空木岳
中央アルプスのほぼ中央に位置する名峰で、伊那谷の太田切川、木曽谷の伊奈川の源となっている山。その昔は「前駒ヶ岳」と呼ばれていた(営林署の伊那谷経営計画地図にはそう記されている)が、その後、空木岳と名を変えている。
山名の起こりは「卯木」からきている。春、伊那谷からこの山を眺めたとき、中腹以下は黒木の森なのに、山頂部は残雪模様が美しく、それがあたかも満開のウツギの花のように見えるところから、その名がつけられたようである。深田久弥もその著『日本百名山』の中で、「空木、空木、何というひびきのよい優しい名前だろう。もし私が詩人であったなら空木という美しい韻を畳み入れて、この山に献じる詩を作りたいところだ」と書いている。
山頂の東側に広がる空木平は氷河地形で、夏にはお花畑となる。また、花崗岩で構成されている山頂付近は、白い砂礫とハイマツの緑とのコントラストが美しく、その縞模様が印象的である。
頂上からの展望はもちろんすばらしく、北アルプスをはじめ乗鞍岳や御岳山、八ヶ岳連峰、そして目の前には南アルプスの大パノラマと、中部地方のほとんどの山を一望の下に楽しむことができる。
登山コースは駒ケ根口の池山尾根を経て山頂に至るルートと、木曽谷の倉本口から木曽殿越(きそどのごえ)経由で登頂する2つのルートがあるが、最近では千畳敷までロープウェイ(平成10年秋まで運休)を利用、極楽平から南へ縦走してくるパーティが多くなっている。気軽に登れるようにはなったが、やはり3000m近い山。安易に考えないように注意したい。
空木岳登頂の最もポピュラーな池山尾根コースの起点は駒ケ根高原。ここから一気に高度を上げていき、池山小屋を過ぎて原生林帯に入る。やがてマセナギ(馬小屋の入り口に懸ける横棒、マセン棒のようにナギが登山道を通せんぼしている所)、大地獄、小地獄、迷尾根などという、恐ろしげな地名の難所を通過、ダケカンバ帯を抜けると空木平となる。ハイマツの間のお花畑や小鳥たちに迎えられて、もうひと登りすれば山頂である。下山は木曽殿越から伊奈川に下り、木曽谷の倉本駅に下るのが変化に富んでいて面白いだろう。
所要時間は駒ケ根高原から空木岳山頂まで約6時間。倉本駅から山頂まで登り9時間弱、山頂から倉本駅へは下り5時間。千畳敷からは桧尾岳や熊沢五峰などを越えて約7時間の縦走で山頂に立てる。
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