カリマーから新シリーズ「エアリアル」の3レイヤー軽量レインジャケットが誕生

 1946年にイギリスで創業し、これまで数々の登山家や冒険家の偉業をサポートしてきたアルパインブランド「カリマー(karrimor)」。多くのラインナップを誇るカリマーが、2017年シーズンから、ライトウェイト(軽さ)をコンセプトにした新シリーズ「エアリアル(aerial)」を発表した。

 ライトウェイトと言うと、グラム単位での軽量化競争になりがちだが、エアリアルシリーズは、ただ単に軽量化のみを追求するのではなく、基本性能や耐久性を保ちつつ、数値では表しにくい“快適性”や“使い勝手”にも主眼を置いて開発が行われている。使い手を選ぶギアではなく、誰もが安心して使える、高次元で軽量化を達成したギアなのだ。シリーズには、以下で紹介するレインウェアのほか、リュックサックやウィンドシェル、ベースレイヤーも用意されている。

 3レイヤーの防水透湿レインウェア「ビューフォート3L ジャケット(beaufort 3L jkt)」は、エアリアルシリーズを象徴するアイテム。着心地のよさと機能性、軽量性、耐久性を高いレベルで実現したレインウェアで、ラインナップの中で最軽量(180g)のジャケットだ。

 この、軽さ一辺倒ではない、バランスのよさは、新開発の防水透湿生地「ウェザータイト」によるところが大きい。生地は3レイヤーとは思えないほど、薄く、手をかざすと透けるほど。メンブレンの厚さは7μと、一般的なものの約半分の厚さだ。

 表地には絞りの着物のような細かな凹凸があり、肌触りがとてもいい。これは12Dの糸に、40Dの糸を織り込むことで生まれたもの。結果として、引き裂き強度も増し、風合いのよさと強度アップが両立されている。また、7Dの裏地にも、細かな凹凸があり、肌離れがよく、発汗時にべたつきにくい設計になっている。

 気になる防水透湿性は、耐水圧15,000mm、透湿性50,000g/㎡/24h。防水性は十分、透湿性に至っては一般的なレインウェアの2~3倍の性能がある。相当“蒸れ”に強いことがわかる。

 ビューフォート3L ジャケットの特長は生地だけではない。山での快適性や使い勝手についても、よく考えられている。

 ポケットはショルダーハーネスと干渉しない位置にあり、開口が広く、容量もあり、ファスナー付きで使いやすい。また、ラグラン袖にし、リュックサックを背負った状態でも腕上げをしやすくするなど、立体裁断や極力縫い目を減らす設計で、軽量化と動きやすさを追求している。ちなみに、カタログにはストレッチ素材と明記されていないが、実際に着てみると、ストレッチ感があるので、動きにストレスはない。

 フードはもちろんヘルメット対応。ドローコードを引くだけで、頭部にぴったりフィットするワンアクション仕様。ツバには形状記憶の芯材が入っており、悪天時の視界確保がしやすい。

 また、フードはロールアップし、襟にすることができる(ツバの芯材が、襟の芯の役割を果たす)。フードをクルクルと丸め、裏地に設けられたループに、ベルクロで留める仕組みになっている。稜線などでウィンドシェルとして使用するときなどは、フードをロールアップしておけば、強風でバタつくこともない。

 さらに、細かいところだが、襟元にはボタンが装備されている。ボタンを閉めれば、フロントジップを開けておいても、ウェアがはだけることなく、換気ができるのだ。シトシトと雨が降る夏の樹林帯などで効果的に使いたい。

 そのほか、襟のアゴが当たる部分に、肌触りのいい生地を付加したり、袖の先を手の甲まで覆うデザインにしたりと、軽量化だけではない、快適性への追求が見て取れる。  180gという重量は、けっして超軽量ではない。しかし、着心地と機能性、軽さ、耐久性を併せ持つビューフォート3L ジャケット。袖を通せば、そのバランスのよさが感じられるはずだ。

軽いのはもちろん、着心地や機能性、耐久性もある3レイヤーの防水透湿レインジャケット。ウィンドシェルとしてもおすすめ。ユニセックス仕様で、XSは女性サイズに対応。ほかにアノラックタイプやパンツも用意されている。

エアリアル/ビューフォート 3L ジャケット
価格: 25,704円(本体23,800円+税)
サイズ: XS~XL
重量: 180g(L)
カラー: 3色



Brand History

 1946年、イギリスにて、パーソン夫妻によって始められたサイクルショップがカリマーの起源。タフで機能的なカリマーのサイクルバッグの評判は、サイクリストだけに留まらず、クライマーにも知れ渡る。世界各国が8000m峰初登頂をめざした1950年代。クライマーの要望に応え、リュックサックの提供を開始。登山家、冒険家たちをバックアップする画期的な製品を開発し、58年には英国山岳会のアマダブラム遠征隊に正式採用される。
 長きに渡り、登山界の偉業を支えてきたカリマーは、現在、核となるリュックサックに加え、ウェアやシューズなど、アウトドア製品を幅広く扱う世界的ブランドに成長した。

公式サイト ≫ http://www.karrimor.jp/

モニター募集商品

カリマーのエアリアル/
ビューフォート 3L ジャケットの
モニターを、男女合計5名
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beaufort 3L jkt