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20180102 干支の山①~犬目宿から犬目丸・扇山を行く

荻ノ丸、犬目丸、扇山、大久保山( 関東)

パーティ: 1人 (ぼっけもん さん )

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行程・コース

天候

晴れ!

登山口へのアクセス

電車
その他: 梁川駅から国道20号線に出て、大月方向に進む。梁川橋が見えてきたら、橋の手前を右に折れる(相模川ゴルフガーデンの看板が目印)。中央本線の高架下をくぐって道なりに進めば、「大田」とかかれた道標があり、そこが犬目宿に向かう取り付きとなる。

この登山記録の行程

梁川駅07:41 - 08:44大田峠 - 09:18犬目バス停09:19 - 09:34安達野バス停09:40 - 10:23荻ノ丸10:24 - 10:35犬目丸10:42 - 11:03荻野・犬目分岐 - 11:37扇山12:02 - 12:11大久保のコル12:12 - 12:16大久保山 - 12:47カンバノ頭 - 12:56長尾峰(長尾山) - 13:02宮谷分岐13:10 - 13:52宮谷白山遺跡 - 14:31猿橋14:34 - 14:49猿橋駅

コース

総距離
約18.8km
累積標高差
上り約1,395m
下り約1,358m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 元旦に続いての山行となった今日のお題は「干支(戌)の山」。犬がつく山としてすぐ思いつくものは、やはり西丹沢の犬越路でしょうか。実は、中央本線沿線の扇山に連なる尾根にも「犬目丸」があります。私が「犬目丸」の存在を知ったのは、3度目の扇山となった一昨年8月です。この時は犬目峠からそのまま扇山に登頂してしまいましたが、妙に記憶に残っていました。戌年にちなんで、「犬目宿」から「犬目丸」を経由して扇山に登ってみました。

 ご参考までに、犬目宿は北斎の富嶽三十六景の一つ「甲州犬目峠」で知られおり、「この地極めて高き所にて、房総の海、富士の眺望奇絶たる所」と言われていたそうです。1842年(天保1年)には人口255人、家屋56軒、本陣2軒の脇本陣無し、旅籠15軒の山間の小さな宿場だったとか。 昭和45年の大火で宿の6割を焼失してしまったそうですが、今でもあちこちに往時の雰囲気を残しています。

 今回は梁川駅を起点に選びました。ここからから太田峠経由して犬目宿にでますが・・、昨日に続き、太田峠に向かう山道入口への道標を見落としてしまうという痛恨のミス。このため、スタートから時間を大きくロスしてしまい、これを挽回するために巻を入れてのスタートなってしまいました。
 太田峠から犬目宿へは舗装道歩き。中央自動車道の高架をくぐり、最後にゴルフ場沿いの道を登り切ったところが犬目宿になります。集落内をはしる旧甲州街道を通って安達野、新田集落に向かいます。
 「山と高原地図」によれば、新田集落には「犬目丸」への取り付きとなるポイントがあるはずですが、見つけ切らず・・・(後で確認したところ、「山と高原地図」にある取り付きよりも、もう少し先に行ったところから登山道に入れるようです)。そこで、集落入口付近の杉林にあった作業道らしき道(?)から急斜面を強引によじ登り、それらしき登山道に合流。結局はこの道であっていたようですが、正月早々藪漕ぎをする羽目になってしまいました。その後は、犬目分岐(君恋温泉分岐)まで、この登山道を伝って進んでいますが、分岐まで道標や標柱のたぐいが一切なく注意が必要でしょう。

 扇山からは、まだ歩いていなかったことから、宮谷分岐からの登山道をチョイスしました。この道は宮谷川沿いに付けられています。落ち葉がかなり堆積してふかふかの登山道を一気に下ると、途中から沢沿い歩きとなります。川のせせらぎをききながらの気持ちのいい登山道でした。
 ご参考までに、この登山道はあまり通られていない様子で、この日は誰にも会わず。途中、作業場のようなところで沢山の犬を飼っている(?)ところがあり、吠えられ、ひょっとしたら追っ掛けて来るのではないかとヒアヒアしながら一目散に通り過ぎましたが・・、まぁ戌年なのでよしとしましょうか(^-^;。

 最後に 日本三大奇橋のひとつである猿橋に立ち寄った後に、猿橋駅にゴールイン。猿橋は何度見てもいいですね。巻を入れたおかげで、予定した電車に間に合うことができました。

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フォトギャラリー:89枚

おはようございます。今日のスタートは梁川駅からです。既に太陽は出ていますが、日差しが山に遮られまだ暗いです。

可愛らしい正月飾りがありました。地元の方でしょうか、ちょっとた心遣いがうれしくなりますね。駅に隣接しているトイレを済ませ、スタートです。さぁ、今日も頑張りましょう。

駅前の国道20号線を鳥沢駅の方向に向かいます。

10分ほど歩くと梁川橋。ここで右に折れます。相模川ゴルフガーデンの看板が目印です。

胴が長く見えるのは・・気のせい?

中央本線の高架下をくぐって道なりに進みます。

こちらが犬目宿に向かう山道への取り付きです。最初、これを見落としてしまい、相模川ゴルフガーデンの方に行ってしまいました。・・・いかん、急がねば。

道標の示す先は斜面に取り付けられた山道。ここを登って行きます。

あれは扇山でしょうか。

夏場には藪漕ぎになりそうですね。

途中、倒木で道がふさがれたいたころもありましたが、無事に太田峠に到着。なんと、予定より45分遅れ・・(^-^;。

鬱蒼とした杉林をぬけると

太田バス停があります。

ここから犬目宿までしばしの舗装道歩き。

中央自動車道の高架下をくぐり

ゴルフ場の横をぬけて登っていきます。

ゴルフ場の向こうに見えるのは扇山ですね。尾根沿いに連なって見えるピークが犬目丸でしょうか。

おっと、富士山も頭を出してくれています。

予定より10分遅れですが、犬目バス停に到着~。

犬目集落の中をはしる旧甲州街道です。こちらを安達野の方向に進みます。

犬目宿の石碑。直販所の後ろにトイレがあります。有難く使わせていただきましたm(__)m。

往時を偲ばせる案内板

カラフルなマンホール(笑)。

犬目宿の入り口まできました。この先に新田集落があります。

あれは相模湖でしょうか。

新田集落に到着。「山と高原地図」によれば、この先に「犬目丸」への取り付きとなるポイントがあるはずですが、見つけ切らず・・・。後で他の方のレコを確認したところ、もう少し先に行ったところから登山道に入れるようですね。。。。

そこで、集落の入口付近の杉林から取り付いてみました。

やはり先ほどの道は作業道でした。。。この急斜面を藪漕ぎしながら登って行きます。

GPSで位置を確認すると登山道はすぐそばにあるようで、ようやく予定した道にでることができました。

標高があがるにつれて視界がひらけてきて

富士山も見えてきました。

おっ、いい感じですね~!

ズン!

ズンズン!

こちらは松と富士、お正月らしい組み合わせですね~!

尾根道にでました。

冬枯れの木立の間からも富士山が♪

犬目丸の手前には荻ノ丸があるはずですが、見落としてしまったようです。残念・・

こちらのピークが「犬目丸」のようです。

標柱がなかったので、GPSで確認中。やはり「犬目丸」はここのようですね。

こんもりしたピークには三角点がありました。お約束のタッチ!

でっかい猿の腰掛もありました(笑)。折角なのでここで小休止です。

「犬目丸」の先には展望所がありますが・・

木々で遮られ、ちょっと残念。

先を急ぎましょう。

犬目分岐(君恋温泉分岐)に到着~。

ここからもう一息です。

空が高い!

山頂が見えてきました~、頑張れ~!

ほぼ1年半ぶり、4度目となる扇山です。

若干、雲がでてきましたが、折り重なる山々の奥に佇む富士の姿は霊峰という言葉がびったりきますね。

ズン!

ズンズン!

かぶりつきの特等席があいていたのでここでランチ。最後はコーヒーで〆てみました(笑)。

さぁ、これから宮谷分岐まで一っ走りしましょう。

梨の木平登山口への分岐ですが、ここは百蔵へ。

分岐からすぐのピーク、大久保山というんですね。

大久保山を振り返って一枚。

・・と、呑気にいっていられるのも最初のうちだけ、大久保山から先は急坂が続きます(振り返っての一枚)。

まだまだ急坂が続きます。

右手に見える尾根は三ッ森北峰、麻生山、権現山です。

私のお気に入りの山の一つ、権現山をアップで。よそ見をしていると転げ落ちちゃいますよ。

扇山から1時間ほどで宮谷分岐に到着~。ここから猿橋を目指して下ります。

宮谷分岐からの登山道の様子。

右手に見えるのは百蔵山ですが、今回はパスしてしまました。でも、鳥(鳥沢←電車で通っただけですが・・)、犬(犬目丸)、猿(猿橋)とくれば、桃太郎(百蔵山)にも登っておけばよかったかなぁとちょっぴり後悔。大月の桃太郎伝説コンプリート歩きの折角のチャンスだったのに・・。

またの機会にチャレンジしましょう。

渡河するところが一ヶ所あります。

ここを過ぎると舗装道歩き。

途中には、こんな立派なツララが。まるで草の根のように見えますね。

猿橋に到着♪ちなみに、日本三大奇橋のひとつとされる猿橋は桂川にかけられた橋で、真ん中の橋になります。

こちらは、歩いてきた新猿橋です。扇山をバックに一枚。ちょっと、猿橋に立ち寄ってみましょう。

猿橋は新猿橋から200mほどのところにあります。

猿橋からみた新猿橋。

桂川の美しい渓谷の様子

下から見ると橋の構造がよくわかりますね。

橋脚はなく、桂川の両岸から四層に重ねられた「刎木」とよばれる支え木をせり出し、橋を支えている構造になっています。この橋はいつみても惚れ惚れしますね。

無事に猿橋駅に到着です。2度ほどトラブルがありましたが、今日も無事に歩き終えることができました。お疲れ様でした。

[番外編] 犬目の兵助

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
軽アイゼン トレッキングポール GPS機器

みんなのコメント

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  • ぼっけもんさん、こんにちは!

    同じ扇山でニアミス、とのコメントを頂戴し驚いておりましたが、逆コース+猿橋とは
    良いルートですね。しかも桃太郎と弟子達は全く思いつかず脱帽です。

    藪漕ぎされた、との事ですが犬目宿からの取付きは「新田地区の一番奥の宅脇、山腹に
    通じる林道に入り、杉樹林帯に入った所で林道から左方向に派生する小道」でした。

    ここに道標は無く、ここに誘導する道標も無いので「初回は下って様子見る」、これが
    やはり良さそうです。

    それにしましても新年早々のダブルヘッダーとは驚き。今年も沢山の山行を楽しまれると
    拝察致しますが次はどちらへ?富士山ビューのレコ、楽しみにしております。

  • ぼっけもんさん、こんにちは!

    お正月の富士山2連荘、犬目宿に猿橋、そして西東京猛虎会さんとの超々接近遭遇の第4回扇山山行、お疲れ様でした!

    西東京猛虎会さんのレコでもチェックさせて頂きましたが、犬目の宿場跡は中々良さそうですね。自分で考えていたコースプランには入っていなかったので、とても参考になりました。

    それにしてもお正月の連荘山行、羨ましい限りです。
    当方、登り初めはやはり通い慣れた檜原村で・・・、と思っているのですが、週末の三連休も出掛けられるかどうか?微妙なところです、、、。

  • ぼっけもんさん、こんにちは

    西東京猛虎会さんとのもう何度目かのニアミス、BCで拝見していてびっくりです。
    これだけニアミスしていても、きちんとお互いに会われていないのは、運命に弄ばれた「引き裂かれた二人」なんでしょうか?(笑)

    またオフ会を企画できればと思っておりますので、その際にはぜひご参加いただければと思います。

  • ぼっけもんさん、こんばんは~!

    2日続けての山行、驚きました~!犬目宿に扇山、お疲れ様でした~♪

    それにしてもまたも西東京猛虎会さんとの超ニアミス!こんなこともあるのですね。
    こんなにもニアミスが続くとなると、運命的なものを感じざるを得ませんね。(笑)

    桃太郎伝説のコンプリートは惜しかったですが、それをを思いつかれるとはさすが兄弟子の
    なせる業です!ぼっけもんさんは去年も節分前に九鬼山に行かれて、やはり目の付け所が
    違うなぁと思っていました。

    私はまだ登り初めをしていないのですが、3連休初日にどこかの山へと思っています。
    最近ネタ切れ気味なのでフツーのルートかと思いますが・・・

    P.S. 富士山を見ながらの食後のコーヒーは格別ですよね!(笑)

  • 西東京猛虎会さん、こんばんは♪
     
     コメント、ありがとうございます。

     「初回は下って様子見る」は本当に仰せの通りですね、今回の藪漕ぎでそのフレーズのもつ意味を痛感いたしました。しっかり肝に銘じておきます。また、新田地区の取り付きの情報、ありがとうございます。次回に向け、しっかりポッケに入れさせていただきますm(__)m。

     山頂でのニアミスですが、どうやら、西東京猛虎会さんが先に山頂に着かれていたようです。私が山頂でとった扇山の標柱の写真に映っている後姿の方は、西東京猛虎会さんではないかと拝察しております。

     次ですか・・・しばらくご無沙汰しているので丹沢あたりもいいかなと思っていますが・・まだ決めかねています(^-^;。

      ぼっけもん拝


  • ガバオさん、こんばんは♪
     
     コメント、ありがとうございます。

     西東京猛虎会さんのレコにもありましたが、なかなか風情のあるところで、師匠のストライクゾーンに入るのは間違いないかと思います。単なる宿場だけでなく、甲州一揆を指導した「犬目の兵助」の墓もあり、歴史の面からも面白い場所かと。「犬目の兵助」の紹介がありましたので、レコの写真にアップさせていただきました。

     師匠は檜原村で登り始めですか! 正月でしっかり充電されたご様子で、さらに深みをました歴史感溢れるレコが期待できそうですね。楽しみにしております。


      ぼっけもん拝

  • すてぱんさん、こんばんは♪
     
     コメント、ありがとうございます。

     はい、私もびっくりです。まさか、こんなに近くに西東京猛虎会さんがいらっしゃったとは・・・。「引き裂かれた二人」とは仰る通り、ここまで続くと、運命の嵐に翻弄されている状態から脱するのは本人同士では難しいようです。誰かにおすがりするしかありません(笑)。

     まるで、救いの手を差し伸べてくれるかのようなオフ会の企画、ありがとうございます!
     是非、参加させて頂きます。

      ぼっけもん拝

  • すーさん、こんばんは♪
     
     コメント、ありがとうございます。

     すてぱんさんからもコメントを頂きましたが、西東京猛虎会さんとは運命的なものを感じております(笑)。すーさんとお会いした時は正対してのすれ違いでしたが、今回は西東京猛虎会さんの脇を通り抜けた際に、横顔をちらりと拝見したのみ。今から思えばここが分かれ道でしたね。

     ちなみに、大月の桃太郎のお話は、ザックリいうと、「百蔵山で実った桃を食べたおじいさんとおばあさんが若返り、生まれた子供が桃太郎。犬目で犬、鳥沢でキジ、猿橋で猿を家来にし、談合坂で鬼退治の作戦を相談した桃太郎は、鬼が住んでいた岩殿山に向かい退治した」というあらすじです。岩殿山の鬼ですが、もともと九鬼山に住んでいたそうです。それで、去年、節分の日の近くに九鬼山に登ったんですよ(笑)。

     今度の三連休が、姉弟子の登り始めなんですね。どこに行かれるのでしょうか、レコを楽しみにしています。 

      ぼっけもん拝

     PS コーヒーは姉弟子の真似をしてみました。やはり富士をみながら飲むのは格別でした。ちなみにスイーツは羊羹です(笑)。

登った山

扇山

扇山

1,138m

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