行程・コース
この登山記録の行程
美濃戸口(06:00)・・・美濃戸(07:00)・・・行者小屋(09:10)[休憩 40分]・・・赤岳(11:50)[休憩 10分]・・・赤岳天望荘(13:00)・・・行者小屋(14:10)・・・美濃戸(16:10)・・・美濃戸口(17:00)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
赤岳に登りました。八ヶ岳は本格的な厳冬期を迎えています。積雪は一段と増えています。この日は曇りで、稜線ではとにかく風が強かったです。未熟な私は、稜線で何度か飛ばされそうになりました。
この日も美濃戸口の八ヶ岳山荘から出発。八ヶ岳山荘は朝の5時からやっていました。まだ真っ暗な午前6時から歩き始めましたが、多くの人がすでに歩き始めていました。美濃戸までの林道は積雪が増えていましたが、果敢に入っていく車も結構いました。チェーンをまかない車もありましたが、チェーンはあったほうがいい感じです。
南沢の登山道は、最初からしっかり積雪があります。前回は最初の急斜面まではほとんどありませんでした。アイゼンは行者小屋ではきましたが、帰りは脚力がしっかり残っていない人ははいたまま下山したほうがいいでしょう。
行者小屋には午前9時過ぎに着きましたが、これから登る人よりも下山したきた人のほうが圧倒的に多かったです。テントは数張り。行者小屋はお正月の営業は終わっていますが、中には入れます。すでに雪煙が舞い上がるほど強風が吹いています。空には薄い雲がかかり、日差しは届いていません。ここで水分補給と食事をしましたが、サンドイッチは具が凍っていました。
今回は文三郎道を登り、地蔵尾根を下山しましたが、自分としては正解だっと思っています。雪がとても多く、地蔵尾根の急斜面は相当大変な感じでした。行者小屋では下山してきた人が、(地蔵の急斜面は)ラッセルのようで死ぬほど疲れた、と言っていました。逆に滑りながらの下りは超楽しかったですよ。
文三郎も、階段はほとんど雪に埋没しています。最初の鉄製の階段もぜんぜん気がつきませんでした。しかし基本的にこちらは激しい急斜面はないので、雪が多いことによる歩くにくさというのはそれほどではありません。
森林限界を超えると激しい風が吹き付けてきましたが、中岳からの斜面と合流した尾根ではさらに強くなりました。ザラメの雪が顔に激しく当たり、そうとう痛いです。正面から吹き付けると息ができません。
その尾根を登りキレット分岐まで行っても、思ったほど和らぎませんでした。そこからの岩場も雪に埋まっています。前回はこのあたりでは雪が少なく岩が露出していましたが、完全に雪に埋まっているほうが歩きやすいです。
この日は雲が多く、遠くの視界はイマイチでした。山頂からは八ヶ岳全体と諏訪湖は見えました。阿弥陀岳は荘厳そのもの。
地蔵の頭までの稜線は、超大変でした。風が強く、何度も体が飛ばされそうになりました。ピッケルを雪に刺してそのまま動けない状態に何度もなりました。少し前から調子悪かったのですが、地蔵の頭ではカメラがまったく動かず、そこからの赤岳の写真は撮れませんでした。予備のバッテリーはカイロを入れた袋に密封して保温用のバッグに入れてあったのですが、カイロは氷のように冷たく、バッテリーは全て使えませんでした。カメラそのものも正常に作動しませんでした。帰ってからは正常に動いたので、寒さのためかと思われます。
上述したとおり、地蔵尾根の急斜面は雪の量が半端なく、下りは超楽しかったです。
帰りは雲が厚くなり、最後のほうは雪が降って来ました。美濃戸に着いたころは本降りになっていましたが、気温が低くサラサラの雪なので体がぬれるという感覚はまったくありません。前回・前々回は道が凍っていて何度かすっころんでしまいましたが、今回は積雪がしっかりしており、大丈夫でした。八ヶ岳山荘の駐車場はほとんど車は残っておらず、私がほとんど最後のようでした。
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