羅臼岳
知床半島のほぼ中央にそびえる知床火山群の主峰で、成層火山上部に鐘状火山をのせたような形をしている。アイヌ語でラウシは「魚の臓物を処理した場所」とされているが、原名はチャチャヌプリ(爺爺岳)で、国後島のチャチャヌプリと同意語である。古くは良牛岳と記された。
山名は羅臼岳であるが、羅臼町側からのコースより、岩尾別ルート(斜里側)の方が、より開けていて歩きやすい。羅臼岳周辺は、近年、ヒグマの出没が多いために注意が必要。山中には小屋がないため、宿泊はテントとなるが、キャンプ指定地で、フードロッカーなどを使用する。
羅臼温泉からのルートは、町営のキャンプ場と、無料で入浴ができる露天風呂「熊ノ湯」が川を挟んですぐそばにあり、幕営ベースに最適。登山口から沢沿いの道を行くが、すぐ沢を離れ尾根伝いの道となり、登りもきつくなる。40分ほどで羅臼の市街を見下ろせる里見台に着く。第1の壁、第2の壁と呼ばれる下を通り抜け、硫黄場(泊まり場)に着く。再び登りにかかり、緑のトンネルをしばらく行くと屏風岩の下に出る。夏はかなり遅くまで雪渓が残り、きつい登りとなるが、ぐんぐん高度をかせげるところ。間もなく眺望が開け、高山植物が一面に咲く羅臼平に出て、岩尾別からのコースと合流する。
大きな安山岩がごろごろする羅臼岳の頂上に着くと、展望は雄大で三ツ峰、サシルイ岳、知円別岳、硫黄山と半島の山々が続き、国後島のチャチャヌプリが望まれる。振り返ると遠音別岳、斜里岳、その先に阿寒の山々が見える。羅臼温泉から約5時間の行程。
オホーツク海側のコースは岩尾別温泉の木下小屋から始まり、急な尾根道となる。大きな岩峰の基部に出るとそこがオホーツク展望台で、極楽平を経て脊梁部の羅臼平に達する。途中、弥三吉水と銀冷水の2カ所の水場がある。岩尾別から羅臼平まで約4時間。
登山記録として大正15年(1926)7月に北大スキー部山班(北大山岳部の前身)須藤宣之助らが、岩宇別から羅臼岳に登って硫黄山を経てホロベツ川を下った。地元でも刺激され、昭和3年(1928)に羅臼村の佐藤広らが羅臼岳頂上に立ち、同6年(1931)4月に羅臼山岳会鈴木音治らが積雪を伝い、羅臼岳に登頂している。
昭和34年(1959)9月に釧路山岳会が知床中央高地に集中登山を行った際、羅臼岳西ルンゼが登られ、47年(1972)1月の厳冬期、釧路山岳連盟岸憲宏らは羅臼岳西ルンゼ大崩れを直登した。
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