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谷川岳(天神平)好日山荘雪山登山講習会

谷川岳( 上信越)

パーティ: 1人 (裸の王様 さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

バス
その他: 新宿駅に7時集合。バスで移動

この登山記録の行程

ロープウエイで天神平へ。
天神平からちょっと登ったところで雪山講習会

コース

総距離
約1.6km
累積標高差
上り約235m
下り約255m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

* 雪上生活に慣れることが大事
* いかに雪で濡れないようにするか、冷えないようにするか。
* ザックの背中側を雪に面しておかない。濡れると凍る。そして背中が冷える。
* ザックを雪面にそのままおかない。ピッケルさして固定。ザックぐらい稜線の突風で飛ぶ。手袋など言わずもがな、一時的に外すとしてもザックやポケットにしまう。
* 山中での停止時間を極力短く。アイゼンの装着・収納なども短時間で暗闇で手袋している状態でもできるように練習するべし。
* 濡れた手袋とか乾かない。テント泊まると凍る。どうしたらいいか考える。雪山でテント泊の経験は一度するべし。
* 飯ものんびり食わない。冷える。避難小屋でのみ。ただ避難小屋は雪に埋もれて入れない場合もあるので要注意。
* レイヤリング大事。素早く脱いだりきたりで温度調節できるように(夏も同じ)。登り始める前に、天候や高度、他の人の様子など全ての情報を使って適した服装を想像するスキル。
* 手袋を外さずに済むように工夫する。

* 歩き方
* フラットフッティングが大事。できるだけ多くの爪を雪に食い込ませる。フラットフッティングは夏でも大事。
ふくらはぎを使うような登り方は消耗が激しい。
* アイゼン両足・ピッケルのどれかが常に雪を掴んでいる状態を作る。滑落停止よりもそもそも転ばないことが大事。
* 山を斜行するとき、ピッケルは山側になる手に持つ。ターンする時はピッケルをさし、両手でピッケルを掴んだ状態でターンする。
* ピッケルのヘッドが山側になるように持つ。登りと下りで逆になる。
* 山を斜行するとき、谷側の足を谷側のフォールラインに近づけた方が安定する
* 直登する時は、角度が急になるほど、足を逆ハの字にし、小股に。
* 稜線に出るとき、雪庇が自分の方に張り出している場合は、向かい風があるということ。不用意に稜線に出るとその瞬間に吹っ飛ばされることもある。低姿勢で這うように、ピッケルを差しながら進む。
* 腕につけるタイプのピッケルバンドは日本ではだめ。だいたいそれしか売ってないが、肩にかけるものにするか、スリングとカラビナなどで接続する。やや長めのスリングを使って二重にかけたりすれば長さ調整もできる。
首だけには絶対かけない、滑落した時にピッケルを差しても首吊り状態になる。
* ストックのバスケットは必ず雪用に。そうじゃないと役に立たない。
* 稜線で風が強ければ無理しない。状況を読むことが大事。ピッケルとアイゼンの前爪を差しながら這うように進むこともある。その時、ピッケルと両足のアイゼンが正三角形あるいは二等辺三角形になることを意識する。
ピッケルの食い込みが浅くてもピッケルの根元も掴むようにすれば安定しやすい。
* ピッケルのブレードは実はそんなに使わない。靴についた雪を落とすとかには使う。雪洞とか掘るならスコップ持ってく。
ガイドをやっているとお客さんの安全確認で雪質を確認したり、スキーのトレースを作るために使ったりはする。
* ピッケルを持つのに4本指のミトンはだめ。人差し指が別れた3本指のミトンか全部指別れたものを使うべき。

* 滑落防止姿勢
* 滑落しないことが大事で、そのための歩き方講習。
* 背中が雪面に向いているとして、体を反転させて雪面に取り付き、ピッケルをさす。その時時計回りと逆時計周りがある。
昔は逆時計周りが主流だったが、時計周りが今は主流。右手でブレードあたりを、左手で棒のところを持ち鎖骨の下にブレードが来るように体で覆い被さるようにして差す。この時腕が伸びきっていると絶対止まらない。脇をしめ、肘も曲げた状態。そして足は膝を曲げ、アイゼンが刺さらないようにする。
アイゼンの前爪が滑落中に雪面に刺さると体が起き上がって吹っ飛ぶ。
* 滑落防止姿勢で映画みたいにピタッと止まれるようなことはほとんどないが、それでもスピードが落ちることは重要。
* きっちり差しても全くスピードも落ちない、止まらないなら何度でもピッケルを差し直す。
* 鎖骨と肋骨は折れるために存在する。死ぬよりまし。

* その他
* 冬も夏も基本は登山路は同じ。だが冬は夏に行けないところも雪で行けてしまう。地図読みの能力も必要だが、経験も含め状況を読み取ったり想像したりする総合力が必要。経験が大事。
* 広い雪原の真ん中は雪崩の巣。できるだけ稜線を歩くのが望ましい。
* 稜線歩きの時、風の吹いてきている側は冷たくて凍っていたりして歩きやすいが、寒い。反対は暖かいが柔らかくて歩きにくかったり、雪庇が張り出していたりして危ない。状況を見て歩く場所も考えないといけない。
* 近場だと雪が降れば、大菩薩嶺などは樹林帯もあるので初心者の雪山経験にいい。針葉樹の樹林帯は冬でも風を遮ってくれるのでだいぶ楽。

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装備・携行品

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