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残雪の奥高尾縦走~アイスバーンから泥濘まで

陣馬山、景信山( 関東)

パーティ: 1人 (ニャゴニャゴ さん )

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行程・コース

天候

利用した登山口

陣馬高原下   小仏  

登山口へのアクセス

バス
その他: 当日は、高尾駅から陣馬高原下行きの臨時急行バスが運行した。ほぼ満員。

この登山記録の行程

陣馬高原下(08:25)・・・新道登山口(08:45)[休憩 40分]・・・陣馬山(陣場山)(11:15)[休憩 65分]・・・奈良子峠(12:55)[休憩 3分]・・・明王峠(13:08)[休憩 5分]・・・底沢峠(13:23)[休憩 3分]・・・堂所山(13:45)[休憩 10分]・・・景信山(15:00)[休憩 30分]・・・小仏(16:10)
※新道登山口の休憩は、アイゼンの装着に手間取ったため。

コース

総距離
約11.4km
累積標高差
上り約924m
下り約966m
コースタイム
標準4時間20
自己5時間9
倍率1.19

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 雪が降ったら、奥高尾を縦走しようと考えていましたが、なんやかんやで東京の大雪から3週間が経ってしまいました。今日が雪の中を歩くラストチャンスと、出掛けることに。
 陣馬山の登りはほぼ圧雪凍結でアイゼンが良く効きましたが、樹林帯から出ると日照で雪が解け、泥田のような泥濘状態。足が重くなります。
 縦走路は、日当たりや斜面の向きでコースの状態が、泥濘⇔土⇔凍結した土⇔圧雪⇔アイスバーンと、めまぐるしく変わります。アイゼンを着けっぱなしの人が6割程度で、私のようにアイゼンを外したままの人もいます。
 今回は体調も今一つで、登りに時間を要したため、陣馬山から高尾山まで縦走する予定を、途中の景信山で下山することに変更しました。

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フォトギャラリー:25枚

陣馬高原下行きのバス待ちは、オフシーズンにも拘らず行列ができていた。

陣馬高原下バス終点に到着。ほぼ満員のバスから登山者が降り、そそくさと支度をして足早に登山口へと向かっていました。

私はゆっくりと身支度をし、冬用のゲーターを着けて、さあ出発です。

舗装された林道(陣馬街道)を緩やかに登って行くと、ほどなくして新道登山口がありました。

登山道の入口はこんな感じですが、直ぐに雪が現れます。ここでアイゼンを装着している登山者も多くいました。

登山口から進むと圧雪凍結の状態。私もここで6本爪アイゼンを着けることにしました。しかし、・・・右足首側のベルトがラチェットに届かない。小さかったエバニューからモンベルに買い替えたのに、また同じトラブルが起こりました。家で装着できても、山ではうまくできないのです。仕方なく、ゲーターを外してアイゼンを装着し、その上からゲーターを付けるという方法で対処しました。写真で分かるように右足のベルトが見えない状態です。このトラブルで40分のロス。

凍結した道をひたすら登って行きます。北側の斜面は、まだびっちりと雪が残っています。

今日は足取りが重く、遅い登りとなっています。冬枯れの樹林の間から、陣馬山頂方向が望めるようになったのですが、馬力が出ません。

陣馬山山頂に到着。山頂手前から雪は解け、泥田のような泥濘になっていました。ここに来るまでに相当の時間を使ってしまいました。

山頂からの眺め。富士山は雲に隠れ、裾野しか見えません。前衛は、御正体山、鹿留山など。

堂々とした山容を見せるのは、道志の大室山。

蛭ヶ岳(左端)、檜洞丸(中央)などの西丹沢山系。

右手前が、連行峰から生藤山。中央遠方が大菩薩嶺。左端が扇山。

北西方向の眺め。右手遠方に大岳山が見えます。この特徴ある山容は、どこから見てもそれと分かりますね。

予定より時間を使ってしまったので、陣馬山頂で早めの昼食休憩としました。写真は丹沢山系を背景に、景信山へと縦走する尾根。

陣馬山から縦走路を下って行くと、雪が現れました。私は山頂でアイゼンを外したまま。この程度なら付けずに歩けます。この先縦走路は、圧雪、アイスバーン、雪なし、泥濘とめまぐるしく変化して行きます。

奈良子峠を通過。

明王峠の茶店は休業中。

ベンチがあり、休憩に好適です。

底沢峠。陣馬高原下と、反対側の底沢へ下るエスケープルートがあり、トレースが付いています。

縦走路を進み、雪の景信山に到着。実は、景信山の手前のピークを下る個所が急なアイスバーンで、アイゼンを着けていないと危険です。私はアイゼンの取り付けが面倒なので、樹木に摑まりながら、何とか滑らずに下りました。

景信山は東側の眺望が開けています。

ズームアップすると、都心の高層ビル群や東京スカイツリーが見えます。

茶店は一軒営業していました。私もここでお茶とパンで休憩。この先、高尾山まで縦走する計画でしたが、ここから小仏へ下山することにしました。

小仏バス終点。今回の行程はここで終了です。トイレと水道があり、親切にブラシも備えられています。私は、泥だらけになった靴とストックを洗いました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ツエルト 健康保険証 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
軽アイゼン トレッキングポール GPS機器 スリーピングマット ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー アウターウェア バラクラバ 雪山用登山靴
カラビナ スリング
【その他】 エマージェンシーシート、サポーター

登った山

陣馬山

陣馬山

855m

景信山

景信山

727m

堂所山

堂所山

731m

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