| 車山ビジターセンター
2018.10.28
カラマツの黄葉がピークを迎えています。今朝の山頂は6℃。風吹けば真冬のような寒さです。防寒対策はしっかりと。
早いところでは6月の初旬から、標高の高いところでは6月中旬から下旬頃に、草原をオレンジ色に染め上げるのがレンゲツツジだ。花は大きく、いつの木に付く花の数も多いので、群生する場所では「染め上げる」という表現がピッタリとなる場所もある。
このレンゲツツジ、美しいが、実は毒があるという。詳しくは「美しいものには毒がある レンゲツツジ」の記事を確認してほしいが、簡潔に説明すると、「レンゲツツジの葉や根には実は有毒成分が含まれていて、動物たちはそれを知っているために食べない、このためレンゲツツジばかりが生き残って群落が形成されやすい」、とのことだ。
レンゲツツジの季節は5月から始まるが、標高の高い山での見頃は6月の中旬から下旬と、こらからがピークだ。身体には毒だが、目にはよい薬になること間違いなし。今週は、レンゲツツジを楽しめる山と登山コースを紹介。
なお、最近は適期が早めに推移していることが多い。本来は最盛期の時期に行ったら、すでに散っていた! ということも考えられるが、他の花も咲いている時期なので、そちらを楽しんでもらうことでご容赦いただきたい。
長野県・霧ヶ峰高原では、各所にレンゲツツジの群落があることで知られる。霧ヶ峰スキー場周辺、八島湿原、車山高原周辺など広い範囲で咲いていて、花季も長く6月初旬から7月中旬と長期間にわたって、高原全体で楽しめるのが特徴だ。
この時期の霧ヶ峰高原は、新緑がちょうど上がってくる季節と重なる。緑の絨毯にオレンジの花が広がる景観は素晴らしく、多くのハイカー・登山者が訪れる。
なお、レンゲツツジが咲く期間中は、車山高原などで、さまざまなイベント・キャンペーンを開催している。
高低図
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2018.10.28
カラマツの黄葉がピークを迎えています。今朝の山頂は6℃。風吹けば真冬のような寒さです。防寒対策はしっかりと。
レンゲツツジの咲く山として、最も有名な場所の1つが美ヶ原高原だ。標高2000mに広がる高原からは、レンゲツツジの大群落越しに、北アルプス・南アルプスの景色がが広がる。
各所にレンゲツツジの群落があり、長い期間、さまざまな場所で楽しめるのがポイント。例年、咲き始めは6月中旬、ピークは6月下旬となる。開花状況の確認は、美ヶ原観光連盟が詳しいので、レンゲツツジの咲く時期にはこまめにチェックして訪れたい。
高低図
南アルプスの前衛、鳳凰三山の東側にある甘利山はレンゲツツジが見事に咲く山として人気がある。とくに写真のように、富士山バックのレンゲツツジは、絵になるので写真愛好家にとっても絶好のポイントとなっている。
登山口となる広河原駐車場からは、約30分で山頂に着くので、ファミリーでも楽しめるのが甘利山の特徴。約15万株のレンゲツツジが斜面一面に咲くので、麓の街である韮崎からでも山肌を彩るのが見えるほど見事に咲く。
甘利山往復では歩き足りないという人は、千頭星山まで行くのが良いだろう。例年は6月中旬が見頃。
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長野県と群馬県の県境近く、浅間山の西側に位置する湯ノ丸高原、高峰高原、篭ノ登山など、湯ノ丸山の一帯はレンゲツツジが多く群生することで知られる。とくに湯ノ丸山の東山麓のツツジ平付近のレンゲツツジはとくに有名で、例年は6月下旬から7月初旬が見頃となる。
この時期はレンゲツツジの他にも、さまざまな花が美しい時期。池の平湿原のお花畑、篭ノ登山登山、秘湯・高峰温泉など、楽しみはたくさんあるので、宿泊して温泉を満喫しながらじっくりと楽しみたい。
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群馬県の上毛三山のひとつに数えられる赤城山は、ツツジの山として知られている。春のアカヤシオに始まり、シロヤシオ、ムラサキヤシオ、トウゴクミツバツツジなどのツツジがあるが、中でも最も多いのがレンゲツツジだ。
レンゲツツジの一番の群落は新坂平の白樺牧場内にある大群落だが、赤城山一帯の各所に見られるので、登山者であれば、地蔵岳や鈴ヶ岳、黒檜山などへと足を伸ばしたい。新坂平周辺の見頃は6月中旬だが、山の上のほうに咲くレンゲツツジは下旬でも楽しめる。
なお6月中、赤城山では例年「新緑&つつじWeek」のイベントを行っているので、レンゲツツジ鑑賞に、スタンプラリーなどのイベントにも参加したい。
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東北の山でレンゲツツジの名所として知られるのは、安達太良山。東山麓の勢至平あたりに群生していて、例年は6月中旬から下旬が見頃となる。
登山の際は、温泉付き山小屋の、くろがね小屋にはぜひ立ち寄りたい。勢至平からは、約1時間の距離だ。
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