山小屋泊デビューにもピッタリ! 軽快に山を歩けるザック

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山小屋泊でも使えるザックが欲しいけど、種類が多くてどれを買えばいいのかわからない。長い間背負っているものだから、失敗したくない・・・。そんな思いを持つ人は多いと思います。「体に気持ちよくフィットして、驚くほど軽い」そんなザックに出会えたらなあ・・・。そこで今回は、好日山荘池袋西口店の野澤さんに、登山が楽しく快適になるようなザックを教えてもらいました!

POINT
  • しっかり付いてくるフィット感
  • 他のモデルと比較した軽さが特徴
  • 初心者から上級者までニーズあり

 

驚くほど軽い! 長距離もラクに歩けるザック

編集部S:最初に買った20Lのザックを今まで使ってきたのですが、山小屋泊には少し小さいので新しいものを買いたいと思っています。何かいいザックはないですか?

野澤さん:それでしたら、今おすすめの商品がありますよ! バーグハウスの「トレイルスピード30」です。なんといっても軽さが他にはない特徴です。ザックを最初に買ってからしばらくして、「もう少し軽いものがいい」とか「荷物をもう少し小さくしたい」といって買い直す方もいらっしゃいます。最近はファストパッキングなどの関心も高まっていますし、そういった時の選択にこの商品は適しているかと思います。

これが、トレイルスピード30! シュッとしたデザインで見るからに軽そう!

編集部S:うわー、ほんとに軽いんですね。どうしてこんなに軽いんですか?

野澤さん:軽量化のために、素材は徹底的に選びぬかれていますね。例えばバッグの生地自体も軽量化したナイロンになっていますし、かさばりがちなウエストベルトはメッシュ素材になっていたりします。

編集部S:ここまで軽いとデメリットもあったりするんじゃないでしょうか。裂けてしまうとか・・・。

野澤さん:確かに耐久性という面では厚手のナイロンを使ったザックなどには敵わないかもしれません。でも、素材自体は引っかかりの少ないものになっていますし、底もしっかり補強されています。

編集部S:やっぱりザックが軽ければ、長い登山もラクになるんですよね。

野澤さん:軽くすることで、体力的な負担を減らすこともできます。さらに、パッキングをコンパクトにすれば、岩場に引っ掛けることも少ないですし、狭い道もスムーズに通れます。よりアクティブに動けるんじゃないでしょうか。

 

気持ちの良いフィット感

編集部S:他のザックと比べて、大きな違いはあったりしますか。

野澤さん:ウエストベルトの他に、ハイドレーションシステムも搭載していますし、トレッキングポールホルダーもありますからそこまで大きな違いはありません。ですが、フィット感の良さは特に優れていますよ。バーグハウスの「ボディーマッピングテクノロジー」が採用されているので、4点で荷重を支えるという形になっています。背面中心部のメッシュパーツを取り除く事でより大きな空気の流れを生み出し、背中のムレ感も抑えてくれます。

編集部S:30Lくらいの小さいザックでも、フィット感ってそんなに重要ですか。

野澤さん:これ以下の容量になってくると、確かにもっと無駄を省いたモデルもありますが、生地がさらにペラペラになっていたりもしますね。日帰りでも長い距離をたくさん歩く人であったり、バーナーなどを持ち歩いて山ごはんを楽しむ人だったり、山小屋泊でそれなりに備品を持ち歩く人にとっては、「しっかりと腰で背負って、動きに合わせてザックが背中に付いてくる」という感覚が重要だと思います。

 

自分に合うザックを選ぶには・・・

編集部S:でも、ザックを買うとき、やっぱりかっこいいデザインを買いたくなってしまいます・・・。

野澤さん:確かにデザイン、大事ですよね。でも体に合わないザックを買ってしまえば、どこか痛めてしまったり、体が擦れてしまったりということが起きてしまいます。女性の方であれば、男女兼用モデルより、まずは女性用モデルを試してもらって、実際に肩や腰の位置などをしっかり把握しておくことが重要になってきます。背面の長さが合っているかどうかはかなり大切だと思います。

「色がステキ!」と思って手にとっても、男性用モデルだと背面の長さが合わずに、変な空間(写真)ができてしまうこともあるんですよ。(野澤さん)

 

女性モデルを背負っているところ。背中に空間が無いことがわかると思います。背負ってみた時に鏡を見てチェックしてみてくださいね。(野澤さん)

 

編集部S:他に、どのようなところに気をつけて買ったら良いのでしょうか。

野澤さん:まずは大きさです。ただ大きいのを買ってもスペースが余ってバランスが悪くなってしまいますし、たくさん入れてしまいがちですから、山行スタイルに合わせて、適切なサイズのものを選びましょう。日帰り登山や山小屋泊であれば、今回の30Lはひとつの基準になりますね。その上で、ブランドも含めて気になるモデルがあれば、まず背負ってみる。それで合わなければ次のものをどんどん背負ってみてください。

編集部S:同じ容量なら、僕は軽いザックにしようかなって思いました。

野澤さん:ザック選びの中で、初心者の方でもこだわって荷物を小さくしたい人、上級者になってもっと楽に登山をしたい人、こんな人が長く使えるザックが今回のトレイルスピード30だと思いますね。

紹介した山道具

バーグハウス
トレイルスピード30
参考価格:15,120円

プロフィール

好日山荘 池袋西口店

日帰りハイキングから長期縦走、クライミング、沢登りまでさまざまな登山スタイルに対応する品揃えを誇る登山用品店。2階にある「マウントラボ」では、ロープワーク講習や山道具の選び方講座など、さまざまな勉強会が開催されている。

所在地/東京都豊島区西池袋3丁目27-12 池袋ウエストパークビル
TEL/03-5958-4315
営業時間/時短営業中につき好日山荘のWebサイトを参照
アクセス/池袋駅西口方面「1b」出口すぐ。
http://www.kojitusanso.jp/shop/kanto/#tokyo

野澤 奈津実(好日山荘 池袋西口店)

登山歴6年目。夏は縦走しながらのテント泊、冬は雪山登山と1年中山登りを楽しんでいる。 尾瀬が大好きで、毎年1人でも足を運ぶほど。今年は尾瀬三昧なシーズンにしたいと計画中!

登山道具の買い方・選び方、ショップのスタッフに聞きました!

数ある登山道具の中から、自分にピッタリの用具を選ぶには? 登山用具を知り尽くした、ICI石井スポーツ、好日山荘、さかいやスポーツ、かもしかスポーツなどのスタッフが、用具チョイスとツボを説明します。

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