよいでしょう。防寒具として、化繊綿や薄手のダウンジャケットも必須アイテムです。冬とはいえ、行動中は歩いているとそれなりに暑く汗をかくので、防風性、透湿性にすぐれたソフトシェルジャケットも使い勝手がよいと思います。

濡れ対策が快適さのカナメ

雨対策も意識します。低山の場合、歩いている途中に雪が降ってきても気温が高くてみぞれや雨になってしまうことが多いのです。そのため、アウターは雪を前提にした保温性の高い冬山用のものより、完全防水の雨具のほうが使いやすいと思います。グローブは濡れに備えて、替えのグローブを1組用意しておくことをおすすめします。

靴に装着する滑り止め

積雪のある低山では、軽アイゼンを靴に装着します。

積雪の量は少なくても、多くの登山者に踏まれて固くなった雪や、溶けて凍ってを繰り返してアイスバーンになった雪は、登山靴では非常に歩きにくいのです。そのため、靴底に滑り止めをつけます。軽アイゼンには4本爪と6本爪があり、さらに靴底全体にはめるチェーンスパイクもありますが、足裏全体でストップをかけられる6本爪アイゼンやチェーンスパイクがおすすめです。

軽アイゼンを装着して雪のある道を歩くときは、トレッキングポールもあると、より安定して歩くことができます。

本番前に使い方を確認!

知人と雪のある低山を訪れたとき、初めて使う軽アイゼンの使い方が分からずに手間取って時間がかかり、身体をすっかり冷やしてしまったうえ、間違った付け方をしたため何度もはずれてしまい、下山に時間がかかってしまったことがあります。他の登山道具でもそうですが、軽アイゼンを買ったら、必ず事前に装着方法を確認しておきましょう。分かりづらいものは、買うときにお店のスタッフに聞きながら、その場で試着してみてもよいと思います。

教えてくれた人

西野淑子(登山ガイド・フリーライター)

初心者向け登山ガイドブックや山岳雑誌などで取材・執筆を行うフリーライターで、登山ガイドの資格を持つ。関東近郊を中心に低山歩きからアルパインクライミングまで楽しむオールラウンダー。雪山登山歴は10年、好きな雪山は赤岳(笑)

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