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南雁戸山(ブドウ沢)2017

南雁戸山( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 林道が長い。釣り堀から先の道は荒れていて、慎重な走行が必要。

この登山記録の行程

ブドウ沢登山口(9:02)・・渡渉点①(9:21)・・渡渉点②(9:39)・・クロベの稜線(10:33)・・八方平避難小屋(11:03)〈休憩25分〉・・南雁戸山山頂(12:02)〈休憩5分〉・・八方平避難小屋(12:38)・・ブドウ沢登山口(14:24)

コース

総距離
約9.8km
累積標高差
上り約942m
下り約942m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 東北地方を気圧の谷が通過し、奥羽山脈付近はやや荒れた天気になるようだ。平野部は午後から青空が広がる予報だが、山形方面は雲が厚い。こんな日は里山を歩くのがよい。だが、里山の紅葉は来週あたりがピークで、今ひとつ登る気になれない。今日はブナの黄葉が見たいのである。
 
 そんな訳で、天気の回復を期待しつつ、笹谷峠に車を走らせた。山形自動車道の向こうに、全山が錦に染まった立石山が見えてくる頃、宮城県側には青空が広がってきた。奥羽山脈は厚い雲に覆われているが、山頂からの眺めを期待しなければ、晩秋の山歩きが楽しめそうだ。
 ところが笹谷インターに着くと、そこから先は早くも冬期通行止めになっていた。蔵王エコーラインが通行止めになったと聞いてはいたものの、笹谷街道がそれに連動しているとは知らなかった。仕方なく車を戻し、急遽、ブドウ沢から南雁戸山を目指すことにした。
 ブドウ沢までの林道は長い。笹谷街道から釣り堀までは比較的安定した土の道で、そこを過ぎると凹凸の多い悪路となる。道幅も狭く、対向車があればすれ違うのに苦労するだろう。途中、静かに走行しても下を擦る箇所がある。そこを過ぎても、なかなか登山口には到着しない。ようやくブドウ沢清水に着き、豊富な湧き水を見ながら進んで、やっと登山口駐車場が見えた。3台の車が駐車してある。空を見上げると、平野部方面に青空が見えるが、脊梁山脈方面は厚い雲に覆われている。
 9時2分に登山口を出発する。杉林の林道を歩き、伐採地に出る。ここは以前、杉の幼木が植えてあったが、大分成長して数メートルの高さになっている。ここからカラマツの林に入る。日が射してきて、葉が金色に染まる。
 林道の突き当たりには駐車スペースがあり、無理をすればここまで来ることができるだろう。ただし、笹や小枝で車の側面がこすられるのは覚悟した方がいい。駐車場の先は杉林となり、右手に沢を見ながら進んで一つ目の渡渉点に至る。昨晩、気圧の谷が通過した影響なのか、思ったよりも水量が多い。トラロープをつかんで慎重に渡るが、渡渉は苦手である。滑る石に足を置いてしまい、滑って深みを踏み、靴に水が入ったことが何度かあるからだ。
 ここからカラマツ、コナラなどの混交林に入り、しばらく歩いて二つ目の渡渉点に着く。ここも水量が多いが、ここにもトラロープが張ってある。これをつかんで渡った。
 沢を渡ると道は沢から離れ、ブナの大きな木が点在するブナ林に入る。ここから急登が始まる。時計は9時45分を指している。正面に南雁戸山、雁戸山を見ながら、ブナの林を行く。ジグザグの急登はなかなか辛いが、たちまち高度が稼げる。クロベが目立つようになると稜線は近い。一踏ん張りして稜線に出たのが10時33分である。
 稜線の周囲はブナの二次林で覆われ、気持ちのよい道を行く。日が射してきて、ブナの木肌が美しい。葉がすっかり落ちた晩秋の景色もいいものだ。ゆるやかな登りを歩き、沢を3度横切って、11時3分に八方平避難小屋に着く。小屋の中では、男女二人が食事をとっていた。
 小屋の中で25分程休んでから、南雁戸山へ歩き出す。風が強い。登山道にはところどころ雪が残っている。道は刈り払いはしてあるが、笹の刈り払いだけで、伸びた灌木の刈り払いが十分ではないため、枝が時々通行の邪魔をする。低灌木の道を抜けると、風衝地帯へ出る。風がいっそう強まる。ザレ場の向こうに熊野岳が横たわっている。山頂付近は雲の中である。
 再び低灌木の道に分け入り、振り返ると霧氷に覆われたようなミネカエデの先に八方平避難小屋が見えた。風は相変わらず強いが、低灌木がうまい具合に風を遮ってくれる。
 南雁戸山山頂に着く。12時2分。南雁戸山から雁戸山に続く景色は、斜面一帯が霧氷のような景色に覆われ、その向こうに見える山形市や二口山塊は秋の色にぼんやりと染まっていて、季節の変わり目を感じさせる。しかし、寒い。山頂には5分ほどいて、すぐに下山を開始した。
 下りはいつも早いのだが、ブナの林やカラマツの黄金色を写真に収めて歩くので、今回はゆったりした標準ペースで下った。八方平避難小屋を12時38分に通過し、第二の渡渉点を13時52分に過ぎ、登山口には14時24分に戻った。登りが2時間35分、下りが2時間17分、計4時間52分(休憩は含まない)の行程だった。

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