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雪山、困ったり悩んだり(6)真冬の八ヶ岳へ ~ 冬山登山専用の服装・装備を揃える

登山技術 2016年12月22日

山梨県と長野県の境に位置する八ヶ岳連峰。標高2899mの赤岳を主峰として、南北に連なっています。岩稜が続く南八ヶ岳と、原生林に覆われた北八ヶ岳に大別できます。通年営業の山小屋が点在し、アクセスも良く、冬でも多くの登山者が訪れるエリアです。

1年の半分は雪に覆われる

八ヶ岳や日本アルプスといった森林限界を越える山域や、谷川岳など緯度の高いエリアの山々は、11月も半ばを過ぎると雪が降り始め、5月のゴールデンウィーク頃までは積雪があります。積雪は多いところで数mにも及び、夏とは全く違った様相を呈します。

冬山の基本装備・アイゼンとピッケル

積雪が多く気象条件も厳しい、冬にこのような山に登りたいと考えるなら、冬山専用の装備が必要となることは言うまでもありません。必要となるのはアイゼンとピッケル。アイゼンは10本爪以上の「雪山用」のものを用意します。靴の形によってはアイゼンが付けられない、あるいはフィットしないものがあるので、登山靴とアイゼンは一緒に購入することをおすすめします。登山靴だけ持っている場合は、靴をお店に持参して「この靴に合うアイゼン」を選んでもらいましょう。アイゼンだけ持っている場合も同様です。

登山靴も冬山専用のものを

深い雪の中を歩き続けたり、稜線で烈風に吹かれたりすることを考慮し、冬山専用の登山靴は、靴に保温材が入っているなど、より防寒を意識したものになっています。3シーズンでの使用をベースに、残雪期の山もOKという4シーズン対応の靴もありますが、1〜2月にこのような雪山に行くことを考えるなら、冬専用の靴を選びましょう。冷えによる体調不良や、凍傷のリスクを減らすことができます。

冬のアウターは透湿性を重視

「スキーウェアなら持っているのですが、兼用できますか?」と質問を受けることがありますが、残念ながら答えはNO。スキーウェアは「保温」を重視していますが、雪山登山は深い雪の斜面の上り下りなどで行動中に体温が上がるので、スキーウェアでは熱がこもって汗冷えの原因となってしまうのです。雪山登山用のアウターシェル(ジャケット、パンツ)は、保温性とともに、体が出す熱を放出する機能も求められます。生地に透湿性を持たせていたり、脇にベンチレーションが設けられていたりします。

>>アウターシェルについては、こちらもチェック
「本格的に雪山を始めるなら! 失敗しないハードシェルの選び方」

専門店で相談を

初めての雪山登山。いざ道具を揃えようと思って、ツアー会社から送られた装備表や、雪山のハウツー本などを見ても、持ってないもの、分からないものだらけではないでしょうか。私はそうでした。登山用品の専門店で、お店の人に質問、確認をしながら揃えていくのがおすすめです。そのとき、自分の経験値(雪山登山は初めて、道具は何も持ってない)、行き先、予算などをしっかり伝えると、見合ったものを選んでくれます。

教えてくれた人

西野淑子(登山ガイド・フリーライター)

初心者向け登山ガイドブックや山岳雑誌などで取材・執筆を行うフリーライターで、登山ガイドの資格を持つ。関東近郊を中心に低山歩きからアルパインクライミングまで楽しむオールラウンダー。雪山登山歴は10年、好きな雪山は赤岳(笑)

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