月山
山形県のほぼ中央に位置し、羽黒町、立川町、西川町とに境を接している。
地質的には花崗岩、第三紀層を基盤にして、月山中央火山、姥ヶ岳火山、御浜火山、湯殿山火山等々からなる複式火山である。なかでも、月山火山は規模も大きく、1500m以上の東側に火山の原形を残し、緩やかな半月型の優美な姿を形成している。この山姿から臥牛(がぎゆう)山とか犂牛(くろうし)山ともいわれる。
一方、西側は古い爆裂火口壁で、溶岩流と噴出物の重なり合った荒々しい縞模様を望むことができる。
弥陀ヶ原から山頂へと続く表参道の途中に小さな崖が何カ所か見られる。これは、月山火山が間欠的に噴出した溶岩流の末端にあたる所といわれている。8合目の弥陀ヶ原は溶岩台地上の広い湿地帯で、肘折コースの念仏ヶ原とともに高山植物の豊富な所として知られている。
日本海から近いため、冬の季節風は多量の積雪をもたらし、東側に大雪城(おおゆきしろ)をはじめとする雪田や越年雪を残す。月見ヶ原の雪田は、小型のカールのような凹地で、典型的な雪窪地形をなしている。さらに、その内部には、半月形の月食堤や階段状砂礫といった氷河周辺に発達する地形が見られる。そして、この雪が亜高山針葉樹林を極度に貧弱にしてきた。東北という位置もさることながら、月山の多雪さを物語っている。
山頂の月山神社には、農業の神「月読之命」を祭り、開山は崇峻天皇第一皇子の蜂子皇子とされている。山頂とはいっても目立った頂はなく、ヒナウスユキソウ、クロユリ、ハクサンイチゲ、チングルマなどが咲き誇り、神泉池をのせる広大な高原である。鍛冶小屋跡への下り口の所に松尾芭蕉「雲の峰いくつ崩れて月の山」の句碑が立っている。
7月から8月にかけては、五穀豊穣、家内安全、海上安全を願う白衣に金剛杖の道者で今でも大いに賑わう。登拝路は、八方七口といわれていたが、月山高原ラインの羽黒口、国道112号の六十里越街道からの姥沢口と仙人沢有料道路経由の湯殿山口が整備されている。いずれの登山口からも2~3時間の登高で容易に山頂に立てる。
また、近年のレジャーブームを反映して、4月になると雪に埋まったリフトを掘り起こして、スキー場がオープンする姥ヶ岳南・東斜面や姥沢を中心に夏まで多くのスキーヤーで賑わう。しかし、リフトで運び上げられた人々と、多雪で守られてきた植生のバランスの崩れが年々大きくなっている。
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