パッキング上手は「ジップロック」上手

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文=小川郁代、写真=遠藤和秀、イラスト=ヤマサキミノリ

Report02 パッキング上手は「ジップロック」上手

 登山に持って行くバックパックには、サイズや形、重いもの軽いもの、柔らかいもの硬いものなど、日常生活を凝縮したさまざまな荷物を詰め込むことになります。それらの荷物を自分が背負って歩くのですから、パッキングが上手くできるかどうかで、負担の大きさに差が出るのは当然。いかに軽くコンパクトに収納できるかはもちろん、必要なものをすぐに取り出せるか、荷物の損傷を防げるかなども考えなければなりません。

 そんな時に役に立つのが「ジップロック」。効率的なパッキングに役立つすぐれた特徴がたくさんあるのです。今日は「ジップロック」にはどんな種類があるのか? どんなところが山の収納に適しているのか? をあらためて解説していきましょう。すでにお使いのみなさんも、意外と知らないことがあるかも知れません。それぞれの目的に合わせて、ぴったりの「ジップロック」のアイテムを選べば、あなたのパッキングもワンランクアップすること間違いなしです!

「ジップロック」の商品ラインナップをチェック!

「ジップロック」には、大きく分けてバッグタイプと容器タイプの2種類があります。

-------バッグタイプ------- 

「ジップロック」といえばまずコレ!
冷凍、レンジ解凍OK 【フリーザーバッグ】

厚手の素材で冷凍からレンジ解凍まで対応。2種類のジッパーでしっかり閉じられて安心。軽くてコンパクト、パチパチ閉まる感覚がわかるジッパーで開閉もしやすい。
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スーッと簡単にスライドで開閉
冷凍、レンジ解凍OK【イージージッパー】

スライド式のジッパーがポイント。つまみを動かすだけで簡単・確実に開閉できるので、頻繁に開け閉めするときやグローブをしたままでも扱いやすい
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たっぷりマチつきで自立する
冷凍、レンジ解凍OK【スタンディングバッグ】

フリーザーバッグのマチ付きタイプ。8.8㎝の大きなマチで口が広い横長サイズ。自立するので液ものや丸み、厚みのあるものも出し入れしやすい
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保存や整理に幅広く
【ストックバッグ】

冷蔵、常温保存に便利。ピンクのオープンタブのついた、ダブルジッパーがポイント。フリーザーバッグより薄手だが、1箱の枚数が多く入っている。
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小回りのきくミニサイズ
【お手軽バッグ】

冷蔵、常温で手軽に使える、薄手&小型タイプ。
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-------容器タイプ-------
 

中身に合わせてサイズいろいろ
冷凍、レンジ加熱OK【コンテナー】

片手でパチンと、しっかり閉じられる蓋付きのケース。軽量でサイズバリエーションが豊富。違うサイズも重ねやすい
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しっかり閉まるスクリュー式
冷凍、レンジ加熱OK【スクリューロック】

密閉性が高いから汁ものや粉ものにも便利。丈夫で開け閉めもしやすい。
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所長

それぞれにサイズが豊富に揃っているので、用途に合わせて使い分けると便利度がぐんとアップします。

軽いだけじゃない! 山のパッキングに「使える」ワケは?

「しっかり閉じられる」
中身がこぼれにくいだけでなく、しっかり閉じられると、濡らしたくないものを水から防ぐということ。突然の雨や水辺での行動で大切なものを濡らさないためにも、しっかり閉じられることが大切。

「強度に優れる」
山行中は荷物をぎゅうぎゅう押し込んだり奥のものを引っ張り出したりと、手荒な扱いをしがち。厚手のバッグ類なら影響を受けにくいので、荷物をしっかりとガード。割れやすいお菓子なども、容器タイプを使えば安心して持ち運べる。

「空気を抜いてコンパクトにできる」
密封性が高いので、バッグタイプを利用して中の空気をなるべく抜いておけば、かさの高い山の荷物もコンパクトに。

「中身の量に合わせてサイズが変えられる」
バッグタイプは、巻いたり折りたたんだりできて便利。使い終わったら小さく折りたたんで持ち帰れる。容器タイプも中身がなくなったら重ねることで、コンパクトにできる。

「ニオイや汚れが気にならない」
汗などで汚れた衣類の気になるニオイを優れた密封性で閉じ込めれば、持ち帰る時も家に着くまでいやな思いをすることもない。

「中身が見える」
スタッフザックのサイズや色を変えていても、「あれ、どっちに入れたっけ?」などと迷うことは多いもの。中身が見える「ジップロック」なら、一目瞭然で確認できる。

「使いまわせる」
シンプルで丈夫だから、場面に合わせて七変化。例えば行きは食品を入れて、山では調理器具や食器として、最後は残り物やゴミ入れとして、ひとつで何役もこなす。

所長

ほかにも「ジップロック」が「使える」ワケはまだまだあります。
次回からも順に、具体例をあわせて紹介していきますのでお楽しみに!

コラム: 新人アサカのなるほど「ジップロック」

バッグ類って一見どれも同じに見えますが、種類によってジッパーのカラーが分かれてるんですね。これでもう間違えません!

※「ジップロック」「イージージッパー」「スクリューロック」は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。

山ジップロック研究所

生活必需品的存在の「ジップロック」や、山でも強力な便利アイテムです。パッキング・料理など、山の様々な場面でジップロックを使ったアイデアを紹介していきます。