山の便利ツールをジップロックで作ろう① 山ジップロック®研究所

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文=小川郁代、イラスト=ヤマサキミノリ

 

Report08 山の便利ツールをジップロックで作ろう① 山サイフ

こんにちは。主任の六郎です。

突然ですが、みなさん山に行くときと普段のサイフ、使い分けてますか? 僕のいつも使っている財布には、いろいろなポイントカードやクレジットカード、割引券などがどっさり入っていて、山では使わないものばかり。

山に行く時は必要なものだけを、小さなファスナー付きのポーチに入れて持って行きます。

ただ、ロープウェイのチケットを買う時や山小屋でビールを買うときなど、小銭を探すのが面倒で、ついお札で払ってしまうんです。そうするとおつりがたまって結構な重さに。山の常識である軽量化とはほど遠い状態に。

そこで今回は、「フリーザーバッグ」を使ったオリジナルの山サイフを作ります。

軽くてコンパクトだし、濡れても安心だし、中身が見えてお金が取り出しやすい。「フリーザーバッグ」はそのままでも山サイフにピッタリなんですよね。

しかし、それだけでは物足らない! さらに使いやすくする工夫もしました。

 

工夫のポイントは?

◆お札と小銭を分ける

やっぱり分かれているほうが断然使いやすいですよね。小銭を優先的に使っていれば、ずっしり重くなることもありません。

◆カード入れを作る

最近は山小屋でクレジットカードを使えるところもあるし、小銭を減らすためには電子マネーが便利。「フリーザーバッグ」は透明で、小銭が取り出しやすいのがいいところなのですが、セキュリティを考えると、クレジットカードがむき出しなのはよくないかと。カードケースを別に持たなくてもすむ方法を考えました。

◆目印をつける

仲間3人でテント泊の縦走をしたとき、なんと全員が「フリーザーバッグ」をサイフ代わりに使ってたんですが、夕食の時、何度か小屋にビールを買いに行っている間に、どれが誰のサイフかわからなくなっちゃったんですよね。そのときはカードも入っていなかったし、お金には名前も書いてないし。何か目印が必要だと思いました。

以上のポイントをおさえながら、さっそく作成にかかりましょう!

 

1. 「フリーザーバッグ」のサイズに合わせて台紙を作る

適当な紙を「フリーザーバッグS」の中に入る大きさに切ります。厚さはお好みですが、使っているうちに破れてしまわないよう、ある程度しっかりしたものがいいと思います。横はできるだけぴったりに、縦はジッパーにかからないように注意します。横17.5×縦12.5㎝くらいがちょうどいいでしょう。

探してみたら、いろいろちょうどいいサイズの紙がいろいろありました。
僕が普段手帳がわりにいつも使っているノートの幅もぴったり! 高さをあわせるだけで使えそうです。こういうものを使うのも手軽でいいですね。

 

2. 台紙に両面テープで小封筒を貼り付ける

カードを入れるための封筒を台紙に貼り付けます。メッセージカードやポチ袋として市販されている小型の封筒を使います。

取り出しやすさを考えて、カードの長編より少し短めに封筒をカットします。

 

これを台紙に両面テープで封筒を貼り付けます。あまり端につけ過ぎると取り出しにくいので、1㎝くらい離して、上のほうに付けるといいと思います。

カード入れは横向きでもいいのですが、もっとコンパクトにしたいときに折りたたみやすいように、縦に配置してみました。

 

3.台紙を「フリーザーバッグ」に入れて完成

実際にお金をいれるとこんな感じ。

たったこれだけのことですが、横幅がちょうどいいのでお札を折らずに入れられるし、外から見えるので小銭も取り出しやすい。

そのままお金を入れるのと比べるとぐっと使いやすくなります。

他にもいろいろ作ってみました。台紙や封筒の色や柄が目印になって、自分の物だとすぐにわかります。

普通に名前を書くんじゃ味気ないし、ちょっと遊び心があっていいでしょ? シールやステッカーで遊んだりしてもいいですよね。

さらに!

以前買って使っていなかった、ハット用のクリップ式ストラップをつけてみました。

ストラップがなくても、書類用の穴あけパンチでジッパーにかからない部分に穴を開けて、適当な紐を通してもOK。

作り方のポイントは、台紙をできるだけピッタリのサイズにカットすること。小さすぎると小銭が紙幣側に移ってしまいます。

材料費も安いし簡単にできて、汚れたらすぐに取り替えられる、超簡単で便利な山サイフ、みなさんもぜひトライしてみてください!

次回は山の便利ツールをジップロックで作ろう②をお送りします。

どうぞお楽しみに!

※「ジップロック」「イージージッパー」「スクリューロック」は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。

山ジップロック研究所

生活必需品的存在の「ジップロック」や、山でも強力な便利アイテムです。パッキング・料理など、山の様々な場面でジップロックを使ったアイデアを紹介していきます。