アライテント 2014-2015
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引きずらないで…!!風でテントが動いたり、人に引きずられたりすると…、地面はスベスベではありません。荷物の間で摩擦されるグランドシートは…穴が空きますよ!出入口は風下側に向けましょう。出入り口を風上に向けると、なにかと不自由します。テントの固定は地面に近い側から!テントのフロア部分のペグループから固定します。地面から離れた位置から固定すると、低くなったりゆがみが出たり、破損の原因となったりします。人為的な原因以外でのテントの破損の最大の原因は「風」です。風に上手く対応してテントを設営するためには、設営の場所選びも重要ですが、上手にテントを固定することも大切です。テントを固定するのに重要な役割を果たすのが「ペグ」と「張綱」です。テントの耐風性能には物理的な上限がありますが、その限られた範囲内でテントの性能を引き出すために重要なのがペグと張綱です。自立式のテントはペグと張綱で適切に地面に固定することで、最大の強度を発揮します。(あるメーカーが風洞実験で検証したところ、同一のテントでフロアのみを固定し、張綱をセットした場合としない場合で約40%の耐風安定性能の差が生じました)また、自立式のテントはペグでフロアを適切に固定することで、その正確な設計時のフロアサイズを得ることができます。なお、テントの設営場所を選ぶ際には、なるべく風やその他の自然のリスク(増水やがけ崩れなど)の影響の少ない地形を選んで設営を行います。やむをえず、風が強い地点でテントを設営しなければならない場合は、適当なウインドシェルター(風除け)を設置してください。・ テントの中に荷物を重石代わりに置いていたりすると、風に吹かれてテントが動くときに、中の荷物と地面の間に挟まれたフロア部分がこすれて摩擦で穴が空いてしまいます。かなり厚いテントのグランドシート布地でも摩擦の負荷がかかると、簡単に穴は空いてしまいます。化学繊維は全般的に摩擦には弱いものです。中に荷物を入れたままテントを引きずると、摩擦で簡単に穴が空いてしまいます。テントの最大の敵は「風」です。特に自立式テントの場合は、ペグなどで適切な固定を行わないと風が吹いたときに大変困ったことになってしまいます。固定していないテントに風が吹くと・ 風に吹き飛ばされてどこかに飛んでいってしまいます。テントは皆さん方が想像しているよりもずっと空を飛びやすいものです。飛ばされたテントは着地の際に布地が破れたり、フレームが折れたりします。テントは簡単に風に飛ばされます。風に飛ばされたテントは簡単に破損します。中に荷物を入れたまま、テントを引きずると、摩擦で間単に穴が空いてしまいます。 テントと風(自立式テントの固定について)テントの固定は下記のような手順で行ってください。① テントを組み立てます。(自立式テントの場合)② テントの入り口が風下側になるように、入り口の位置を決めます。(入り口が2箇所以上あるテントの場合、主として使う入り口を風下側に向けます)③ テントのフロア部分のペグループ全てをペグもしくはその他の手段で固定します。・ テントの固定は必ず地面に近い側から行ってください。テントの地面から離れた部位から、固定を行うと、テントの高さが低くなったり、ゆがんでしまうだけでなくフレームに無理な力がかかって破損の原因になる場合があります。26

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