エプソンのWristableGPS for Trek「MZ-500」モニター登山会レポート
高尾山で、登山者・トレイルランナーがWristableGPS fot Trek MZ-500を体感!

 今年、いよいよはじまった「山の日」を記念して、高尾山麓のTAKAO599ミュージアムで8月11日と12日の2日間開催された「TAKAO 山モリ!フェス」に連動した「WristableGPS for Trek MZ-500」のモニター登山会が開かれました。

 500名近い応募者の中から選ばれた登山者14人、トレイルランナー12人が、講師の山と地図のスペシャリスト・田島利佳さんと同機種の開発担当者らとともに、MZ-500を腕に、真夏の高尾山でその実力を体感しました。

講師 田島利佳さん
たじま・りか
オリエンテーリングやロゲイニングなどのナビゲーションスポーツの選手として活躍すると同時に、ナビゲーション、地図のプロフェッショナルとして地図読み講座の講師をつとめる。(財)日本地図センター認定マップリーダー(地図専門指導者)。
http://www.rika7.com/
Srial Session01 Trekking
登山・トレッキング編

 登山・トレッキング編は、20代から50代までの登山歴が2年から30年以上という幅広い層の男女が参加しました。今回のコースは、TAKAO599ミュージアムから高尾山6号路を琵琶滝まで行って、つづら折りの急登をケーブルカーの高尾山駅まで登り、1号路を下りるという距離約4km、標高差278mの周回コース。事前に計画ルートを登録して、実際にログを取りながら歩きました。

 ケーブルカー清滝駅を過ぎ、沢沿いの林道を行く。林道が登山道へ入るところで、到着を知らせる振動が腕から伝わってきて、参加者一同びっくり。これは、事前に「計画ルート」上に「イベントポイント」を設定してあり、その通知の機能。

 「この機能は、車道から登山口に入る意外とわかりにくい場所や分岐などを事前に登録しておくと、道迷いの防止に繋がっていい」と田島さん。

 涼しげな琵琶滝を過ぎると登山道は急登に。ここで威力を発揮するのがルートナビゲーション機能の標高グラフ画面。行程の標高差がグラフになって、現在地もわかる機能です。

 「つらい登りが目に見えて分かるので、ペース配分がしやすい」とコメントしたのは木村早希さん(20代・登山歴3年)。登山歴が20年の本村光昭さん(50代)も「登りのイメージがつかみやすくてとても役に立った」と初心者からベテランまで、そのわかりやすい表示と機能に感動していました。

 複数の登山道が分岐するポイントで威力を発揮したのはルートナビゲーション機能の平面ルート画面。ルート上の現在地だけでなく、自分の向いている方向が画面に表示されるので、地図やコンパスで確認しなくても、簡単に進む方向がわかるので便利です。

 わずか4キロの行程でしたが、メーカーの担当者から、ていねいな操作方法の解説を受け、また、開発秘話やGPSの仕組みの話など、ためになるお話を伺い、参加者一同、次の山行での活用を思い描いていました。

「登山・トレッキング編」参加者のコメント

・自分の進む方向がわかるので、道に迷わなさそう! (木村早希さん・20代・登山歴3年)

・方角がわかりやすいのと、イベントポイントの設定で道中の目安がつけられるのがとてもありがたいです。(星恵里香さん・30代・登山歴2年)

・これまで高度計しか使ったことがなかったので、ナビゲーション機能がすごく便利。(小泉亮輔さん・20代・登山歴10年)

・気圧センサーだけではなくGPSも活用するので標高を調整しなくてもいいのがすばらしい!(本村光昭さん・50代・登山歴20年)

・高機能なのでもっと重いと思っていましたが、はじめて持ったとき、軽さにビックリしました。(上村梨沙さん・30代・登山歴3年)

・手の動きに干渉しないデザインがとても気に入りました。グローブをしても使えそうなボタンもいいですね。(根本和典さん・30代・登山歴3年)

・このバッテリー、GPSの高精度ログを使っても毎秒測位で46時間もつことは、もっと前面に出してもいいのでは?(笑)(植松修さん・30代・登山歴4年)

・アプリ経由で、山行を振り返るので、帰宅後の宝物として記録が残るのがうれしいです。(山子さん・40代・登山歴32年)

安全な登山をサポートしてもらえるだけでなく、登山自体も楽しくなる!

 事前に「計画ルート」をPC経由で設定しておき、ルートナビゲーション機能を使うのが、山行中の助けになりますね。また、ルートを設定するときにイベントポイントを作っておくと、振動で到着を知らせてくれるので道迷い防止になります。いずれにしても紙の地図と併用することで、安全な登山をサポートしてもらえるだけではなく、登山自体も楽しくなりますね。

Srial Session02 Trail Run
トレイルラン編

 トレイルラン編は、いずれもUTMFやスカイビュー120など長距離レースの参加予定がある猛者ばかり。また、エプソンの過去モデルや他社のモデルなどを所有しているという高機能ウォッチに慣れているメンバーが多いのも特徴でした。実際に走ったコースは、人気の高尾山にあって登山者がほとんど歩かないヒミツの場所。ゆっくりMZ-500の操作方法を学んだり、短いながらも快適なトレイルランを楽しみました。

 このコース、住宅の間の草藪を通るような場所が入り口でわかりにくいため、早速、事前に登録したイベントポイントの機能が役立ちます。この機能は水平距離でポイントの周辺半径30m、高低差で100m以内に到達すると振動して到着を教えてくれる機能です。

 そして、少し登ると森の中の分岐。ここでルートナビゲーション機能の平面ルート画面をチェックします。ルート上の現在位置と、今向かっている方向が矢印で表示されます。試しに別ルートを取ると、もちろんルートから矢印がはずれて、道がまちがっていることがすぐに判明しました。「道迷いは体力消耗だけでなく、命取りになりかねないので、ナビゲーション機能はぜひ活用したいですね」とは鳥羽健一さん(30代・トレラン歴6年)。

 分岐から少し登ると、短いものの展望のきく快適な稜線ラン。そこで「グラフ画面」を確認。尾根のアップダウンが即座に目視でき、走りのイメージが思い浮かびます。

 こうしたナビ機能のほかに、トレイルランナーに評価が高かったのは高精度ログを使ったときの46時間というバッテリーのもち。「長時間のレースで使える」「46時間は魅力的」と高評価が集中しました。

 「今年のUTMFは、この時計で完走したい」と槇大翔さん(20代・トレラン歴5年)。この短いモニター登山会が終わるころには、参加者はみな次のレースを視野に、パートナーとしてのMZ-500を使いこなしていました。

「トレイルラン編」参加者のコメント

・平面ルート画面で、進行方向がわかるのはありがたいですね。(田守順一郎さん・30代・トレラン歴5年)

・平面ルート画面で、道をロストする確率が減りそうなので、これはいいですね。(清水亮さん・30代・トレラン歴5年)

・目標に対して、今の標高と、あとどれぐらいか確認できる「標高グラフ画面」がとても役立ちますね。(須藤吉仕子さん・50代・トレラン歴7年)

・標高グラフ画面は、あとどれぐらい頑張ればいいかわかるので便利ですね。ペース配分ができて記録が伸ばせそうです。(鳥羽健一さん・30代・トレラン歴6年)

・計画ルートのなかで、関門やエイドを設定しておけばレースで役に立ちますね。ロングレースだと、いつも関門ギリギリなんで(笑)(菊川信也さん・30代・トレラン歴3年)

・標高が正確です。ビックリ♪ (政正恵さん・30代・トレラン歴6年)

・ボタンに適度な遊びがあって、誤作動が少なくなりましたね。(槇大翔さん・20代・トレラン歴5年)

・今まで、高機能でも重くて大きな時計には手を出しませんでしたが、これは重さが気にならなくて大きさもいいですね。(須藤吉仕子さん・50代・トレラン歴7年)

ルートを間違えることが格段に少なくなり、道迷いが減る!

 トレイルランは地図をしょっちゅう見て、現在地を確認することは少ないかもしれません。だからこそ、事前にMZ-500に計画ルートを入れておき、イベントポイントを設定することで、ルートを間違えることが格段に少なくなり、道迷いが減ると思います。積極的に使っていただきたい機能ですね。

商品に関する問い合わせ先:エプソン販売株式会社 インフォメーションセンター 050-3155-8280  http://www.epson.jp/wgps/