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小袖から雲取山・七ッ石山を周回~陽だまりを歩いて富士山・南アルプスの眺望を楽しむ~

雲取山・七ッ石山( 関東)

パーティ: 1人 (モーちゃん さん )

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行程・コース

天候

晴。小袖~ブナ坂微風。ブナ坂~雲取山・七ッ石山やや強い風。気温駐車場1℃(6:07)山頂8℃(12:00)

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 小袖乗越にある丹波山村村営駐車場(無料・約40台)へ向かう。カーナビに「山梨県丹波山村小袖(たばやまむらこそで)」と入力。鴨沢バス停のすぐ先を右折。約100㍍進み、左の林道に進入する。約5分で到着。山梨県に入ってすぐ右折を案内するが、角を曲がれない。先でUターンする。土日祝日は満車になる。水洗トイレ有り(冬季閉鎖12月~3月15日)。早朝・夕方はイノシシとシカに注意。車を恐れず飛び出す。※12月3日(日)青梅街道は「奥多摩渓谷駅伝大会」のため通行規制。青梅市役所近辺~奥多摩駅。9時50分~13時30分。

この登山記録の行程

自宅3:34発 ・・・5:57着鴨沢(トイレ・登山届)6:01・・・6:07小袖乗越6:40・・・衣服調整・・・8:05堂所8:07・・・8:51七ッ石小屋下南分岐8:54・・・9]26七ッ石小屋下北分岐9:28・・・ブ9:39ナ坂9:41・・10:26雲取奥多摩小屋10:28・・・10:52昼食11:22・・・11:30小雲取山11:32・・・11:57雲取山12:20・・・12:34小雲取山12:36・・・12:56雲取奥多摩小屋12:58・・・13:20ブナ坂13:22・・・13:40七ツ石山14:00・・・14:18水場14:21・・・14:23七ツ石小屋14:27・・・14:55堂所14:57・・・16:20小袖乗越16:35・・・18:45着自宅。

コース

総距離
約19.5km
累積標高差
上り約1,888m
下り約1,888m
コースタイム
標準8時間
自己8時間5
倍率1.01

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 11月7日(火)以来3週間ぶりの雲取山登山です。白雪をいただいた富士山と南アルプスを眺めることができて満足しました。前回は、冠雪していたのですが、台風による温かい雨のため、融けてしまいました。黒い富士山・南アルプスでは納得するいい写真が撮れませんでした。
 紅葉が終わり落葉したため、太陽光が燦々と登山道にあたっています。陽射しが暑くてまぶしいです。私は、10月中旬のような陽気に感じました。上衣はアンダーとインナーの2枚の長袖、サングラスとつばの広い帽子をかぶって歩きました。
 ヤマタイムによると、水平距離19.5㎞、積算標高差上りも下り1.888m、歩数は何と32.659歩を数えました。加齢による左足くるぶしとアキレス腱、右足膝に痛みが出ました。でも、持参した消炎剤入りスプレーは使わずに済みました。ペースをゆっくりにして歩幅を狭くし、段差を小さくして歩きました。まだまだ歩けるぞと自信がつきました。
 気管支喘息を発症しているため、急登が大変きつかったです。気道が狭くなっているので、無理に深い呼吸をすると咳き込みます。浅い呼吸しかできないので、ハアハアと忙しない、強い呼吸音は周りにもれます。何度も立ち止まって呼吸を整えます。自分でも不甲斐ないのですが、何とか歩けるうちは山登りを続けたいと思っています。今回は、ポケットに入れた吸引薬は、使わずに済みました。高気圧に覆われているときは、体調がいいです。

○往路前半 小袖乗越~堂所~七ッ石小屋南分岐~七ッ石山巻道~ブナ坂
 歩き始めた時は気温が1℃。草の葉には霜が下りています。寒かったのですが、しばらしくて太陽があたるようになると、一気に暑くなりました。2枚も脱いで、シャツ2枚になりました。ズボンは冬用ではなく、綿100%のスリーシーズン用です。
 広葉樹が落葉したので、眺望が大変いいです。右には赤指山、さらに登って行くと鷹ノ巣山も見えました。針葉樹林に入ると、ひんやりとして気持ちが良いです。
 堂所から20分位進んだ先には、富士山のビュー・ポイントがあります。もったいぶって一気に振り返って見ました。真っ白にお化粧した富士山が目に飛び込んで来ました。下山する方が、「今朝は赤富士になっていて、きれいだったよ。」と教えてくれました。赤富士は、上に宿泊しないと味わえないなと改めて思いました。
 私が、11月7日は黒い富士山をここで眺めたと話していると、後ろから登って来た方が「11月6日富士山に登って来ましたよ。雪は本当になかったですよ。」と教えてくれました。それでは富士山が黒く見えるはずだと納得しました。11月に登るなんてこの方は登山家なんだなと思いました。
 七ッ石山の巻道ですが、結構傾斜がきついと感じる所があります。救いは、富士山の展望です。カメラでは樹木の幹や枝が入って写真が撮りにくいですが、目では楽しめます。巻道の後半に入ると、白雪をいただいた南アルプスの峰々がはっきりと視野に入ります。分かっているのに、また山座同定してみます。北部から南部へ(右から左へ)甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・農鳥岳少し離れて塩見岳そして荒川岳・赤石岳・聖岳等々。それぞれの山に登った思い出は、50年以上経ても走馬灯のように鮮明に蘇って来ます。

○往路後半 ブナ坂~雲取奥多摩小屋~小雲取山~雲取山頂
 ブナ坂では、鷹ノ巣避難小屋に宿泊した男性と会いました。七ッ石山までは、誰にも会わなかったそうです。登山道が切れ落ちている所があるので、転落したら誰にも発見されないだろうなと思い、慎重に歩いたそうです。ところが、七ッ石山山頂に着くと、たくさんの登山者がいるので、びっくりしたそうです。落ちてもすぐ助けてもらえるな、なんて(冗談)。
 急な上りと緩やかな上り下りが続きます。霜が下りてぬかるんだ所もあります。どうしても避けたくなって、草地に入ってしまいます。やってはいけないことだと思いつつ・・・。
 ここからは、富士山と南アルプスを眺めながら楽しく歩けます。何度も立ち止まってはカメラを構えますので、ペースが遅くなります。雲取山頂へたどり着くのは、12時頃になりそうです。眺望は、一般に10時を過ぎると水蒸気が上がったり、雲が発生したりして、見えにくくなります。しかし、今日はとっても視界がいいのでうれしくなります。
 雲取奥多摩小屋から先は、本コース最大の難所にさしかかります。急登が3箇所あり、それぞれ手ごわいです。1つ目は、巻道を上がりす。眺望がよく、七ッ石山と鷹ノ巣山がよく見えました。問題は巻道のない2つ目と3つ目です。2つ目は、足取りが大変重くなり、立ち休みが多くなりました。3つ目の前に躊躇せず、昼食にしました。今日は熱い湯を水筒に入れて持って来ました。食後はコーヒータイム。雲取山頂避難小屋がまじかに見えて来ると疲れを忘れるから不思議な物です。

○復路   雲取山頂~ブナ坂~七ッ石山~七ッ石小屋~堂所~小袖乗越
 雲取山頂は、撮影する人で込み合っていました。遠景に富士山をおさめ、手前に「雲取山西暦二千十七年記念」標識、御影石製の「雲取山2.017m」を入れていました。
 私は、円形展望盤を見ている男性から「塩見岳はどれですか」と質問を受けました。標高が富士山に続く日本第二の北岳を尋ねる人が多いのですが・・・。なぜ塩見岳なんだろうかと思いました。
 男性は、今年9月に塩見岳から農鳥岳・間ノ岳・北岳と縦走したそうです。最初に登ったのが塩見岳だそうです。歩いた順に眺めているのですね。塩見岳は眺望が大変良かったそうです。間ノ岳から北岳へは、強風のため、四つん這いになって進んだ場所もあったそうです。塩見岳は、思い出深い山になったのですね。
 七ッ石山への上りでは、仙台から遠征して来た方と一緒になりました。昨日は車で来て、林道歩きをして三条の湯に宿泊。温泉に二回も入ったそうです。大広間はたった4名だったそうです。先週の金曜日は混雑したそうです。I
 七ッ石山から眺めた雲取山もとってもいいです。歩いて来た登山道を目で追うことができます。陽だまりに入って2度目のコーヒータイム。気が付いたら20分間ものんびり。
 石尾根から七ッ石小屋までは、かなりの急坂になります。滑りそうなので、一歩一歩とゆっくりと足を運びました。積雪があるときは、6本爪アイゼンでは危ないなと思いました。その時は、七ッ石山の巻道を通って雲取山へ行き、同じ道を戻って小袖へ下ろう。
 水場がありました。せっかくなので、試飲してみました。おいしかったです。100m先の七ッ石小屋へ寄り、用を足しました。バイオトイレです(協力金)。小屋には宿泊予定の女性が2名。キャンプ場に男性が4名いました。※自炊小屋です。布団は羽毛布団を使用。
 堂所の手前で、七ッ石小屋の管理人さんと偶然出会いました。手には長いピッケルを持ち、地下足袋を履いてさっさと歩いていました。私は、
「先程きれいなトイレ、お借りしました。前回、おいしいコーヒーをいただき、ごちそうさまでした。」と短く挨拶しました。管理人さんは、笑顔になって、「こちらこそありがとうございました。」。
(参考にしていただきたいこと)
①トイレ ○鴨沢バス停(水洗・年中使用可) ○小袖乗越(駐車場内・水洗・冬季閉鎖12~3月15日・協力金) ○雲取奥多摩小屋(汲み取り式) ○雲取山頂(汲み取り式) ○七ッ石小屋(バイオトイレ・協力金)
②野生動物対策 ○雲取山は熊の生息地 ・11月15日雲取山荘巻道軽傷 ・昨年10月堂所の先ビュー・ポイント(筆者)  ○小袖付近の林道にはイノシシの群れとシカが出現 車や人を恐れていない(早朝・夕方に多い)。
③青梅街道交通規制(奥多摩渓谷駅伝大会のため) ○日時12月3日(日)9時50分~13時30分 ○場所 青梅市役所付近(東青梅駅)~奥多摩駅 ○迂回路 秋川海道・吉野街道ただし青梅街道「古里~将門」は通行不可。 
④行動時間 ○小袖乗越に着いた時(6時07分)は、登山者がヘッドランプを点灯させて、出発して行きました。6時30分を過ぎると、少し明るくなり次々と出発していきました。16時20分に小袖乗越に戻った時は、夕日はとっくに沈み、夕闇が迫っていました。気温が低下していました。遅くとも16時には目的地に着くようにしましょう(反省)。  

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フォトギャラリー:80枚

丹波山村村営駐車場の様子。右手は水洗トイレ。6時30分を過ぎると、ライト無でも歩ける。

凍結のおそれがあるので、12月1日(金)~3月15日(木)は使用できない。青梅街道の鴨沢バス停脇の水洗トイレは年中使用可。

登山口にある丹波山村の看板。

太陽光が燦々と降り注ぐ登山道をゆるやかに登って行く。

登山道が直角に右折する。ここは富士山のビュー・ポイント。昨年10月登山道に親子熊が出没。私の30m前。足がすくんで動けなかった。雲取山はツキノワグマの生息地だ。

真っ白な富士山が青空に映える。

富士山をズーム。

堂所から長い急登をあがると七ッ石小屋下南分岐だ。右へ進めば七ッ石小屋、左は七ッ石山の巻道だ。

概念図が貼ってあった。近辺は分岐が多く、間違いやすいので、注意喚起している。

巻道の後半は風が涼しい。気温がやや低くなり、足元には霜柱。

登山道には霜が下りて白っぽかった。

巻道の後半は、南アルプスの眺望が楽しみ。写真は仙丈ヶ岳だ。木は落葉したが、幹や枝があって撮影しにくい。

南アルプス北部から南部へ(右から左へ)北岳・間ノ岳。

同じく北部から南部へ(北~南)北岳・間ノ岳・農鳥岳、白根三山だ。

富士山につぐ標高第二位は北岳。バットレスにも積雪があった。

農鳥岳。

農鳥岳と荒川岳の間には見えたのは、ちょこんとしたピークは塩見岳。東峰と西峰があるが確認できない。

荒川岳・赤石岳・聖岳。

七ッ石小屋下北分岐。

やっとブナ坂に到着。少し風があり、涼しい。雲取奥多摩小屋までは緩やかな上り・下りを繰り返す。眺望がよいのがうれしい。

まずは富士山。

富士山をズーム。

荒川岳。

奥が赤石岳、手前は小赤石岳。

ぼけているが聖岳。

手前は飛龍山。

飛龍をズームすると後ろには南アルプス。

再び北岳と間ノ岳。

北岳。

間ノ岳をズーム。

農鳥岳。

富士山。

富士山をズーム。

富士山をズーム。

ブナ坂にも霜が下りて、ぬかるみがひどい所がある。スパッツが必要だ。

ヘリポートから眺めた雲取山頂部。赤い屋根は雲取避難小屋。まだ距離も標高差もあるので、ちょっと委縮してしまう。

雲取奥多摩小屋の先には、3つの急登が待っている。写真は2つ目。ここを登り切った所で昼食を摂る。

3つ目の急登を登る。わずか8分間だが何回も立ち休みをしてやっと小雲取山頂着。小さな山頂標識が樹木につけてあったのだが、なくなっていた。

振り返って見ると、小雲取山頂からの富士山。

富士山の前には雲が同じ標高に長く広がっている。

途中に雲取山荘への巻道がある。11月14日熊に襲われて登山者が軽傷をおったそうだ。通過しないで、山頂を通った方が安全だ。

母熊が小熊を連れている時は怖い。私も昨年10月堂所の先の登山道上で遭遇。熊まで30㍍。幸い難を逃れた。

雲取山頂は目前だ。

やっと山頂着、やはり12時近くなっていた。避難小屋の出入口の外壁につるした寒暖計は7.5℃ぐらい。

振り返って見た石尾根の眺め。右には七ッ石山・左には鷹ノ巣山が見える。

避難小屋から北へ50m進むと雲取山の新しい標識等が建っている。

少し下がって撮影。登山者が8人もいて、誰かしら入ってしまう。

左は円形展望盤。右は「雲取山西暦二千十七年記念」の標識。

左は御影石製の標識。

遠くには霞んだ富士山。南アルプスも見えにくくなってしまった。

居合わせた人と時計回りに山座同定してみる。奥秩父の国師ヶ岳。

左は木賊山、中央は甲武信ヶ岳。右は三宝山だ。

北アルプスの一部分が見える。白馬岳方面らしい。

樹木の奥には浅間山。

浅間山をズーム。

北岳も霞がかかり、青味がかって来て見えにくくなった。12時過ぎると撮影は難しい。

遠くには富士山。

少し高めに撮影。

手前には雲が同じ高さに広がっていた。

避難小屋の外壁南側は日陰でも8.5℃。これから七ッ石山へ向かう。仙台から遠征して来た人は、三条の湯に宿泊したそうだ。

やっと七ッ石山に到着だ。雲取山へ向かう登山道が見える。陽だまりでコーヒータイム。

振り返って雲取山とブナ坂を撮影。

七ッ石神社の近くに平 将門の逃亡ルートについての説明板が建っていた。以下小袖まで同様の説明板があった。文字が読みにくい。

将門の逃亡ルート。以下同様。

土砂が流失しないようにした土止め。登山道が整備されている。関係者に感謝したい。

七ッ石小屋の水場に到着。100m程引いている。

七ッ石小屋だ。自炊小屋なので、登山者は火器や調理用品・食料を持参すること。テント場も奥にある。堂所の手前で管理人さんに出会い、挨拶を交わした。

バイオトイレが臭わないし、大変きれいだ。協力金。

バイオトイレの説明板。

ここにも平 将門伝説がある。逃亡の途中に岩風呂をたてたそうだ。その名残りだと言う。

登山道の脇は深い崖だ。疲労もピークに達している頃だ。転倒・転落に十分注意しよう。

向かいの赤指山に晩秋の短い陽が当たっている。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 先日はお疲れ様でした!

    ちょうど下山してきた方「赤富士が見れた」とおっしゃってた、時にモーちゃんさんの後ろをソロ(Tシャツ姿)で歩いてた、少しお話をした者です。

    11月6日に富士山に登った話をしたんですが覚えていらっしゃいますかね?(笑)

    28日は雲取山を初めて登りましたが天候に恵まれて、素晴らしい山行になりましたね!また、どこかでお会いでれば嬉しいです。ありがとうございましたm(__)m

  • ちーばさん、コメントありがとうございます。「11月6日富士山に登った話」の内容は、覚えていたのですが、どこでお会いしたのかが思い出せませんでした。赤い富士山の話を聞いた場所でしたね。失礼しました。遅ればせながら本文に入れさせていただきました。どこかでお会いしたときにおしゃべりができればうれしいです。

登った山

雲取山

雲取山

2,017m

七ツ石山

七ツ石山

1,757m

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