行程・コース
天候
初日:晴れ時々曇り、2日目:晴れ時々曇り後雷雨、3日目:晴れ時々曇り雨、4日目:晴れ時々曇り雨
登山口へのアクセス
バス
その他:
穂高よりバス
この登山記録の行程
【1日目】
中房・燕岳登山口(09:15)・・・第2ベンチ(11:00)[休憩 5分]・・・合戦小屋(12:15)[休憩 45分]・・・燕山荘(14:13)[休憩 45分]・・・燕岳(15:30)・・・北燕岳(16:00)・・・燕山荘(16:40)
【2日目】
燕山荘(05:40)・・・大下りの頭・・・切通岩(09:00)・・・大天荘(09:40)・・・大天井岳(10:05)・・・大天荘・・・大天井ヒュッテ(10:50)[休憩 35分]・・・ヒュッテ西岳(14:10)
【3日目】
ヒュッテ西岳(06:45)・・・水俣乗越(07:45)・・・ヒュッテ大槍(09:15)[休憩 45分]・・・槍ヶ岳山荘(10:45)[休憩 45分]・・・槍ヶ岳(12:00)・・・槍ヶ岳山荘(12:30)[休憩 15分]・・・槍ヶ岳殺生ヒュッテ(13:15)・・・ヒュッテ大槍(14:00)
【4日目】
ヒュッテ大槍(06:45)・・・坊主の岩小屋・・・天狗原分岐(08:08)・・・水俣乗越分岐・・・槍沢キャンプ(9:30)・・・槍沢ロッジ(11:05)[休憩 10分]・・・徳沢ロッジ(12:30)[休憩 75分】・・・上高地バスターミナル(15:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
初!子連れ縦走登山
2017年8月、三男(8歳)を連れて、表銀座を通って槍ヶ岳を目指すルートに挑戦。
1日目:
前の晩、穂高駅近くのビジネスイン安曇野(小ぎれいで宿併設の居酒屋さんが美味しかった!)に宿泊。翌朝、2番目のバスで中坊温泉登山口まで行くと、団体さんが多く、合戦小屋まで結構な混雑。やっぱり朝一のバスで行くべきだったかな。(早起き苦手な私)
第一ベンチにある水場は、少し下った所にあります。ここで水を補給しておきたかったので、頑張っていくとホントに美味しいお水!
第2第3とベンチが適度にあったので、息子もペースがつかみやすかったみたい。文句も言わず、合戦小屋のスイカ目指して頑張りました。このペース配分(30分歩いたら休憩)は、その後槍までの登山ペースにも応用。お陰でいつになく快適に歩く事が出来ました。
合戦小屋では、名物スイカで鋭気を養い、そこからはあっという間に燕山荘です。登り出してからほぼほぼ曇り空でしたが、燕山荘まで来ると雲が下がり、北アルプスの壮大な山々が目の前に現れ圧巻。
燕山荘では、名物ケーキセットで更なる鋭気を養い、(食べてばっかり)、荷物を置いていざ燕・北燕へ。奇怪な岩々、コマクサのお花畑、飛び回る息子。
夜は、燕山荘ご主人による写真を見ながらの山話がとても勉強になりました。小屋もキレイでスタッフも親切。期待を裏切らない山小屋です。売店の素敵な山バッチの数々に息子も大喜び。
2日目:
今日は長丁場。午後にはまたお天気が怪しくなりそうなので、大天井岳・西岳へ歩みを進めます。まだまだ遠くに見える槍ヶ岳。本当に明日着くのだろうか???まだまだ不安になる距離感です。登山道自体は、特に危ない所もなく、360度美しい山々に囲まれて楽しい登山。が、大天井岳直前の登りはきつかったぁ~。後から聞いた話では、雷鳥に会えるスポットのようですが、周りを見る余裕全くなし。子供にも置いて行かれ、一人自分の呼吸を聞きながら必死に歩きました。
大天井に着いたのは9時半ごろ。先に大天荘に着いていた息子は2回目の朝食?にカップラーメンをすすっていました。
大天井を後にするとひたすら下り。苦労して登ったのに・・・
恨めしく思いながらも周りの景色には癒されます。思ったより遠く感じた大天井ヒュッテ。残念ながら牛首展望台まで往復する気力ゼロ。早めのランチをとって、本日の宿泊地ヒュテ西岳へもうひと踏ん張り。
14時すぎヒュッテ西岳に到着し、ご褒美のコーヒーを飲んでいるとポツリポツリと雨が。あっという間に雷雨になり、ずぶ濡れの後着組を見ると、ホントお気の毒でした。
ヒュッテ西岳には子供用の宿泊料金が設置されておらず、子供も大人料金です。お詫びにとご主人が翌朝ポカリを2本持たせてくれました。お水は無料で補給させてもらえます。テントを担ぐ気力も体力もない我が家には、泊めてもらえるだけ有難く、お気遣いが嬉しかったな。燕山荘やヒュッテ大槍に比べると昔ながらの山小屋ですが、夫は「一番落ち着くなぁ~」の一言。ご飯も美味しいですよ。山バッチに西岳の標高が書かれてないのを、息子は残念がっていましたが。。。
3日目:
今日はいよいよ槍登頂予定日です。昨日降った雨のせいで足元が大分滑ります。急なはしごも出てくるので、慎重に慎重に。先に行く息子が、振り向いてあれやこれや母を気遣ってくれるのですが、却ってこちらがハラハラ。お願いだから前向いて歩いて~。が、少し心配だった東蒲尾根もゆっくり慎重に行けば、子供でもしっかり歩けます。良かったぁ~。
西岳から約3時間でヒュッテ大槍に到着。ペンションのような風情に感激。予約しておいて良かったぁ~(実は後ろから来たご夫婦はお断りされていました。)本日の宿泊地ですが、当然まだお部屋には入れないので、荷物だけ置かせてもらうことにして、槍ピストン開始。大分雲がたちこめてきて、いまにも降り出しそうな空模様。「登頂まではもって~」と祈りながら登っていきます。眼前に迫る槍。穂先に登る人達がはっきり見えます。真下から見ると恐ろしい~~~。ちゃんと登れるのか少々心配になる母を置いて、息子は天然アスレッチクを満喫。
槍ヶ岳山荘でランチ後、いざ槍穂先へ。
登り出し、少し雲が切れたものの、残念ながらすぐまた雲に。お陰で高所感をあまり感じず、されど景色は見えず、良かったのか悪かったのか。。。
山頂も同じくガスの中。突如、北蒲尾根から登ってきた若者二人が現れて度肝を抜かれました。すごいなぁ~。ホントにすごいなぁ~。山頂で少し粘りましたが、晴れそうな気配ゼロで、諦めて下山。登り終えてみると、意外にもあっけない槍登頂。表銀座をもくもくと家族3人で歩き通した事の方が心に深く残ったような。掛った時間の問題か??いやいや、北アルプス全体がすごいって事ですよね。
帰りは殺生ヒュッテ経由、雪渓で少し遊んで、ヒュッテ大槍まで戻ります。生ビールを飲みながらヒュッテ大槍から見る穂高の山々も最高。しかも、プレモルと黒のハーフ&ハーフ。穂高、いつか歩いてみたいなぁ~と夢は膨らみます。さらに!ヒュッテ大槍の夕食は、ウェルカムワインまでつく豪華なもの。どれも美味しく頂きました。
4日目:
何と、今までなかったような快晴!日の出から槍も常念も、どこもかしこもばっちり見えます。え~、今日槍登りたかったなぁ~。これはもう一回往復すべき??「いやいや、また今度」と夫がぴしゃりと否定。確かに、上高地バスターミナルまで20kmいっきに下山しなくてはなりません。後ろ髪引かれつつ下山開始。
尾根道とはまた違う槍沢の道。空も水も花もすべて清らかで美しかった。途中、おサルたちにも遭遇。しかし、バスターミナルまで後2時間という所で無情にも雨が。。。台風5号め~。
ここまでずっと私の前を歩いてきた息子の気持ちも切れ、歩こうとしません。なだめても、怒っても、彼の気分は変わらないので、彼の荷物を持つことに。登山を始めた幼稚園の頃は家族のおやつ係として、小さなリュックにお菓子しか持たせませんでした。徐々に自分の荷物も背負える年になり、今回はいつもより多い水と食料、ヘルメット、雨具や着替えと今までで一番重かったはず。
四日間よく頑張ったね、という気持ちと、最後まで頑張らせたいと思う親の欲。こちらも悩みつつ、30分雨の中を歩いたところで、もう一度声をかけると、また自分の荷物を背負って歩き出しました。後は、時折り現れるカエルたちに挨拶しながら、バスターミナルまで急ぎます。が、惜しくも東京に戻る直行バスは売り切れ。台風の影響で、電車も止まっており、松本に一泊すること破目に。。。
疲れているので、兎に角、松本駅近くで朝夕ご飯を出してくれる所を急いで探し、東石川旅館へ。最後は温泉旅館と豪勢に、楽しく、表銀座縦走登山を終えたのでした。北アルプスの山々、道中声を掛け合った皆さん、山小屋スタッフの方々、私たちの登山を支えて下さり、本当にありがとうございました。また行きます!!
フォトギャラリー:29枚
第一ベンチ。水場は下です。
もうすぐ合戦小屋
名物、合戦小屋のスイカ
また食べたい!
コマクサ
この花が咲くと山はもう秋なんだって
by燕山荘ご主人
開放的な燕岳
北燕…だったかな?
燕山荘から見る夕焼け
燕山荘から見る朝日・雲海
尾根道のず~っと向こうに槍
大天井荘へヘリ
大天井岳より槍
大分近づいた!
疲れた。。。
ヒュッテ西岳出発前に槍と
急なはしご
慎重に慎重に
落ちたら怖いけど、幅は十分
いざ穂先へ!
山頂は雲の中
穂先から慎重に下山
ヒュッテ大槍の夕食
ヒュッテ大槍より朝日
ヒュッテ大槍・早朝の槍
上高地へ下りま~す
バスターミナルまだ?
ようやく着いた上高地
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル |
帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | ノート・筆記用具 |
腕時計 | カメラ | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | |||
【その他】 ヘルメット、トランシーバー |
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