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雪の雲取山~富士山・東京湾・南アルプスの絶景を堪能~

雲取山( 関東)

パーティ: 1人 (モーちゃん さん )

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行程・コース

天候

晴。ブナ坂までは微風。石尾根・山頂は弱いが冷たい風。気温-3℃(朝駐車場)、山頂避難小屋昼+2℃

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 登山口は小袖。カーナビに「山梨県丹波山村小袖たばやまむらこそで」と入力。小袖乗越にある「丹波山村村営駐車場(無料・40台)」を目指す。5時15分に到着したときは8割駐車。その後中央部に縦列駐車。満車になって林道路肩の広い部分に駐車していたのを復路で確認(18台)。林道通行には支障なし。一番遠くの人は小袖登山口まで徒歩約1㎞離れていた(場内トイレは冬季閉鎖)。※エンジンをかけて暖を取るのは自粛したい。シュラフや防寒着を用意すべき。※バスは行きも帰りも臨時便が出ていた。

この登山記録の行程

自宅3:34発・・・5:00着鴨沢(トイレ・登山届投函)5:10・・・5:16小袖乗越(支度・バナナ)05:46・・・衣服調整2回・・・7:16堂所7:19・・・8:04七ッ石小屋下南分岐8:08・・・七ッ石山巻道・・・七ッ石小屋下北分岐・・・9:00ブナ坂(衣服調整)9:10・・・9:50雲取奥多摩小屋(トイレ)10:00・・・10:34小雲取山10:38・・11:10雲取山(昼食)11:55・・・小雲取山・・・12:40雲取奥多摩小屋12:44・・・13:15ブナ坂13:25・・・七ッ石小屋下北分岐・・・13:50七ッ石小屋下南分岐13:53・・・14:21堂所14:24・・・15:30袖乗越(軽食)15:50発・・・18:15着自宅。

コース

総距離
約20.0km
累積標高差
上り約1,865m
下り約1,865m
コースタイム
標準7時間35
自己8時間5
倍率1.07

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 絶景に何度も立ち止まります。雪化粧をした富士山。山頂部だけでなく裾野まで真っ白です。七ッ石山の巻道に入ると、黄金色に輝く東京湾。朝日を浴びているのです。また思い出が多い、大好きな南アルプスの峰々。9時半頃まではとっても良く見えます。
 前日気象情報を確認すると降雪しそうです。積雪対策は、6本爪アイゼンとオーバーズボン、サングラスを用意しました。上衣は着脱できるように重ね着。純毛100%のシャツ。チョッキ・ヤッケ等々(上りも下りもアイゼンの出番無)。
 登山者の多さにびっくり。雲取山頂はもちろんのこと、早朝にもかかわらず登山道の前にも後ろにも人、人、また人。私は持病がありますので、ペースは遅い方です。上りでは後ろの人に先に行っていただきました。ライトが近づくので、すぐ分かります。復路では当たり前のことですが、登って来る人に早目に譲りました。待っている時に深呼吸をし、膝や足首を休養させ、マイペースで歩きました。
○往路前半 小袖登山口~堂所~七ッ石小屋下南分岐~七ッ石山巻道~七ッ石小屋下北分岐~ブナ坂
 小袖登山口から入ると、草の葉の上には雪。登山道にも所々ですが、うっすらと雪がありました。。上衣は5枚も着て出発。堂所までに2回も衣服調して、3枚になりました。
 堂所を過ぎて15分も歩くと樹木の間からは、富士山がちらちらと見え出しました。ビュー・ポイントからは、真っ白な富士山がきれいでした。
 七ッ石小屋下南分岐からは、七ッ石山の巻道に入ります。1cmくらいの積雪があります。落差2mくらいの岩清水が流れていた所には、長いツララが何本も下がっていました。
 チェーンアイゼンを着けた人に抜かれました。下山して来た人はだれも付けていませんでした。この先の登山道の様子を見て軽アイゼンを付けることにしました。
 富士山の絶景に気を取られているうちに、大山の左が輝いていることに気づきました。横浜のランドマークタワーも見えています。そうです、東京湾です。朝日が海面を照らし黄金色に輝いているのです。カメラをズームしてみると船舶も確認できました。これはうれしかったです。
 南アルプスの峰々も見え始めました。何度も立ち止まります。樹木の幹と枝の陰になっていて、なかなか撮影ができません。でも、立ち止まります。何度見ても飽きないのです。
 北から南へ向かって、順に甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳・農取岳・少し離れて塩見岳。ずうっと離れて荒川三山・赤石岳・聖岳等々。いずれも16~51歳までに登った山々です。単独でグループで家族でも。今でもありありと思い出すことができます。
 ブナ坂に近づくと、登山道が凍結していて、滑りました。ちょっとした上り・下りでもツルツルしています。やや強い冷たく風が吹いています。ブナ坂で絨毛100%の登山シャツを着込むと暖かいです。
○往路後半 ブナ坂~雲取奥多摩小屋~小雲取山~雲取山山頂
 ブナ坂は一面真っ白です。雲取奥多摩小屋までは、積雪が日影や窪地・凹部だけにあります。一人用テントを撤収している女性に昨夜の様子を聞くと、すごく寒かったそうです。別の男性からは、吹雪だったとのこと。テントが飛ばされそうだったそうです。積もった雪が吹き飛ばされたそうです。「でも今朝の日の出、富士山、南アルプスの眺望は最高でしたよ。」と。
 雲取奥多摩小屋の先から小雲取山までは、急登が3箇所あります。一つ目は巻道を選択。二つ目(日陰道)と三つ目(日向道)は直登します。何度も立ち休み。どこも1cm前後の雪道。山頂直下の急登を経て無事山頂に着きました。積雪は1~2cm。
○雲取山頂
 すぐに雲取山頂標識を見に行きます。「雲取山 西暦二千十七年記念」標識は撤去されていました。2017年はまだ20日もあるのに、撤去は早いすぎるなあ。年末・年始は撤去作業ができないからかな。撤去しないで、残しておけないのかな。登山者の中でも話題になっていました。
 登山者がいっぱいいます。11時45分に数えてみると約50名です。こんなに多いのは初めてです。御影石製の山名標識を入れて撮影しようと順番待ちしています。誰彼かまわず入っていますが、私も撮影して昼食にしました。11時を過ぎているので、富士山も南アルプスは霞んできましたが、少しでも見える場所を選びました。
○復路 雲取山頂~小雲取山~雲取奥多摩小屋~ブナ坂~七ッ石山巻道~堂所~小袖登山口
 下山にかかると、日向は雪が消えて石や土が出ている部分が多くなって来ていました。小雲取山の2つ目の日陰が多い急坂は、ゆっくりとダブルストックを活用して、慎重に下りました。
 七ッ石山の巻道は、日向は全く雪がありませんでした。しかし、日影部分は、圧雪されて凍結していたのです。特にブナ坂と七ッ石小屋北分岐の間は、いつまでも融けないで雪が残っています。短い距離の上りや下りですが、よく滑りました。冷たい風が強くなって、気温が下がったのです。
 七ッ石小屋南分岐を下ると、持病がある両足に痛みが走りました。左足は甲とくるぶし。右足は膝です。日影部分の雪の上では不安定になりました。でもアイゼンを履いたり脱いだりも面倒だなと思いました。歩幅を狭くして、足場を確かめて、ゆっくりと歩きました。
 堂所を過ぎても、所々雪が見えました。でも標高が下がったので、日陰でも大丈夫だと安心して歩幅を広げて歩きました。間が悪いことにサングラスをかけっぱなしにしていて、落ち葉の下に雪が隠れていることに気づかなかったのです。
 沢側に足が滑って体の右側を下にして横向きになり、すってんと転倒。その時、右腕の肘が体の下敷きになりました。転落を免れてほっとしたのですが、右腕の肘に激痛が走りました。下山の時に事故が多くなるとよく言います。油断大敵ですね。肘は痛いのですが腕が動くので、大丈夫だと思い、帰宅しました。水平距離約20.0㎞。積算標高差1.865m。所要時間は上り5時間24分、下り3時間35分、昼食45分の計9時間44分。かなり頑張りましたが、転倒は反省です。布団に入って温まると右肘が痛い、痛い。何度も目が覚めました。翌朝湿布を貼ると痛みがなくなりました。

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フォトギャラリー:73枚

小袖乗越にある「丹波山村村営駐車場」の5時40分の様子。出入り口付近は積雪。次々と車が入って来て中央部に縦列で駐車。

登山者は、ヘッドライトを付けて次々と出発。小袖登山口から早くも登山道にうっすらと積雪。

日の出が間近。登山道は暗いのでライトを点灯して行動。

堂所近くには、登山者が多いので、トレースができていた。

堂所に到着。登山道は全面的に約0.5cm積雪。

堂所と七ッ石小屋下南分岐の中間点。富士山のビュー・ポイント。

ちょこんと前の山から頭を出している。

ズーム。まだ裾野は見えないな。

七ッ石小屋下南分岐に到着。七ッ石山の巻道へ進む。積雪が1cm位ありそうだ。チェーンアイゼンを着けている人がいた。下山して来る人は、付けていない。

石清水は凍結。ツララが下がっている。

長さは50㎝もある。下山時には、ツララは、落下していた。

巻道は全体としては緩やかだが、短いが一部急登・急坂がある。ブナ坂寄りは、圧雪していて大変滑りやすかった。

はるかかなたが黄金色に輝いている。何だろう。

ズームしてみると船舶が映った。

あっ、東京湾だ。高い建物は横浜のランドマークタワーらしい。

朝日が海面に反射して黄金色に輝いているのだ。

もう一枚。

巻道のハイライトは南アルプスだ。

白根三山。北から南へ、北岳・間ノ岳・農鳥岳。

七ッ石小屋下北分岐。小屋方向から若い人が来た。男性は運動靴に大きな手提げ。雪が融けて足が冷たくなりそうだ。女性はまっ白いセーター。風が通りそう。防寒服はないのかな。どちらも心配だ。

やっとブナ坂に到着。一面の雪景色(下山時はほとんど消雪していた)。冷たい強い風が吹いているので、厚手の純毛登山シャツを着た。

ここからは富士山と南アルプスの展望台歩きだ。

白根三山。北から南へ北岳・間ノ岳・農鳥岳。

北から南へ荒川三山・赤石岳・聖岳。

北岳・間ノ岳・農取岳、少し離れて塩見岳。

南アルプスの3.000m峰全て。

富士山につぐ第2の標高をほこる北岳(3.193m)。

第3位は間ノ岳(3.189m)。

農鳥岳(3.025m)に連なっている右奥は西農鳥岳(3.050m)。

ぽつんと一つ、映像では確認できないが塩見岳は双耳峰(東峰3.052m、西峰3.047m)。

荒川三山(前岳・中岳・東岳3.161m)。

中央前は小赤石岳。奥は南アルプスの盟主と呼ばれている赤石岳(3.120m)。左奥には兎岳が見える。

聖岳は日本最南端の3.000m峰。前聖と奥聖がある。前聖岳を聖岳と呼んでいる(3.013m)。

また白根三山。

荒川山山・赤石岳・聖岳だが、ぼんやりと霞んで来た。゜

飛龍山が大きく見えるようになった。

テント場近くの登山道には窪地や日陰に雪が残っていた。前夜は吹雪になって積雪が吹き飛んだそうだ。下山時にはぬかるみになっていた。

雲取奥多摩小屋の前には登山者がたくさんトイレ休憩中。男女共用2つ女性専用1つ。

小屋から先は急登が3か所。一つ目だけは巻道がある。下山時には一つ目と三つ目の雪は、ほとんど消雪していた。しかし、2つ目は日陰が多いので、融けずに残り滑りやすかった。

右は巻道ではなく、富田新道へ入るので、注意だ。

二つ目の急登は、積雪が多かった。下山時も残っていて、よく滑った。要注意だ。

三つ目の急登。消雪している所と残っている所があった。

10時34分小雲取山へ到着。標識はなくなったが、展望がいい。

富士山の中腹に雲がかかって来た。

ズームしてみる。

北岳は飛龍の後ろに入り、見えない。間ノ岳と農鳥岳だ。

荒川三山・赤石岳・聖岳だ。

左は木賊岳・中央は甲武信ヶ岳・右は三宝山(埼玉県最高峰)。

雲取山避難小屋が見えるとわくわくして来る。

雲取山荘の東巻道に熊が出て、登山者が軽傷を負ったそうだ。奥多摩の熊は、冬でも暖かい日には活動するそうだ。

雲取山頂直下の短い急登。11時を過ぎても雪が残っていたが、下山時はほとんど消雪していた。

温度計は+2℃。日向は暖かい。しかし、11時40分位からやや強い、冷たい風に変わった。

雲取山頂標識近くには、登山者が約15名。記念写真の順番待ちができていた。

前回(11月8日)見かけた「雲取山 西暦二千十七年記念」標識が見当たらない。どうしたのだろうか。

飛龍山。

雲取山頂から眺めた富士山。雲と雲の間から姿を見せていた。

ぼんやりとしているが浅間山。北アルプスの白馬方面が肉眼で確認できたが、撮影ができなかった。山頂標識の南側で昼食。

食後にまた撮影のため、山頂へ。入れ替わり立ち代わりまた登山者来るので、思うような撮影ができない。

御影石製の大きな山名標識。

富士山を入れてパチリ。

「雲取山 西暦二千十七年記念」標識は片づけられて、青色のトタンに巻かれていた。

今年は初登山の人も多いそうだ。上りの途中で「雲取山まで後何時間かかります」や「あの山が雲取山頂ですか」の質問を受けた。

誰かしら山頂にいた。日本人が外国人2名を案内していた。前回も外国人を見かけた。

山頂部には数えてみると約50名の登山者を確認した(11時40分現在)。

山梨県側山頂標識近くから見た石尾根。右端は七ッ石山。左は鷹ノ巣山。11時55分下山を開始。

雲取奥多摩小屋近くの巻道で撮影。日陰のため、雪が融けず、残っていた。尾根道の方はほとんど消雪としていた。

雲取奥多摩小屋近くの登山道。かなり消雪していた。

消雪したのは良いが泥濘になっていた。これがまた凍結し、また酷い泥濘になる。雲取名物になってしまう?

ダンシングツリーは健在だ。数年前は、確か「くね松」と呼んでいた。

もうすぐブナ坂だ。朝見かけた雪はほとんど消雪。しかし、七ッ石山巻道では日陰は圧雪され、気温低下でて凍結。特にブナ坂~七ッ石小屋下北分岐まではツルツルの箇所が複数あった。

これも七ッ石山の巻道の様子。日向はほとんど消雪。しかし、七ッ石小屋下南分岐から小袖まで日影は凍結している箇所が何か所もあった。落ち葉の下が凍結しているので、要注意。私も転倒して、右肘を強打し、激痛が走った。

小袖にある駐車場に無事下山。肘は痛いが運転できそうだ。中央部に縦列駐車していた。林道脇の空地にも合計18台駐車していた。

トイレは凍結の恐れがあるため、12月1日~3月31日まで閉鎖。知らずに用足しに来る人が朝は多かった。駅やコンビニ、バス停(鴨沢他)で済ませると良い。

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登った山

雲取山

雲取山

2,017m

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