行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
上高地バスターミナル(05:30)・・・河童橋(05:35)[休憩 5分]・・・明神(06:15)・・・徳沢(07:00)[休憩 5分]・・・横尾(08:00)[休憩 15分]・・・本谷橋(09:10)[休憩 20分]・・・涸沢(11:10)[休憩 20分]・・・ザイテングラート取付(12:55)[休憩 10分]・・・穂高岳山荘(14:10)
【2日目】
穂高岳山荘(04:15)・・・奥穂高岳(05:01)[休憩 20分]・・・穂高岳山荘(05:55)[休憩 15分]・・・ザイテングラート取付(07:02)[休憩 5分]・・・涸沢(07:42)[休憩 20分]・・・本谷橋(09:24)・・・横尾(10:07)[休憩 10分]・・・徳沢(11:03)[休憩 10分]・・・明神(11:53)・・・河童橋・・・上高地バスターミナル(12:34)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
2017年の目標であった奥穂高岳に1泊2日の日程での山行は、心配された台風5号の影響は全くなく2日間ほぼ快晴でした。
今回の行程は
1日目:上高地~横尾~涸沢~ザイテングラート~穂高岳山荘
2日目:穂高岳山荘~奥穂高岳~ザイテングラート~涸沢~横尾~上高地
歩行距離が長いため前半に如何に体力を温存して、ザイテングラートに取り付けるかが初日のポイントです。
2015年の槍ヶ岳山行の記憶が蘇ります。
前回の反省を活かして、メンバー全員が荷物の軽量化に取り組み今回の参考に挑みました。
初日
上高地から横尾までの平坦歩きは体力温存のためゆっくり歩くと決めていましたが、自然とペースが速くなり、女性陣に注意を受け、ペースを落とし気味に・・・それでも標準タイムより早い時間で横尾に到着。その分長めの休憩を取ります。
横尾から本谷橋までは、前半部分の樹林帯を過ぎると、氷壁の舞台である屏風岩を右に見ながら標高差400m弱の緩やかな登りとなります。本谷橋を過ぎるといよいよ、急登と言うほどではない急登が涸沢まで続きます。ここで体力を消耗してしまうと涸沢からの登りは非常に厳しいものとなってしまいます。
今回のメンバーではリーダーの奥様が体調不良のため、涸沢小屋で宿泊することになってしまいました。残念ですが、その後の行程を体験した今となっては、賢明な判断だったと思います。(流石は100名山制覇のベテランです)
ここまでの行程は数か所で落石の注意が必要でしたが、登山道の危険個所はありません。
涸沢ヒュッテからはパノラマコースを選択しました。
今年の冬は雪が多かったのでその影響からか分かりませんが、涸沢ヒュッテを出ると直ぐに雪渓歩きとなりました。雪渓部分は所々に赤い〇で目印があり迷うことはありませんが、真っすぐ登って行くと最終地点は雪渓をトラバースして登山道に戻らなければならず、雪渓歩きが苦手なメンバーはかなり苦戦していました。雪渓には大きな岩が点在しているので、滑り落ちて衝突すればケガにもつながるので注意が必要です。ただしアイゼン無でも全員無事雪渓をクリアしたので、慎重に歩けば問題ないと思います。(大部分の人はパノラマコースではなく、涸沢小屋経由の登山道を歩いていました)
雪渓から登山道に戻ると次に向かうはザイテングラートです。ザイテンの取り付きに向かう直前の登山道は上からの落石が非常に多い場所です。この日も2回ほどラク~の声が聞こえました。ザイテンを歩く際には滑落以外にも自ら起こす落石に十分注意して歩く必要があります。
いよいよ初日最大の難所である、ザイテングラートに取り掛かります。
毎年のように滑落事故が発生している箇所でもありやや緊張して登り始めました。
(滑落事故の大部分は下りに発生しているようです)
ザイテンの危険度、難易度は、7月に登った甲斐駒ケ岳の直登コースよりも難易度は低く感じました。ただし、ザイテンに取り付くまでの体力の消耗度が大きく、また、ザイテン自体の距離が長いため体力的に余裕はあまりありませんでした。
2日目
朝4時起床、4時30分から奥穂山頂に向けて行動開始の予定のため、前日は7時には就寝。十分な睡眠を取って体力の回復に努めたため2日目の朝も体調は万全です。
穂高岳山荘から奥穂山頂までの核心部は登り始めて直ぐやってきました。梯子と鎖場が数か所あります。標高3000mでの早朝の行動なため、体を馴染ませるためゆっくりと登る。とのリーダーからの指示で自分が先頭を行きます。
山頂までの道程途中には、富士山や槍ヶ岳、そして近くにジャンダルムが見渡すことができて気分も高揚、あっという間に山頂に到達しました。
山頂からの眺望は360℃のパノラマで最高です。やはり山頂には早朝に登るのが一番です。
景色を堪能したら来た道を引き返します。早い時間からの行動であったため、心配された梯子での渋滞もありませんでした。
下山時のザイテンも滑落、落石に注意を払います。下山は雪渓を通らず涸沢小屋に向かいます。涸沢小屋で朝食のお弁当休憩。その後は一気に横尾山荘へ。
途中、団体ツアーに遭遇。追い越すことが出来ずに難儀しましたが本谷橋でパス。
横尾からのなが~い平坦部にぶつぶつ文句を言いながら上高地には予定より1時間早く到着、涸沢泊のメンバーと合流しました。
帰路の交通手段はリーダーの車で東京まで。中央道の渋滞を避けるため出来るだけ早く出発したいのでお風呂なし。
しかし、結局は事故渋滞、小仏峠トンネルでの自然渋滞にハマってしまいましたが・・・
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