おいしいドリップコーヒーを飲みに山へ行こう!

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文=小川郁代、イラスト=ヤマサキミノリ

Report20 おいしいドリップコーヒーを飲みに山へ行こう!

街中はまだまだ暑いですが、山は秋の気配。真っ赤に染まった紅葉も楽しみですし、過ごしやすい季節だからこそ、低山で楽しめることもたくさんありますよね。

僕が時々密かにやっているのが、コーヒー山行。真夏はさすがにやりませんが、涼しい山のきれいな空気の中で、コーヒーを楽しむための山行です。

もちろん普段の山でもコーヒーは欠かせませんが、軽量化や手軽に飲むことを考えて、インスタントやドリップパックなどでお茶(コーヒーなのに!)を濁すことが多いのです。

たまにはわざわざ、おいしくコーヒーを飲むために山に登るのも楽しいものです。

ということで、今回は研究所のスタッフ何人かに声をかけて、みんなでコーヒーを飲みに山に行くことにしました。

 

おいしいコーヒーのために、道具を持って登る

行動時間の長いときや荷物の多いときにはなかなか難しいですが、コーヒーがメインの山行だからこそ、こだわりの道具を用意しました。

・コーヒー豆 道具ではありませんが、今回の主役はこの豆です。普段から買っているお気に入りの豆もあるのですが、今回は先日ヨセミテに行っていた友人のお土産の豆を楽しみます。

・ミル コーヒー豆を挽くためのミル。普段は電動ミルを使っていますが、山用には手動タイプが軽くて便利です。着脱式のハンドルを回せば、その場で簡単に豆が挽けます。

・ケトル クッカーやコッフェルでもいいですが、コーヒーを淹れるには、注ぐお湯の量の調節がしやすいケトルがあると便利です。

・ウォーターキャリー、浄水ボトル コーヒーには水も大切ですよね。もちろんペットボトルの水などでも構いませんが、せっかくだから、湧水や沢の水などを使ってコーヒーを淹れるのも、山ならではの楽しみです。小型やボトル式の浄水器などがあると、より安心に楽しめますね。

東屋や休憩場所のテーブルなど、程よい場所を見つけたら、さっそくコーヒーを淹れましょう。

今回は、参加者全員が、それぞれにコーヒーに合うおやつやデザートを用意しました。行動食としてもおなじみのものや手作りのデザートなど、甘いもの、しょっぱいもの、洋風から和風まで、バリエーションも豊かです。

「ジップロック コンテナー」はサイズのラインナップが豊富。

それぞれのおやつにピッタリのサイズを選べば、途中で割れたり崩れたりするのを防いで持ち運ぶことができます。

ミルに豆を入れたら、ガリガリと。あたりに挽きたての豆の香りが・・・・・・。たまりません!

 

痛恨の忘れ物から、とっておきのツールが誕生!

今回はペーパードリップでコーヒーを入れます。ドリッパーも軽くてコンパクトになる携帯用がたくさんありますよね。

ただ、時々やっちゃうんです。豆も、ミルも、水もあるのに

「ああっ! 肝心のドリッパー忘れた!」

っていう痛恨のミス。みなさんの中にも経験のある方、いらっしゃるのではないでしょうか?

そんなあなたのために(いえ、自分が困ったときに)考えた、スペシャルな方法をお教えしましょう!

じゃーん!
「ジップロック フリーザーバッグS」をドリッパーに変身させる方法です。 見たままですが、念のため手順をお伝えすると・・・

①台形のペーパーの場合は、角がとがるように1辺を折る。

②「フリーザーバッグ」の角をハサミで小さく切る
③①に挽いた豆を入れ、角を「フリーザーバッグ」に開けた穴に合わせる

どうです?
これが予想以上に使いやすくて、難なくピンチを乗り切れました。

そして、あまりに便利なので、僕の山でのドリッパーは今やこれが定番。ついにはこんなものまでを投入してしまったのです。

簡単に形の変えられる、やわらかい針金です。もうお分かりでしょうか。

さらなるグレードアップを目指して、針金で持ち手を作るようになったのです。針金は伸ばしたり丸めたりして荷物に突っ込んでいって、その場でバッグに合わせて形づくります。

針金は僕の個人的満足感が強いですが、これ本当に便利なんです。ドリッパーを忘れたときには、ぜひ思い出してくださいね。

あ、ちなみにペーパーも忘れたときは、キッチンペーパーを三角形に折りたたんで使ってみてください。

 

山でだってケーキが食べたい

さて、おいしいコーヒーがはいたところで、デザートと一緒に山コーヒーパーティーの開催です。実は今回一緒に行った研究所スタッフの中に今月生まれが2人いたので、ちょっとした誕生日パーティーもかねようということで、バースデーケーキとはいきませんが、事前にリサーチした、2人が好きなモンブランとシュークリームを用意しました。

ケーキを買ったときに入ってきた厚紙を、「ジップロック スクリューロック473ml」の高さピッタリにカットして、ケーキの周りをピッタリ囲むように留めて入れます。厚紙が固定されて動かないので、逆さにでもしない限り大丈夫。少し気をつけて持っていけば、夢の「山でケーキ」が実現します!

今回は丸いケーキなので「スクリューロック」を使いましたが、四角や三角のケーキでも、同じように「ジップロック コンテナー」を使えばOKです。

挽きたての豆で淹れたコーヒーは、やっぱり香りがぜんぜん違います。とてもおいしいと、メンバーみんなからお代わりのリクエストがありました。

誕生月の2人は、「まさか山でこんなケーキが食べられるとは思わなかった」と喜んでくれたし、抹茶と小豆の寒天ゼリーが意外なほどコーヒーに合って、みんなで盛り上がりましたよ。

気持ちいい緑の中でのコーヒーパーティータイム。たまにはこんな山遊びもいいんじゃないでしょうか? みなさんも秋のひとときに、ぜひお楽しみください!

※「ジップロック」「イージージッパー」「スクリューロック」は旭化成ホームプロダクツ(株)の登録商標です。

山ジップロック研究所

生活必需品的存在の「ジップロック」や、山でも強力な便利アイテムです。パッキング・料理など、山の様々な場面でジップロックを使ったアイデアを紹介していきます。