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ホワイトインディアン、雪原の岩籠山を縦横無尽に闊歩

岩籠山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 駄口コースの駐車場を目指す。カーナビであれば、ドライブインしのはらを目印にするとよい。登山道はドライブインしのはらの駐車場わきにあるが、登山者向けの駐車場は道路を挟んで反対側につき注意。いつもだと10台以上はゆうに駐車可能なスペースも今日は殆どが雪の中。除雪の関係から5台程度のスペースが開いていた。トイレは簡易トイレが登山口のところにあるが、事前にコンビニなどで済ませておくことをお勧めする。

この登山記録の行程

駄口コース登山口駐車場(08:39)・・・奥野山(09:25)・・・インディアン平原()・・・岩籠山(11:40)・・・インディアン平原手前の大きな岩があるピーク(11:57)(昼食~12:39)・・・インディアン平原(12:48)・・・奥野山・・・駄口コース登山口駐車場(14:26)

コース

総距離
約6.7km
累積標高差
上り約861m
下り約861m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

先週は土日、休日出勤だったためどこにも行けず。今週はワカサギ釣りの約束があって、まだ山に入れない、、、と諦めかけていたが、急きょ、友人から用事があったとの連絡をもらい、「そっかー」と残念な声で返事をしつつも内心はヨシっ!と握りコブシをして、さっそく日曜に雪山に行くという山仲間に連絡をして同行させてもらうことにした。
目指すは敦賀三山の一つ「岩籠山」。これも大好きな山の一つだ。
代表的なコースは3つあって、個人的には沢沿いに登っていく市橋コースが大好きだが、そこそこのロングコースと道中の景観とブナ林を楽しめる、駄口コースも贅沢で好きなコースだ。しかも、国道脇からすぐに登山口にアクセスできるため、雪山として登るには一番適しているとも言える。
融雪装置から勢いよく飛び出る水が、国道を川のように変えている。山に入る前から靴を濡らしたくないので、行き交う車に注意しながらそろりそろりと国道を渡る。
見上げると信じられないくらいの青空。午後から雪マークがついていたが、今日は行けるぞ! :)
駄口コースは登山口ですでに標高が高いため、入り口から見事な樹氷が出迎えてくれる。青い空をバックに白く化粧した樹木が美しい。人が入ったのを感じてか、あちこちの枝からさらさらの雪が帯を描くように無音で落ちてくる。雪山に魅了される瞬間の一つ。大きな芸術の中の空間に入り込んだ喜びが、ドキドキ感として沸き上がってくる。
駐車場にも車はなかったが、登山口からトレースはない。
一歩一歩、沈み込みこみながらトレースを作りながら登っていく。サラサラのパウダースノーのため、足を上げる度に雪が舞う。
すぐに急な斜面になる。登山道を気にせず、とりあえず尾根を目指して斜面を登っていく。斜面で雪が深くなり、桑てえて雑木が行く手を遮りとても歩きにくい。
汗をかきながら斜面を登りきると、見覚えのある尾根に到着。ここから先は尾根伝いに歩いていくことになる。
ところどころ視界が開けて、周囲の山々が綺麗に見える。一部、縦走っぽい場所もあるが、ほとんどは急な坂の繰り返し。
右手側にあとで通る崩落した山肌が見えたら、峰まではあと少し。頑張って、ラッセル。
左手には高島トレイルのスタート地点となる乗鞍山が見える。その右奥の峰々の隙間が少し光っていた。もしかして、と高度を上げていくと、日差しに反射して輝く琵琶湖が見えた。
峰にたどり着く。深いところで、雪は膝を越えるが、思ったほど沈み込みは少なくありがたい。これだけパウダー状態だとワカンもかえって負荷になるので、そのままツボ足で進む。
ラッセルのしんどさが楽しくて仕方がない。なによりトレースのない風景を先頭で楽しめるのは、その労働の対価だ。
駄口コースのブナ林は、実に整っていて美しい。新緑の頃、緑のカーテンのような風景にうっとりしたが、今日は白の世界。登山コースを気にせず自由にブナ林の間を歩く。
ブナ林を抜けると、大きな岩が見上げた位置に見える。インディアンのお待ちかねだ。
壁にとりつくように急登を登っていく。青空がどんどん近くなる。
登り切った時に目の間に広がるのは、インディアン平原。今日は一面の雪原になっている。
トレースは一切ない、完全な白だ!今日の一番乗りとテンションはMAX。
とりあえずインディアン平原は後回しにして、岩籠山を目指す。
ブッシュを抜けると最後の急登。登りきると、雪の上から山頂の標識が顔をちょこんと出していた。偶然か。岩籠山の文字だけ雪の上に出ている。野坂山の勇姿も今日は少し違って見える。眼下には白くなった敦賀市内と、それとは対照的な青い日本海が広がっている。
午後から崩れると聞いていた天候も、神様のプレゼントか、空の青が一層濃さを増している。振り返ると、滋賀方面には一際白くなった伊吹山と金糞岳がくっきり見えている。
こんなにここから伊吹山がくっきり見えるのも珍しい。ここまで歩いてきた甲斐があった。
お昼時になったので、コースを戻ってインディアン平原を目指す。が、いつも気になっていた平原手前にあるもう一つのピークが目に入る。大きな岩があって、いつも惹かれていたが藪が深くて近づけなかった。今日は雪があって藪の隙間からコースが見えている。これは行かねば。 :)
近づいてみると思ったよりも大きい岩が聳え立っていた。岩が風よけになっていたので、予定を変更して、ここで昼食とする。周囲が一望できて、且つ、風を避けることができてベストポジション。こんないい場所があったとは。。。今日の収穫だ。 :)
食事をとったあと、インディアン平原を目指す。
眼下に先ほど自分たちがつけたトレースが延びている。
ここは、コースに戻らず、急な斜面をいっきにショートカットで下る。
空から急降下するような気分。雪を吹き飛ばし機関車のように一気に降る。
ススキの穂や熊笹の揺れるインディアン平原もいいが、こんな大雪原も素敵だ。
岩の上によじ登り、眼下を見下ろす。先ほどの岩籠山の山頂と同じ風景として、敦賀市内と日本海が広がっている。が、同じ風景なのに、こちらは標高が少し低い分、市内が近くに見えて、さっきとは違った感動がある。山は少し場所を変えただけで、まったく違った感動を味わえる。これも山に魅了される理由の一つ。
自分たちの作ったトレースに戻り、降りの途に着く。
今日は思わぬ快晴に恵まれ、白銀のインディアン平原を独占できて、大満足な日だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 青空と落とし物は神様の贈り物ですね(●^^●)

  • タンドリーチキンも素敵な贈り物でした。(^-^)

  • 思いがけず最高のコンディションの山行でした。無雪期とは別の山のようでした。ラッセルありがとうございました。

  • 急斜面を転がり落ちる雪玉が綺麗でした。あんなインディアン平原が見れるなんて幸運でした。企画ありがとうございます。(^-^)

登った山

岩籠山

岩籠山

765m

よく似たコース

岩籠山 福井県

インディアン平原と呼ばれて人気のある山

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
4時間25分
難易度
コース定数
19
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