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小袖乗越から雲取山を往復~紅葉と眺望を楽しむ~

雲取山( 関東)

パーティ: 1人 (モーちゃん さん )

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行程・コース

天候

晴気温4℃(駐車場05:46)。歩くと大変暑い。微風。東京は最高気温が21℃。立冬。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: カーナビに「山梨県丹波山村小袖たばやまむらこそで」と入力して小袖乗越へ向けて出発。バス停鴨沢のすぐ先を右折して林道へ。約5分で「丹波山村村営駐車場」に到着。カーナビは手前を案内するが角を曲がれない。先でUターンする。林道の途中で大きな牡鹿が飛び出して来て、衝突しそうになったので、前方に注意。※バス利用の場合 平日奥多摩駅始発5時34分鴨沢着6時08分。土日祝日6時05分発鴨沢着6時39分。鴨沢から小袖乗越まで20~25分。筆者の場合 最寄駅を始発で出発しても鴨沢着は7時34分になる。

この登山記録の行程

自宅4:05…5:33鴨沢(登山届提出・トイレ)5:38…5:46小袖乗越(丹波山村村営駐車場)06:10…6:50衣服調整6:55…7:47堂所7:49…七ッ石小屋下南分岐…(七ッ石山の巻道)…七ッ石小屋下北分岐…9:15ブナ坂9:20…9:58雲取奥多摩小屋10:00…10:11昼食10:30…10:53小雲取山10:55…11:19雲取山11:40…12:00小雲取山12:02…雲取奥多摩小屋…12:42ブナ坂(足首・膝痛対策等)12:55…巻道…13:56堂所13:58…15:05小袖乗越15:35…17:20自宅。

コース

総距離
約20.0km
累積標高差
上り約1,865m
下り約1,865m
コースタイム
標準7時間35
自己7時間33
倍率1.00

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 雲取山登山では、足首と膝痛の不安を抱えながらも紅葉と眺望を楽しむことができました。登山道は緩やかな所もありますが、急登も多いです。登山道脇が切れ落ちている所もあります。岩場や小石、枯れ枝・落ち葉等による転倒・滑落に注意して歩きましょう。時間に余裕をもってお出かけください。

○往路前半 小袖乗越~堂所~巻道~ブナ坂
 紅葉は堂所周辺が旬を迎えていました。特に、朝日を浴びて紅葉が輝いて見えました。七ッ石山巻道に入ると、ほとんど落葉していました。直射日光が登山道に当たっていてまぶしかったです。帽子を深くかぶり、サングラスを掛けて歩きました。
 堂所から15~20分も歩くと、登山道が直角に曲がります。ここは富士山のビュー・ポイント。見えるかな?と期待して顔を向けると白雪ではなく黒い山体の富士山が大きく見えました。冠雪したと聞いていたのですが・・・。後で尋ねると、台風による温かい雨のために融けてしまったそうです。昨年10月21日親子熊に出会ったのは、ここです。
 七ッ石山の巻道に入ると南アルプスの眺望が楽しみになって来ます。富士山と同じように黒い峰々が見えました。何回も立ち止まっては山座同定してみます。南から聖岳・赤石岳・荒川岳・塩見岳・農鳥岳・間ノ岳・北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳・鋸岳です。
○往路後半 ブナ坂~奥多摩小屋~小雲取山~雲取山
 ブナ坂からは小さなアップダウンを繰り返しながら歩きます。カラマツはほとんど葉を落とし、樹木の先に残っている程度でした。何度も富士山の眺望を楽しみました。
 奥多摩小屋の先から始まる小雲取山への上りが大変きついです。急坂が3箇所もあります。一つ目は、巻道を通って行けます。二つ目と三つ目は巻道がないので、直登します。その前に腹拵えをします。今朝は3時に朝食を摂りましたので、もうすでに7時間も経過しています。
 これから先は、気管支喘息のため気道が細くなり、肺活量も約6割しかないので、何回も立ち止まります。呼吸を整えながら歩いて酸欠を防ぎます。
 無事小雲取山到着。ここからは、南アルプスの峰々を眺望しながらゆっくりと歩き、思い出にひたりました。15歳の時南アルプスの塩見岳に登頂。初めての3.000m峰です。16歳荒川岳・赤石岳。21歳北岳・間ノ岳・農鳥岳(白根三山)。22歳聖岳・赤石岳等々。

○復路 雲取山~ブナ坂~巻道~堂所~小袖乗越
 雲取山頂には男性の登山者がいました。円形展望盤を囲んで、二人で山座同定しながら登山談義に花が咲きました。南アルプスの峰々をまず山座同定。奥秩父の国師ヶ岳・甲武信ヶ岳。その方曰く「和名倉山は奥が深く将監峠から往復10時間はかかましたよ」。和名倉山の右奥に白く輝く峰々が見えました。八ヶ岳かと思って自宅で調べると北アルプス白馬・後立山連峰でした。そう言えば、雲取山三峰コースにある霧藻ヶ峰休憩所の御主人が「白馬岳がここから見えることもあるよ。」と教えてくださったことを思い出しました。
 下りは、左足首と右膝に余分な負担をかけないよう、歩幅を狭くし、段差を少なくして歩きました。痛みが出て来たので、早めに対処するため、ブナ坂で消炎剤入りスプレーを患部にかけました。さらに靴紐を上まで締め直しました。また疲労回復のためアミノバイタルを2袋飲みました。
 西日があたって紅葉が大変きれいに見えました。特に七ッ石小屋下南分岐から堂所までは、西側の沢沿いが美しかったです。また、小袖乗越までは東側の山体(赤指山)の紅葉がきれいに見えました。
 堂所から先の針葉樹林帯は、登山道が日影に入っているため、まだ14時なのに薄暗くなっていました。こんな時間に4組の登山者に会いました。グループの中には高齢者も混じっていました。今からどこまで登るつもりなのだろうかと不安になりました。宿泊する予定であれば近くの七ッ石小屋かな?もしも雲取山荘まで行くとなると4~5時間かかります。早くても18時頃になってしまい、真っ暗になります。そのことを分かっているのでしょうか。声を掛けようとしましたが、必死の形相で前を向いて登っていて、声掛けするタイミングが見つかりませんでした。余計なおせっかいかな。登山道を譲り、挨拶だけをしました。

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フォトギャラリー:45枚

午前6時過ぎの丹波山村村営駐車場(無料)の様子。右は新設された水洗トイレ(11月末まで使用可)。協力金。水道・自販機・売店無。50台位駐車できそう。土日祝は早朝から満車状態。

「路上に止めると悪質な場合はレッカーで移動します」との告知板。緊急車両や住民の迷惑にならないようにしよう。

駐車場から林道を歩いて約2分で登山口に到着。「標高2017m雲取山は2017年の山」でお馴染みになった案内板。

紅葉は堂所付近が旬だ。

朝日を浴びて色が鮮やかだ。

紅葉が青空に映える。

ここは堂所から15~20分。登山道は右折する。富士山のビュー・ポイント。熊の親子が良く出没する。登山道には栗やドングリが落ちているので、左の谷から食べにやって来る。筆者も2016年10月30m先の登山道で目撃。熊鈴等で音を出して存在を伝えたい。

紅葉のずうっと奥には霞んだ富士山。

富士山をズーム。

南アルプスの峰々が見えてうれしい。それぞれの山には思い出がいっぱいある。

七ッ石小屋下北分岐。ここからも七ッ石小屋へ行くことができる。七ッ石小屋のセルフコーヒーはとってもおいしい(300円。火器持参のこと)。

七ッ石山腹を巻く登山道から撮影。

ブナ坂にやっと到着。これから先は小ピークが連続する。雲取奥多摩小屋の先から小雲取山までは急登になる。私にとっては踏ん張りどころだ。

富士山だけでなく南アルプス北部の峰々も見え始める。

白根三山(左から右へ、南から北へ 農鳥岳・間ノ岳・北岳)。

南アルプス南部の峰々。

左から右へ(北から南へ)聖岳・赤石岳・荒川岳。

ブナ坂から振り返ってみた石尾根と七ッ石山。

ダンシングツリーは健在。前は「くね松」と呼ばれていた。

また、また富士山。

南アルプス全山だ。

大好きな白根三山をズーム。

中央やや左のピークは南アルプス北部と南部の境にある3.000m峰である塩見岳。登頂したのは15歳の時だ。

右から左へ聖岳・赤石岳・悪沢岳。いずれも2~3回登頂した。辛かったが、眺望がよかった。

飛龍山(大洞山)。丹波への下りはきつかったな。

ヘリポートから見えた雲取岳山頂。赤色の避難小屋が目印。

小雲取山の急登。三つあるうちの三つ目。一番長く勾配が急だ。先行する登山者と雲取山頂で山座同定しながら登山談義をしたことが楽しい。

やっと小雲取山に到着。ここから雲取山頂までが眺望が一番良い。南アルプス登山のの思い出にひたりながら歩く。あれは、46~53年も前の出来事だ。

富士山をズーム。

紅葉の向こうには大きな山体の飛龍山(大洞山)。52年前に登ったことが懐かしい。

飛龍山の稜線の奥には奥秩父の国師ヶ岳。大弛峠から直ぐだったな。

甲武信三山、左から木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山。甲武信は毛木平から登った。

十文字山・十文字峠方面。アズマシャクナゲの花が満開だった十文字峠。

小雲取山と雲取山の鞍部から雲取山頂をズーム。山頂にある避難小屋が目印。16歳の時避難小屋に宿泊した(七ッ石小屋も奥多摩小屋も満室のため真夜中に到着)。

やっと到着した雲取山。同世代かと思われる先客がいて山座同定しながら登山談義をする。日本百名山を達成したそうだ。楽しいひと時を過ごす。

御影石製の大きな標識。

遠景展望盤の奥には富士山。

南アルプスの峰々。

左から右へ北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳・鋸岳。

遠景の展望盤。北岳の標高が3.192mのままだ。設置した後、少しずつ隆起しているので、正しくは3.193mだ。雲取山と同様好きな山だ。

「雲取山西暦二千十七年記念」の標識。

富士山と大菩薩連峰。大菩薩は富士山と南アルプスの展望台だ。次回出かけたいな。さあ、眺望を楽しんだので、下山をしよう。くるぶしと膝が持病、ブナ坂で対策をしよう。

七ッ石山の巻道と堂所近辺は、紅葉に西日があたって午後もきれいだ。

「体力・時間管理はOk?」の注意書き。山小屋に18時過ぎに到着する登山者がいて気を揉ませているそうだ。日暮れが早いので、遅くとも16時までに着くように計画したい。

向かいの東側の尾根(赤指山等)には西日があたっていて紅葉がきれいだ。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 私の雲取山の登山記録にコメントをいただいてから、こちらを拝見しました。
    非常に参考になります。
    ……登る前に、こちらを拝見すればよかった。
    多くの写真がついた詳細な記録で、雲取山の感動が蘇ってきます。

  • カジツカさん、コメントありがとうございました。
    「2017mの雲取山は2017年の山」と呼ばれて、この年は少しブームになりました。登山する人が大変多かったです。山頂は平日でもたくさんの人でにぎわっていました。装備や服装が登山向きでなかったり、コースの下調べをしてこなかったりする人がいて、関係者も私も大丈夫かなとひやひやしていました。

登った山

雲取山

雲取山

2,017m

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