日本のマッターホルン――、とんがった山に登ろう! 見るからに登りたくなる鋭峰大集合

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空を突くような鋭鋒の代表といえばマッターホルンの名前が挙がる。そんなマッターホルンの愛称を持つ「とんがり山」が、日本全国に数多く存在する。みごとな鋭鋒、そそり立つ岩峰を持つ山をピックアップ。ぜひ、マッターホルン登頂気分を味わってほしい。

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上越のマッターホルン、大源太山(カバー写真/ヒビヤスさん

絵に描いたような三角錐の山の頂上にあるものは?

人はなぜ山に登るのだろうか? 「そこに山があるから」(ジョージ・マロリー)という言葉どおり、登りたくなるような山があるから、という意見に集約される。

有名・無名に関わらず、見るからに登りたくなる山は確実に存在する。そのひとつが「見た目が山らしい尖った山」だろう。頂上が天を衝くような三角形の山を見ると、登山者なら頂上に立ってみたいと思い、いてもたってもいられなくなる!? のではないだろうか。

美しい“とんがり”型の山、鎧岳。(写真/うめぞーさん

そこで今回は、いかにも登りたくなるような山容の「とんがり山」を紹介する。

尖った山の代表といえば、世界的にはマッターホルンだろう。そんなマッターホルンの愛称をもつほどの鋭峰、垂直にそそり立つ岩峰は、日本全国に数多く存在する。その代表が、北アルプスの槍ヶ岳や剱岳だが、ここではもう少し標高の低い山に注目。

どこから見ても尖った山から、ある角度から見ると尖った山まで、みごとなとんがり山をピックアップしてみた。

1000mに満たないものの、登りがいのある只見のマッターホルン・蒲生岳(写真/杜のマサさん

 

随一の美しいとんがり山。「上越のマッターホルン」大源太山

角度によって、とんがり具合が変わる大源太山(写真/スーさん

周囲には谷川岳や巻機山などの名山が存在し、標高だけ見ると決して高い山ではない大源太(だいげんた)山。しかし、その存在感は周辺でも随一の山で、とくに巻機山の井戸尾根から見ると、そのとんがり具合はみごとだ。

山容どおり山頂付近の登山道は険しく登りごたえがある。そして鎖場やロープの張られる箇所を登ると、すばらしい展望が待っている。

登山・下山中に目の前に迫る大源太山の姿も美しく、天気がよければ満足感いっぱいの行程を楽しめるはずだ。

行程・コース

最適日数:日帰り 7時間50分
総歩行距離:10,234m /上り標高: 1375m 下り標高: 1375m
行程:林道終点(08:00)・・・分岐(08:20)・・・シシゴヤの頭(10:40)・・・分岐(11:40)・・・七ツ小屋山(12:40)・・・大源太山(13:40)・・・分岐(15:30)・・・林道終点(15:50)
高低図
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