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2017年秋 和名倉山

和名倉山( 関東)

パーティ: 1人 (しわっち さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 圏央道青梅ICから国道468&411号・一ノ瀬林道経由で約65km、85分
一ノ瀬林道6kmは幅員が狭いので走行注意
駐車場は登山口近くの民宿みはらし前にて一日500円、料金箱はないので下山後おばさんに直接支払

この登山記録の行程

将監峠登山口(6:26)・・・牛王院下分岐(6:48)・・・牛王院平(7:37)・・・山ノ神土(7:42/7:55)・・・西仙波(8:34/8:40)・・・東仙波(8:52/9:01)・・・二瀬分岐(9:51)・・・和名倉山(10:02/10:17)・・・二瀬分岐(10:22)・・・東仙波(11:16/11:32)・・・西仙波(11:41)・・・山ノ神土(12:20/12:25)・・・牛王院平(12:29)・・・牛王院下分岐(12:59)・・・登山口(13:18)

コース

総距離
約19.9km
累積標高差
上り約1,597m
下り約1,597m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

学生時代に所属したワンゲルはかつてこの山で遭難騒ぎを起こしたが、当時は山火事や台風などの影響もあって廃道化したヒルメシ尾根→二瀬尾根を登降するヤブ漕ぎ一泊山行がほぼ唯一だったのに対し、現在は三ノ瀬からの日帰り往復が一般的となり隔世の感がある。とはいえ、山の神土からのルートは道標が少なく所々不明瞭な箇所もあるので、落ち葉が積もった秋は尚更赤テープなどを頼りに原生林の中を進むことになる。

6時過ぎに民宿みはらしに着くと運良く民宿前の駐車スペースが空いていたので駐車できたが、満車だと他に何処に停めていいものやら少し分かりづらそうだ。料金箱は設置されていないので下山後支払うことにして出発した。

道路をほんの少し戻ると登山口。未舗装の林道を数百m進むと車止めのチェーンが張ってあり、手前には数台の駐車スペースがあるが駐車は慎むべきだろう。幅2m程の広い道は将監小屋まで続いているが、牛王院下で分岐する七ツ石尾根コースのルートも歩きやすく、MTBで登降したら楽しそうだ。高度を稼ぐにつれ、背後の樹間越しに富士山や大菩薩嶺、白峰三山が眺められるようになる。紅葉の時期は過ぎており、カラマツの葉も寂しい。その分、ルートは落葉の絨毯が敷かれている。勾配が緩くなり鹿よけのフェンスが両側に現れると、間もなく牛王院平に着くが、道標は朽ち果てており用をなしていない。主脈縦走路を左手に少し進むと、小広く開けた山ノ神土。樹木が少し煩いが、白峰三山から聖岳までの南アルプス連峰が遠望できるのはここだけだ。登山道は3方向に分岐するが、そのうち黒槐に向かう巻道コースは来年6月末まで通行止めとなっており、甲武信ヶ岳方面に向かうには唐松尾山経由の尾根コースを進むことになる。

道標に従い右手に進むと、ルートがスズタケで分かりづらく戸惑う。ハイウェイから一気にダートに迷い込んだ感じだ。リンノ峰を巻くまでルートは膝から腰までのスズタケで足元が見えづらいので、転倒や滑落に要注意。井戸沢源頭の水場は細い流れがあるので、水の補給は可能。リンノ峰が近づくと南側が開けるので、富士山の絶好の展望箇所だ。更に初めて和名倉山も姿を捉えることが出来た。

リンノ峰を巻くとルートはいかにも奥秩父の様相をなしてくる。アズマシャクナゲが現れてくると間もなく西仙波。吹上辺りまでシャクナゲが自生してるので、花期には地味な山も華やかになりそうだ。東進すると初めての岩稜帯となるが、小ピークはこのコース一番の展望台。奥秩父縦走路を一望でき、遠く浅間山も見える。和名倉山へ続く尾根はまだ長い。わずかに登り返した東仙波の北側は樹林帯なので展望は一歩劣るが、冷たい北風を遮ってくれるので、休憩スポットとしては最高だ。

焼小屋ノ頭からマラ岩辺りまでは明るい尾根道で所々岩稜帯が現れ、白峰三山や遠く北アルプスまで望めた。八百平辺りからは樹林帯の登りとなるが、所々ルートが分かりづらいので、赤テープを見つけながら基本的には尾根をたどっていく。この辺りで初めて登山者と会った。往路では計7組のパーティーと会ったが、うち6組は下山にかかっていたから、将監小屋泊りだったか、夜明け前に三ノ瀬を出発したのだろう。復路ではトレランの単独しか会わなかったことからも、行程と季節を考慮して早出が必須と考えられているようだ。

少し進むと川又分岐の標識が現れるが、今現在も歩けるのであろうか? 更に登ると西の肩にある二瀬分岐。標識が幾つも立っているので間違いようがないだろう。ここから右方向に水平に進み千代蔵ノ休場の草原を突っ切ると再び樹林帯になるが、標識が一つしかなく踏み跡が分かりづらいので注意が必要。所々に朽ちた木株が目立つが、昔の爪痕だろうか? 

倒木を乗り越えて進むと遂に和名倉山の頂上に着いた。樹林帯の中の全く展望のない地味すぎる頂上だが、小さな標識と三角点がなければここが頂上とは思えない平坦な場所だ。片隅に「仁田小屋登山口」の標識が置いてあるが、踏み跡らしきものは分からなかった。あるNPO法人が和名倉山での植林活動の一環として仁田小屋尾根周辺を登降していたので踏み跡はあるのかもしれない。

下山は往路を戻るが、登り以上に長く感じた。天気は相変わらず良かったが北風が冷たく、日だまりとなる東仙波の頂上でランチを取れた。駐車場に着くとすぐにおばさんが現れたので駐車料金を支払った。帰路の途中、道の駅を兼ねた丹波山温泉の「のめこい湯」に立寄ったが、駐車場が混雑しており数人の警備員が誘導していた。温泉は駐車場から少し歩くうえ、露天風呂が工事中(その分入浴料金が割引)だったりとイマイチ残念だった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ ナイフ 健康保険証
熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 ライター カトラリー
【その他】 ラジオ、エマージェンシーシート、スマホ

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登った山

和名倉山(白石山)

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2,036m

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