御在所山ございしよやま
写真:竹内泰司   香美郡物部村大桁からの御在所山
 御在所山は古来、霊山とされ、五在所山とも呼ばれた。全国的にも大変多い山名である。
 この御在所山は四国山地南面にあり、高知市から国道195号線を東へ40分も走れば見えてくる。近くの村からも、遠く阿波の剣山からも、少し肩を怒らせた特異な山容ゆえだれにでも識別できる。伝説によると、戦に敗れた平家一門が安徳帝を守り、この山麓に隠れ住んだことからこの名がついたという。宰相の平教盛を祭ったことから御宰相山がなまったというもの、また5つの在所があったからなど諸説は多い。ふもとの大屋敷が登山口。
 山頂近くから樹齢200年もの杉の間を急な石段が続き、昔から信仰の山だったことがうかがえる。山頂には、安徳帝やその家来を合祀した立派な社がある。南側が開け、高知市や香長(かちよう)平野、太平洋を望むことができる。山麓には歌人吉井勇が住んだ猪野沢(いのさわ)温泉もある。
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