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どれも美味しい!? 奥多摩の前衛で低山フルコース

横沢入、勝峰山、白岩山、麻生山( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

曇り、時々小雨

登山口へのアクセス

電車
その他: 往)ホリデー快速あきがわ1号で武蔵増戸駅下車、徒歩。
復)つるつる温泉からバスで武蔵五日市駅。

この登山記録の行程

武蔵増戸駅(7:50着/8:00出発)-愛宕神社(8:25)-(大悲願寺)-横沢入(8:38)-(富田ノ入、石山ノ池)-三内神社奥社(9:10)-秋山街道/大久野中バス停(9:35)-(幸神神社)-林道入口(10:10)-林道終点(10:40)-勝峰山山頂(10:52着/11:05出発)-ロンデン尾根分岐(11:19)-梵天山(12:18)-金比羅尾根合流(12:36着/12:45発)-麻生山山頂(13:13)-(白岩滝)-白岩滝遊歩道入口(14:15)-(譲尾神社)-白岩滝バス停(14:40)-(一ノ護王神社)-つるつる温泉(15:02)

コース

総距離
約19.1km
累積標高差
上り約1,235m
下り約1,040m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

稲の成長が気になる横沢入、将門伝説の勝峰山からバリエーションルートのロンデン尾根に、白岩の滝を繋いで歩いてみました。 草むらの虫の合奏がにぎやかで、蝉の声はついぞ聴かれませんでした。 季節は確実に移ろいでいるようです。

≫台風の迫る連休初日、多少荒れても問題無さそうな近場のルートを見繕い、前菜、メイン、デザート付きのフルコースに見立てて、ホリデー快速に乗り込みます。 新調したトレランシューズと調子を合わせるのも、今日のテーマの一つです。

最寄駅の武蔵増戸の沿道には注連飾りを垂らした綱が張られていました。 立ち寄った大悲願寺の門前で地元の方にお訊ねしたところ、正一位岩走神社の例大祭に合わせて、近くの愛宕神社でもお祭りがあるとのこと。 その愛宕社にも立ち寄って入山のお参りを済ませると、“前菜”の横沢入に向います。

横沢入の「いり」とは丘陵に囲まれた谷戸のことで、一時期、耕作放棄で荒れていたという横沢入では、現在NPOの方々が田んぼを復活させて昔ながらの姿を守っておられます。 3月下旬に来た時は田んぼのあら起しの最中でしたが、今は黄金色の頭を垂れた稲穂を、優しげな案山子達が見守っていました。

小一時間を掛けて横沢の丘陵を北に越えると、地元の方に道を訪ねながら幸神神社に立ち寄ります。

「幸神」というおめでたい地名ですが、神社の由緒書きには、京都の出雲路幸神(さいのかみ)を勧請してきたのが始まりとあります。 ちなみにバス停は「さぢがみ」、信号は「さじかみ」、神社の由緒書きには「さちかみ」とあって、正式なフリ仮名が気になるところです。
国の天然記念物に指定されている「シダレアカシデ」を愛でてから、“メイン”の勝峰山に向います。

昭文社の山と高原地図には記載されていませんが、勝峰山の山頂付近には展望台やベンチが整備されていて、将門伝説を偲ばせる跡がそこここに残されていました。 将門が一夜城を築いて藤原秀郷の軍勢と一戦交えたという伝説の信憑性はさておき、山桜の老木に囲まれた静かな山頂は、お花見には絶好の穴場スポットに違いありません。

バリエーションルートのロンデン尾根は、途中2ヶ所で夏草の茂った藪を通過しますが、僅かな距離なのでご愛嬌です。 植林帯の踏み跡は明瞭で危険な場所はありませんが、何しろ他に登山者がいませんので、クマ除けのホイッスルは欠かせません。 

1時間半程で金比羅尾根に合流すると、展望の無い麻生山は素通りして、“デザート”の白岩の滝を目指して山腹を駆け下りました。 沢筋を下るほどに増してくる水の量に、滝への期待が俄然、高まります。
白岩の滝を筆頭に、幾条もの個性的な滝の姿は、デザートとしての期待以上に見応えが有りました。

バス道に出て、一ノ護王神社に下山のお参りを済ませてから、つるつるの湯にドボーン。
フルコースに引けを取らない湯上りセットを頂いて、台風直前の土曜日もしっかり締まりました~。
新しい相棒も、ようやく足に馴染んでくれたようです!

本日の総歩数36,047歩、歩行距離24.6km、消費カロリー1,548kcal、脂肪燃焼量110g也。
~台風の被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

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フォトギャラリー:80枚

モダンな造りの武蔵増戸駅で下車。野球少年たちが遠征試合に出向く様です。

沿道には注連飾りが連なり、お祭り気分が漂っていました。

線路沿いにも注連飾り。

紅白の曼珠沙華。

朝鮮朝顔でしょうか?

あきる野の古刹、大悲願寺の山門です。

お祭りのあるという愛宕神社に参拝。氏子の皆さんは台風を心配していました。

なかなか気張った狛犬です。ふと土台をみると・・・、

中曽根康弘とあるのでビックリ!奇妙なご縁を感じます。

再び大悲願寺を通りましたが、迂闊にも、伊達正宗が所望したという白萩を見るのを忘れてきました(涙)

丘陵に囲まれた横沢入に入って行きます。

田んぼと案山子。日本の原風景ですね。

途中の谷戸から丘陵に入って行きます。

石山ノ池と呼ばれるくぼ地は、昔、石(伊奈石)を切り出していた場所の様です。

丘陵の一角、天竺山の三内神社奥社にご挨拶。

丘陵を北に回り込んで、日の出町の方に越えて行きます。

尾根を下り切ると幸神の信号に出ます。フリ仮名は(さじかみ)となっています。・・・じ?

将門伝説に纏わる藤太橋。俵藤太(藤原秀郷)が陣を構えた場所らしいです。

幸神(さちかみ)神社に参拝。狛犬は居ませんでした。

国指定の天然記念物「シダレアカシデ」です。

巨木ではありませんが、推定樹齢700年、その容姿が特徴の様です。

今回は、登山詳細図のロンデン尾根ルートを辿ってみました。幸神神社の裏、車道わきの砂利道が、勝峰山林道へのショートカットとなります。

入口に「太平洋セメント私有地につき無断立ち入り禁止」の看板が立っていますが・・・、失礼しまーす。

山頂付近まで、林道歩きでした。

山野草を楽しみながらの林道歩きも悪くありません。

30分ほどで林道終点です。

あきる野の眺め。

あちらこちらに、将門伝説に纏わるポイントが残されていました。

林道から山頂までの道は綺麗に整備されています。

山頂には「鎧塚」と、将門伝説の説明板があります。

三等三角点の脇には女性の石像が。鈴が御前(将門の愛妾)でしょうか?

山桜に囲まれた山頂は、花見の穴場スポットだと思います。

山頂直下の展望台。目の前には、将門の放った矢が届いたという「通矢尾根」が見渡せます。

ロンデン尾根の分岐を北に向います。ロンデンの意味は分かりませんでした。

直ぐに切り開けた場所に出ますが・・・、

夏草が茂って、ちょっとした藪こぎになります。アザミの棘が痛い!(笑)

!!フリーメイソン?

尾根道の様子。踏み跡は明瞭ですが、顔に引っかかるクモの巣には閉口しました。

真藤の峰、と読めます。

梵天山直下は急登です。

基本的にはアップダウンの少ない、歩き易い尾根です。

最後は、日鉄工業(株)の立入禁止フェンスに沿って進みます。

金比羅尾根と合流しました。

金比羅尾根は一般ルートで、道幅も広いですね。

ガスで展望のない麻生山は、そのまま素通り。

白岩の滝を目指します。

麻生山の山頂下の皆伐地をトラバース。

北に見えるのは三室山の稜線ですね。

お邪魔しました!

沢筋に山アジサイの群生地がありました。

沢の水量が徐々に増えて、期待が高まります。

個性的な滝が次々と現れ始めます。

沢山の滝が連なっているのですね。

これが本命の、白岩の滝の全景です。

気になっていた山の中の神社マークを確かめにタルクボ林道に寄り道。小さなお社の「譲尾神社」がありました。

バス道まで出ました。

少し下った場所にある「一ノ護王神社」に下山のお参り。立派な石垣ですが、狛犬は居ませんでした。

再びバス道を登って、つるつる温泉に向います。

山のフルコースの後は、いつもの湯上りセットでしっかり締まりました!

駅のポスターで正一位岩走神社の例大祭を確認。天気は何とか持ったでしょうか・・・。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
トレランシューズ バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 非常食
行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんばんは。

    台風前の低山フルコース、お疲れ様でした。

    武蔵増戸ですが、高校時代にフィールドワークと称しての野外活動中、1期上の先輩が
    何を思ったか、捕まえたマムシをビニール袋に入れた状態で突いていたら「遂に咬まれて」
    しまい、速攻病院送りになったシーンをありありと思い出して苦笑していました。

    武蔵増戸周辺の小道ですが、登山詳細図の守屋さんが踏破されていて、地図化が待たれる
    所です。それにしても将門伝説ミックスとはガバオさんらしいですね。

    ロンデン尾根の東側の通矢尾根も将門伝説、との記述が有り「こんな近場に!」と思いを
    新たにした次第です。

    ロンデン尾根の藪が大した事の無くなる季節(冬枯れ)の時、金毘羅尾根の代りに登りで
    使いたく思います。勿論、冬枯れの時期と言えど、熊対策は確実に行います(笑)

  • ガバオさん、こんばんは!
    奥多摩の低山フルコース、ごちそうさまでした~!(笑)前菜からデザートまでどれもおいしく
    いただきました。

    ロンデン尾根は守屋さんの地図で熟達者向きとなっていますね。南沢あじさい山に行ったときに
    千年の契り杉から登る道がロンデン尾根に続く道だったような気がしますが、違いましたっけ?

    バリルートは私一人ではなかなか行く勇気がないですが勝峰山は桜の時期のお花見の穴場と
    いうことで、早速ポケットに忍ばせていただきました。たぶんあまり知られていないですよね?

    武蔵増戸駅から大久野中バス停までも見どころ満載でコースもいろいろあって面白そうですね。
    守屋さんの地図はまだ使いこなせていないので研究していきたいと思っています!

  • 西東京猛虎会さん、こんにちは。早速コメント頂き有り難うございます。

    マムシ、ですか~!。そういえば横沢入の案内板には、ヤバそうなマムシ注意のマークが付いていました。
    良く考えれば、藪道を見ると寄って行ってしまう山屋(笑)にとって、クマよりもたちが悪い相手かもしれませんね!
    今まであまり考えたことが無かったですが、低山バリを歩くときは、常時スパッツを付けていた方が良いかも知れませんね。

    ロンデン尾根の2カ所の藪は、夫々20~3040m程度しかないので、西東京猛虎会にとっては「縄暖簾」の様なものではないでしょうか(笑)

  • すーさん、こんにちは。 いつもコメント有り難うございます!

    低山フルコースの特徴は、良く噛まないと味がしない、、、というところでしょうか。季節や天候によっても味がコロコロ変わりますね。(笑)

    確かに、千年の契り杉から、尾根に抜ける小径がありましたね。
    私も気になって注意していたのですが、それらしい径の合流には気付きませんでしたので、ロンデン尾根では無くて、西に派生している幸神尾根に出るのではないでしょうか。今回歩いた勝峰山へのルートは殆どが林道歩きでしたので、次に桜を見に行くときには、ぐみの木峠から幸神尾根を使ってみたいと思っています。

    横沢入は言ってしまえば只の田圃なのですが、時間がゆっくり流れている感じで、何とも言えない雰囲気があります。時間があれば、前菜程度に立ち寄って見られては如何でしょうか。

  • ガバオさん、こんばんは♪

     先週に続く第二弾。来ましたね~、ガバオ調全開のど真ん中直球レコといったところでしょうか。将門伝説から白糸の滝までを織り込みながら、コースの状況をフルコースに喩えるところは、やはり我らが師匠です。これまでにも金比羅尾根周囲を歩かれているだけあって、一段と語りの深みが増しているようですね!

     また、フリーメイソン、ガマガエルでは、師匠の狙い通り(?)しっかり笑いのツボに入ってしまい、思わずニンマリとしております。それにしても立派なガマガエルですね、マムシも逃げ出してしまいそう。加えて、狛犬の台座で「中曽根康弘」の揮毫をしっかりおさえるとは、相変わらずの鋭い観察眼。やはり、中曽根元首相の別荘日の出山荘があったご縁なのでしょうか。

     これから低山歩きには絶好の季節。新しい相棒もすっかり足になじんできたようですし、一ヶ月の充電期間を終え、レコもますます磨きがかかったようですね。

     引き続きのガバオ調全開のレコを期待しております。

        ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、こんにちは! いつもコメント有り難うございます。
    先ずはご実家に被害が無くて何よりでした!

    今回は夫々持ち味の違う、谷戸→バリ尾根→滝を繋げてフルコースに見立ててみましたが、如何せん低山のフルコースですので、フランス料理の様な華やかさは全くありませんね~。例えて言えば、枝豆→するめ→ところてん、と言ったところでしょうか(笑)。 

    実は、小さな花の写真も沢山撮ったのですが、殆どがピンボケでお蔵入りとなりました~(笑)。フリーメイソンとガマガエルだけが目立ってしまいましたが、ニンマリして頂けたなら何よりです! 

    それと、偶然発見した中曽根さんの揮毫、ぼっけもんさんのお察しの通りです。
    彼の愛宕神社、あの日お祭りが無ければ、存在さえ気付かなかったかもしれないと思うと、やはり不思議なご縁を感じます~。

    このところ、ジミで展望のないコースが続いていますので、そろそろ視界の開けた山頂から、富士山を拝みたくなってきました!。 皆さん夫々どちらに出掛けられるのか、楽しみです!

  • ガバオ さん、こんにちは。

    山歩きには色々な楽しみ方があると思うのですが、歴史とか、人々暮らしの山との関わり方とかを重ね合わせるという歩き方は実に味わい深いものだなと感じ入ります。谷戸などを拝見すると、私などはなんだか郷愁に捕らえられて胸が締め付けられる心持ちがします。小中学生の頃に近所の里山や丘陵をあてもなく、甘酸っぱいような形も定かでない気分を抱えながら突き動かされるように歩き回っていた時期があるからでしょうか。自分でも少々怪しく思ってしまいます。

    「よく噛まないと味がしない」至言だと思います。

  • すてぱんさん、こんにちは。

    しみじみするコメントを頂きました。ありがとうございます。

    我々の世代にとって、土や水や草木などの自然は、物凄く身近で当たり前の物でしたよね。私の故郷に山は無いのですが、家の前の田圃が春には一面のレンゲ畑になり、冬には稲の切株を踏みながら凧揚げをしたのを懐かしく思い出します。(今はすっかり宅地化されてしまいました。)

    横沢入で昔ながらの田んぼ風景を目にすると、何とも言えない気分になるのは、やはり日本人のDNAなのでしょうね~。

    そろそろ富士山を拝みたいな~、と思っていましたが、明日の天気では無理そうですね・・・。
    天気に左右されないオオカミ像でも探しに行ってみます~(笑)

登った山

天竺山

天竺山

310m

麻生山

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794m

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