アライテント 2014-2015
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アライテントをより一層上手く使うためにシームコートは、なぜ付いているのか アライテントで製造しているすべてのテントには、防水液「シームコート」が付いています。 これは、テントの強度や、使いやすさを考えたときに、機械的なシームテープによる防水加工ではどうしても満足のいく防水性能を発揮することができないために、ユーザーの皆さんに防水加工を行っていただくためです。 ユーザーの皆さんにとっては面倒な作業かも知れませんが、どうか御自分のテントをより完璧な状態で使用するためにご協力をお願い致します。 シームコートによる防水加工が必要な箇所 1. ナイロン製テントのコーナー部分(左写真) 2. X-TREK™ファブリックス製テントの天井ループ部分(右写真) (どちらの箇所もシームコートはテントの外側から塗布して下さい)結露について テントの内側に細かい水滴が付着する場合があります。これが結露です。 テントやツェルトの場合、極端な気温差がなくても、結露は発生します。これはテントの中のような狭い空間では、通常の屋内よりも水蒸気の濃度が高くなることが原因です。そして、テントの中で常時、水蒸気の発生源となっているのが人間なのです。 人体の構成要素の約60%は水分です。仮に人が1日に2ℓの水を摂取した場合、そのうちの約35%に当たる0.7ℓ(缶ビール2缶分ですね)が、皮膚の表面や、呼吸によって放出されています。こうして狭いテントの中に水蒸気は満たされ、結露が発生するわけです。(X-TREK™ファブリックス製のテントでも程度の差はあれ、結露は必ず発生します。) 結露は特に防水加工を施してある、シートの立上がり部分などに集中的に発生します。また、防水加工をかけられているツェルトなどでは全面的に発生します。 「雨も降らないのに水が漏った」というお客様のお電話に象徴されるように、こうした結露はよく漏水と間違えられます。 このようなお申し出のあったテントをよく調べてみると、水が漏る場所がなかったという場合が多いようです。 結露は換気を頻繁に行うことでかなり防止することはできますが、結露の発生を100%防ぐことは、現時点では不可能です。 結露は必ず発生すると考えて、濡らしたくないシュラフなどは、シュラフカバーなどで防水対策をしておいたほうが良いでしょう。(特にテントの壁際で寝る場合)ドマドーム ライト専用フライシートドマドーム ライトのフライは大きく開けられます水は縫い目から浸入しません水はループを通って内部に浸入します外側に塗られたシームコートが水の浸入を防ぎますX- TREK™鷲羽岳 三俣山荘から (高橋庄太郎)17Tents

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