そんなサロモンのロングセラーモデル「XA PRO 3D GORE-TEX（XA プロ 3D ゴアテックス）」が、この春アップデートされた。XA PRO 3D GORE-TEXは、15年前の発売以来、マイナーチェンジを繰り返しながら熟成してきたシューズで、今モデルで7代目となる。

　「登山靴＝ハイカット」という思考の人にとっては、ローカットモデルは心もとなく感じられるかもしれないが、ギアの軽量化が進んだ今、足元も軽量化し、より軽快に、あるいはスピーディに行動するのは理に適っている。ちなみに今モデルは旧モデルに比べ約30g軽量化され、385g（片足）を実現している。また、ソール内にシャーシが内蔵されているため、見た目以上の剛性、耐久性がある。

　「クロスアドベンチャー」を意味する「XA」を冠したXA PRO 3D GORE-TEX。どんな路面や天候にも対応し、道なき道を長時間突き進むために開発されたシューズだけに、登山でも向かうところ敵なしのパフォーマンスを発揮する。　中・低山はもとより、体力や装備、コース次第で、高い山でも十分に活用できるオールラウンダーなのだ。

　XA PRO 3D GORE-TEXは、フィット感や快適性だけでなく、登山に必要な剛性や耐久性も備えている。

　ソールには、歩行時の優れた安定性とプロテクション性を実現するサロモン独自の「3Dアドバンスドシャーシ」を採用する。最上層には、かかとの位置を安定させる樹脂製のヒールカップ、その下には、着地時の衝撃を吸収し、地面からの突き上げを抑制するEVA。さらにその下に、剛性を高める新開発のTPUシャーシが内蔵されている。シャーシは、かかと全体と、前足部の両サイドをサポートするよう配されている。これにより、後足部分はしっかりした剛性を、前足部は歩行時の自然な屈曲を可能とするとともに、横方向へのねじれを防ぐことに成功している。

　アウトソールには、どんな路面状況でもグリップ力を発揮する「コンタグリップ」を搭載。内側と外側でラグの硬さを変えたり、コンパウンドの配合率を変化させたりして調整した結果、サロモン史上もっとも滑りにくいアウトソールに仕上がっている。

　フィット感がよく、どんなフィールドや天候にも強く、しかも長時間歩いても疲れにくいXA PRO 3D GORE-TEX。ロングセラーは伊達じゃない！