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地形が様々に変化する山道を、安定して、長時間歩くため、基本となるのがシューズ(登山靴、トレッキングシューズなど)です。
かつての登山口は重厚な皮革製が主流でしたが、現在は様々なシューズがあり、素材では、以前と変わらない重厚な皮革製のもの、ナイロンなどの化学繊維と皮革素材のミックス、形状では、くるぶしまでのすっぽり覆うもの、くるぶし程度まであるもの、ランニングシューズやスニーカーに近いくるぶしを覆わないローカットのものなどがあります。さらに、ソール(靴底)の違いなどもあり、千差万別です。
すべては自分の目的に沿って、自分の足に合う最適なシューズを選んでください。
長時間、起伏のある山道を歩く登山ではザック(リュック)に荷物を入れて背負い、両手は荷物を持たずに歩きます。
手提げや、片方の肩にかけるタイプは、バランスを欠き、疲れやすくなるため、よっぽどの低山や短時間のハイキング以外では使いません。
ザックは、リットルで表す容量によって大きく分類され、さらにカラーやデザイン、機能の違いがありますが、目的や山行日数によって使い分けます。
容量については、日帰りで20リットル前後、山小屋1泊2日で30~40リットル程度が目安ですが、泊数が多くなったり、テント泊になったりすることで容量が変わります。
大型ザックでは、80、100、120リットルなどの大型もありますが、目的に応じて、自分の体にフィットするザックを選びましょう。
山の天気は変わりやすく、山を歩いているうちに、雨に降られるという経験はよくあります。
雨風に当たれば、体が冷え、気化熱を奪われることで、真夏でも低体温症が起きるため、雨風を防ぐ手立てとしてレインウェアは必ず携行すべき用具と言えます。
理想的には、完全に防水をしながら、身体が発する汗(湿気)を逃がす、ゴアテックスに代表される防水透湿素材を使用した、上下セパレートの雨具が標準的です。
晴れていると使用しないアイテムなので、軽量でコンパクトになることも選択の基準として、登山用品店などで試着をして買い求めよう。
概ね15,000円くらいから、上下で30,000円前後。
Step3 コース選びのポイント | Step5 山の歩き方 |
山歩き・登山の用具にはさまざまな種類やタイプがあります。例えばシューズひとつとってみても、目的に応じた分類があり、素材・デザイン・機能性の特徴など、いくつもの商品がラインナップされています。
たくさんのラインナップの中から自分にあったものを選ぶ秘訣は、どんな山歩きを楽しみたいかをイメージすることです。
目標とする山、コース、時期、頻度など、「山を楽しむスタイル」を想像しながら、山の装備で必需品になる「基本装備」を見ていきましょう。