SHOWER CLIMING シャワークライミング

Sponsored contents 2018.09
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早瀬を歩き、滝を登り、淵に飛び込む、
シャワークライミング

岩を掴みながら足下をすり抜けていく流れを掻き分け、進んでいく爽快感。エメラルドグリーンの深い淵にぽっかり浮かびながら見上げる森の美しさ。降り注ぐ飛沫を被りながら滝を登る緊張感。シャワークライミングは、夏にしか楽しめない、とっておきのアクティビティだ。御嶽生まれのガイドさんと小坂川の支流に分け入ってみよう。

体験レポート

 御嶽山に水源を持つ濁河川沿いにある道の駅「南飛騨小坂はなもも」。その一角に、シャワークライミングツアーの基地、飛騨小坂ビジターセンターがある。ガイドをしてくれるNPO「飛騨小坂200滝」事務局長の熊崎潤さんが笑顔で出迎えてくれた。

ツアーの事務所がある道の駅「はなもも」。

ツアーに出発する前に、道具の使い方や注意事項をしっかりレクチャー。

初心者にとって、シャワークライミングはちょっとハードルが高く思えるかも知れない。でも、小学生の頃から小坂の滝や沢で遊んで育ったという熊崎さんが、ウエットスーツやヘルメットといった装備のつけ方や使い方をひとつひとつ丁寧に教えてくれるので安心だ。

沢に入ると、熊崎さんは、まず、ふたりに浅瀬で寝そべってみるように案内した。沢の水は手を浸けると痺れるほど冷たいが、ウエットスーツに守られて、かえって気持ちいい冷たさだ。ふたりは、熊崎さんを先頭にして、意気揚々と歩き出した。

想像以上の水の迫力に思わず笑ってしまう。

足や手の置き場からガイドしてくれるので、初心者でも安心。

迫力のホワイトウォーターに全身を濡らしながら登る。

流れに沿って、大きな岩盤を登っていく。

深く切り込んだ渓谷を何度か曲がると、早速、白い飛沫をあげて流れ落ちる小さな滝が現れた。川の流れは、大抵、落ちた後は深い淵を作って、また流れ、また落ちて溜まるを繰り返す。

熊崎さんは、ひとりひとり、足の置き場や手のかけ方、体重移動の仕方を横について教えてくれる。すると、どうだろう。「こんな滝、本当に登れるの?」という顔をしていたふたりが、立ち往生することもなく滝の上に立てた。こんなにもの凄い勢いで流れる水の塊をすり抜けていく感覚は、他ではちょっと味わえない。

かと思うと、今度は狭い岩盤の間に横たわるエメラルドグリーンの深い淵を泳ぎ上る。ライフジャケットがあるから自然に体は浮くので、力を抜いて頭上を見上げると、空の光に透けて森の緑が濃淡を付けて鮮やかに輝いていた。ふたりとも、しばらく声を失って見入ってしまう。その横をカエルが泳ぎ、ふと我に返ったふたりの間に笑いがこみ上げた。

滑りやすいポイント通過はひとりずつが基本。

背丈を悠に越える滝から滝壺へダイブ。

そんなことを繰り返しながら、最後に行き着いたのが、高さ5mを越える滝だ。ロープを使って岩をよじ登る。ふたりとも無事に滝の上へ立って、互いにハイタッチ。そして、ひとりひとり、滝壺へ豪快に飛び込んだ。

帰りは、流れに乗って下れるので早い。

流れの静かな淵で岩に上がり、川からしか見えない景色を噛みしめる。

帰りは、流れに乗って泳いだり、ウオータースライダーのように滑り降りたりしながら、あっという間にスタート地点へ戻った。ふたりとも、まるで山河と一帯になったような気持ちになり「もう一度行ってもいいね」と言い合っていた。

香織さん

沢だけでなく、山登り自体やったことがないですが、ガイドさんがとても気に掛けて下さって、安心して登ることが出来ました。

いずみさん

登山大好きだけど、それとはまた違った方法で自然と一帯になれる感じがして、最高でした!今度は家族で来たいな。

熊崎さん

おふたりともシャワークライミングは初めてとのことでしたが、素晴らしい感性で沢の魅力を感じて下さったようです。私もうれしいです!

高さ72m、幅120mの岩壁が見る者を圧倒する巌立。溶岩が柱状に固まって出来たもの。

時間や体力の問題でシャワークライミングは難しいという人でも、小坂の渓谷美と滝の迫力は味わえる。同じ濁河川にある巌立峡は、5万4千年前に御嶽山から流れ出た溶岩で形成された巨大な溶岩流の断面。ここから上流へ遊歩道が整備されていて、三ツ滝を見ながらが散策することが出来る。

上段6m、中段11m、下段5mの滝が連なる三ツ滝。

インフォメーション

今回行った、「小坂(おさか)なシャワークライミング」のほかにも、「溶岩台地の森でのんびりハイキングツアー」、「カフェトレッキング」など、さまざまなツアーを開催している。詳しくは「小坂の滝めぐり」のオフィシャルサイトにて!

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恵みたっぷり 夏の飛騨を歩く