はじめての登山
Step5 山の歩き方

登山の技術は奥が深い。自立した登山者になるために

そのほかの登山技術

 歩く技術のほかに、登山ではどんな技術が必要でしょうか?
 以下に紹介する登山技術については、それぞれで1冊の本になるほどのノウハウがあります。
 ここでは「登山にはこういう技術が必要なんだ」ということを知っておき、雑誌や書籍、技術講習会などで、少しずつ身につけていただければと思います。

7地図とコンパスを使いこなす

 地図とコンパスは必ずセットで考えます。「低山」を歩くようになったら、地図をコンパスを使えるようになりましょう。

 山行計画を立てるうえで、等高線や地図記号だけで描かれる「地形図」を読み(読図)、計画している山の地形やコースを予測できるようになれば、計画段階では上級者です。

 また、山頂からの展望で見えた山の名前を確認したり、現地での正しい位置を把握したりするするうえでも、フィールドでも地図とコンパスは常に携帯し、使用するものです。

 地図とコンパスを使いこなすには、机上の知識に加えて、実践で身につけていくのが一番。ぜひ積極的に取り組んでみてください。

■読図技術を解説した書籍





7気象の知識と予測

 気圧配置から天候を予測し、山行計画やその場の行動判断に反映させる。
観天望気といって、その場の大気や雲の動きで判断できることもありますし、天気図を起こし、天気図から数日間の天候を判断することもあります。

 単純な天気予報はインターネットでも、ケータイでも入手できますが、それを地形が複雑で大気が不安定な山に置き換えて予測することは難しく、知識だけでなく、経験を積み重ねながら、身につけていく登山に付帯する重要な技術です。

 同じく、書籍や講習会などがありますので、ぜひ積極的に取り組んでみてください。

■山の気象を解説した書籍





7その他の専門的な技術

 STEP 1の冒頭でも説明したように、登山にはさまざまなジャンルが存在します。主要なだけでも、フリークライミング、アルパインクライミング、沢登り、雪山登山、バックカントリースキー&スノーボード、レスキューなどさまざまです。

 それぞれの技術は、個人で勉強するのは限界があります。書籍などでしっかり勉強するのはもちろんのこと、各種講習に参加したり、山岳会などに所属して学んだりする必要があるでしょう。

 ただし、知識として知っておくだけでも一般的な登山の中でも大いに役立ちます。下記に掲載した本などに目を通しておくことをオススメします。

■山のテクニックや知識を解説した書籍















Step1
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Step5
Step6
Step6
Step6