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広河原→間ノ岳→広河原(北岳は悪天候のため登頂できず)(2017夏)

北岳、間ノ岳( 南アルプス)

パーティ: 1人 (カメノコウタロウ さん )

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行程・コース

天候

初日:曇り、2日目:曇り後濃霧後晴れ、稜線強風、3日:濃霧・雨後曇り、稜線超強風

登山口へのアクセス

バス
その他: JR甲府駅からバスで広河原

この登山記録の行程

【1日目】
広河原(11:25)・・・白根御池小屋(14:45)

【2日目】
白根御池小屋(05:20)・・・大樺沢二俣(05:50)[休憩 35分]・・・八本歯のコル(09:25)[休憩 10分]・・・北岳山荘(11:20)[休憩 30分]・・・中白峰(12:40)・・・間ノ岳(14:05)[休憩 25分]・・・中白峰(15:30)[休憩 5分]・・・北岳山荘(16:05)

【3日目】
北岳山荘(05:30)・・・八本歯のコル(07:05)[休憩 10分]・・・大樺沢二俣(09:05)[休憩 10分]・・・広河原(11:40)

コース

総距離
約17.1km
累積標高差
上り約2,410m
下り約2,410m
コースタイム
標準14時間30
自己18時間10
倍率1.25

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 今回は、花の名峰を楽しむため北岳と間ノ岳に行ってきました。最終日に北岳山荘から北岳に登って山頂付近や右股コースのお花畑を楽しみながら下山する予定でしたが、前線通過により濃霧と雨に加えて稜線が超強風のため登頂を断念して、行きと同じトラバース道経由で左股コースを下山しました。残念ですが、多くの方が断念したようなので、私の体力・経験では仕方がないと考えています。
 今回の山歩きは天候に恵まれませんでしたが、2日目には、トラバース道のお花畑を通過しましたが、とても素晴らしくこれだけでも十分に花の名峰を楽しむことができました。また、北岳山荘に到着後に荷物を置いて、濃霧に加えて強風の中間ノ岳へ向かいましたが、中白根山の手前でライチョウの親子に出会えました(濃霧のため突然目の前を現れびっくりしました)。さらに、間ノ岳山頂では濃霧が部分的に晴れて、北側では北岳と甲斐駒ケ岳が、南側でも塩見岳や農鳥岳がその美しい稜線とともに顔を出してくれました。夕方は山荘から北岳がその全貌を夕日に輝かせて見せてくれました。富士山も綺麗に見えました。
 3日目は、前記の通り、北岳登頂を断念してトラバース道経由で下山しました。濃霧と雨のためトラバース道の岩や丸太橋、八本歯のコルからの連続する丸太階段に十分注意しながら下山しました。帰りは、トラバース道のお花畑を楽しむ余裕はありませんでした。大樺沢の雪渓の上部に出てやっとホッとしました。
 なお、参考までですが、八本歯のコルへの連続する丸太梯子の登りは3,000mに近い地点での急登なのでかなり堪え、丸太梯子が終わるごとに呼吸を整えるような状況でした。これ以後、登りでは呼吸がかなり荒くなりペースが落ちてしまいました。20年前に肩ノ小屋方面から北岳に登った時にも小屋の近辺から呼吸が荒くなりペースがかなり落ちたことを思い出しました。3,000m近辺での登りの際の呼吸方法などを工夫する必要があると強く感じています。

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フォトギャラリー:60枚

野呂川を渡る吊り橋(いよいよスタートです)

地蔵岳方面(高度が上がり対面の山が見えてきました)

シモツケソウ

トリカブト

オオハナウド

白根御池小屋から北岳方面(夕刻。山頂付近は強風のようで、やっと霧が晴れて北岳方面が見えました)

白根御池小屋から地蔵岳方面(夕刻。こちらは晴れています)

センジュガンビ(2日目。白根御池小屋から大樺沢二股への途中)

ハクサンフウロ

大樺沢二股から北岳方面(雪渓が見えてきました。山頂付近は濃霧に覆われています)

大樺沢二股の標識(ここで間違って右股コースに入り込んでしまいました。雪渓が見えないので気が付き戻りました)

タカネナデシコ

シナノオシドリ(?)

イワオオギ

左股コースに広がるお花畑(お花畑に助けられながら登っていきます)

ミヤマハナシノブ

地蔵岳方面(振り返り。随分と登ってきましたがまだまだです)

八本歯のコルへの丸太階段の始まり(これから数多くの丸太階段を登っていきます。3,000m近辺での急登の連続でかなり疲弊しました)

八本歯のコル(やっと到着しました。北岳山荘へのトラバース道に入るにはまだ大きな岩の路を登っていく必要があります)

ウスユキソウ

タカネビランジ

トラバース道に広がるお花畑(実に素晴らしいお花畑が広がっていました。さすが花の名峰。このお花畑だけで大満足です)

トウヤクリンドウ(高山の夏を最後に飾る花の一つだそうです)

北岳山荘方面(霧でよく見えませんが山荘が見えてきました)

ミヤマシャジン

キンロウバイ

トラバース道からの富士山(一瞬ですが富士山が顔を出してくれました。天候不順の中で富士山を見るとホッとします)

濃霧の中のライチョウの親子(北岳山荘に荷物を預けて間ノ岳へ向かう中白根山の手前。突然目の前に現れたのでびっくりしました。後ろが親鳥で子供たちも親鳥と同じくらいに成長していました)

間ノ岳方面

チシマギキョウ

間ノ岳山頂から北岳方面(山頂からは霧が所々で晴れて南アルプスの名峰(北岳、甲斐駒ケ岳、塩見岳、農鳥岳が一瞬顔を出してくれました。仙丈ヶ岳だけが雲の中でした)

山頂から北岳方面(左側が今は雲に隠れていますが甲斐駒ケ岳)

山頂から塩見岳・農鳥岳方面(右側が今は雲に隠れていますが塩見岳)

山頂から農鳥岳方面(農鳥岳へ続く稜線は実に美しくうっとりしました)

山頂から鳳凰三山方面

間ノ岳方面(振り返り)

北岳山荘から夕映えの北岳(夕刻になってやっと全貌を現わしてくれました。ただし、強風が止んでいません)

夕映えの富士山

大樺沢雪渓上部から二股方面(3日目は前線通過により濃霧と雨に加えて超強風のため北岳登頂を断念してトラバース道を経由して下山しました。トラバース道の岩と丸太橋、八本歯のコルからの連続する丸太階段を通過してやっと雪渓の上部に出てきてホッとしました)

ヤマホタルブクロ(二股近辺)

クガイソウ(二股近辺)

ソバナ(大樺沢下部)

お花畑(大樺沢下部)

大樺沢の支流(この近辺は実に気持ちのいい路です)

広河原から大樺沢方面(上部はまだ濃霧に覆われていました)

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • カメノコウタロウさん おはようございます。
    前線通過中の山行、お疲れまでした。
    天候が悪い時にこそ現れるという雷鳥や…たくさんの花々、稜線上に続く南アルプスの山々、夕景の富士…出会えて良かったですね。
    七月、櫛形山へ登った折に白峰三山を眺めました。富士山に次ぐ北岳。普段は、鳳凰三山に阻まれ、目にすることが希なので、あっさりと望めると…何か不思議な気がしました。・・・いつか…ここで咲くというキタダケソウに会いに登ってみたいです。

  • やぎやぎさん、コメントありがとうございます。
    悪天候で苦労しましたが、今から思えばいろいろと楽しいことも多かった山歩きでした。北岳山荘付近から間ノ岳の稜線で多く見かけた蕾のような薄黄色の花は、トウヤクリンドウンで夏に終わりを告げる花だということを後で知りました。もう山は確実に秋に移りつつあるようです。花でこんなことも山と会話することができるのですね。
    やぎやぎさんの次回の花の記録楽しみにしています。

登った山

間ノ岳

間ノ岳

3,190m

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