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道に迷って日没になってしまった、ケガをして動けず夜になってしまったという場合には、山中で緊急に夜を明かす「ビバーク」をするしかありません。
予定されていない宿泊なので、野営道具(テント、寝袋、調理器具など)を持ち合わせないこともあります。そんなときは、持っている衣類はすべて着込んで過ごします。
ビバーク時に力を発揮するのが「ツエルト」です。ナイロンやポリエステルなどの大きな一枚布でできていて、ストックを使ったり、ロープを使ったりして、簡易なテントのようにも使用することができます。大きなものでは2~3人が過ごすことができるサイズもあり、不意の一夜を過ごすうえでは、心強いアイテムです。
そのほかには「エマージェンシー・シート(ブランケット)」という極薄のアルミ蒸着シートなどもあり、これらは身体に巻きつけたりして使用します。一枚のシートですが、これがあるだけでも、雨風をしのいで、保温することができます。
朝になって明るくなったら、冷静に次の行動を考えましょう。
Step5 山の歩き方 | Step7 山で遭難しないために |
予定通りに下山できず、山中で緊急に夜を明かすことを「ビバーク」といいます。
暗い中でムリな行動をするより、早めにビバークを決心して安全を確保し、雨風をしのげる場所を探して夜を明かしましょう。