行程・コース
天候
晴れ!
登山口へのアクセス
バス
その他:
真鶴駅から箱根登山バス(湯河原駅行き)に乗車し、湯河原海水浴場の海の家バス停で下車(バス停は国道135号線沿い、乗車時間は6分、料金は200円)。海の家バス停から国道を湯河原方向に進んで、最初の横断歩道のところを横断したところに素鵞神社入口がある。
この登山記録の行程
海の家バス停08:46 - 09:31鍛冶屋バス停 - 09:55幕山公園バス停・第1駐車場 - 10:49幕山10:51 - 11:03自鑑水分岐11:05 - 11:44土肥大杉跡分岐 - 12:12六方の滝分岐 - 12:22六方の滝12:26 - 12:40六方の滝分岐 - 12:57土肥大杉跡分岐 - 13:20大石ヶ平 - 13:33吉浜財産区記念碑 - 14:14しとどの窟14:23 - 14:33椿台14:36 - 14:46三等三角点上野 - 15:01城山15:19 - 15:26バイオトイレ15:27 - 15:33立石分岐点15:38 - 15:43かぶと石入口15:49 - 16:17湯河原駅
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
湯河原梅林公園の梅見をかねて、幕山、城山に行ってまいりました。わざわざ遠征をして行くのならばと、珍しい狛犬がいる素鵞神社と幻の滝ともいわれる六方の滝も訪ねてみようと計画に織り込みました。実際に歩いたルートは
①湯河原海水浴場~素鵞神社~湯河原梅林公園~幕山
②幕山~白銀林道~土肥大杉跡分岐~六方の滝
③六方の滝~大石ヶ平~しとどの窟~椿台
④椿台~城山~湯河原駅
です。ルート①~④に関しては、「土肥大杉跡分岐~六方の滝間」を除き、一般道や林道も使うこと、また登山道や道標もしっかり整備されており、迷う心配はありません。
土肥大杉跡分岐~六方の滝間は「山と高原地図」には記載されていませんが、登山道はしっかり踏まれ、目印のテープも付けられており、迷う心配はありません・・・のはずでしたが、最後の最後で、六方の滝のすぐそばまで行きながら見ずに戻ってしまったという痛恨のミス・・。あの時は、六方の滝の特徴である柱状節理が見られず変だなと思いつつも、手前の「紫音の滝(中尾沢の滝F1)」を見て、見た気になってしまっていました・・。いざ、レコを書こうとして気が付いた次第。あそこまで行きながら、恥ずかしいやら悔しいやら。またの機会にリベンジするしかないですね。
さて、湯河原梅林公園は五分咲き。種類によってはかなり花が咲いている梅もあり、幕山登山がてらの梅見で、それなりに楽しむことができました。これから見ごろをむかえるので、お勧めですね。梅見の幕山に対し城山は至る所に頼朝伝説が残る歴史の山といった感があります。時間の制約で今回は訪れることができなったのですが、城山の麓には土肥一族菩提寺(成願寺)や樹齢800年ともいわれるビャクシンなどもあり、ゆっくりとカメラ片手に歴史探訪をしてみるのも面白いかもしれません。
素鵞神社の狛犬は、期待にたがわず、海獣を彷彿とさせるようななかなかユニークな一品。今回の計画に組み入れた甲斐がありました(笑)。そういえば何度も場所を確認する等、事前調査に力を入れたのは専ら素鵞神社の狛犬方・・・、六方の滝も同じくらい調査をすればよかったなぁ~。あぁ~悔しい、「事前調査は手を抜かずに」、今回の反省点です。
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おはようございます。今日のスタートは真鶴駅です。今は閑散とした雰囲気でしたが、先ほどまで大勢のゴルファーとその送迎バスでごった返していました(^-^;。
今日は、まず、箱根登山バスで湯河原海水浴場に行きます。えっ、何故この時期に海水浴場に行くのかって、ごもっともご指摘です。その理由は後程・・・。
予定よりやや遅れましたが、海の家バス停に到着しました。
折角なので、波打ち際まで下りてみました。この寒空にもかかわらず、サーフィンを楽しんでいる強者がいました。それにしてもこの広々とした海原、磯の香・・、気持ちがいいですね~。田舎にいるころは、いつもそこに海があり日常的な存在でしたが、東京に出てきてからほとんど海を見る機会がなく、久しく忘れていた感覚です。
ここから幕山に向けて出発です。そういえば、ここからスタートすると「海抜0メートル」からの登山になるんですね。よっしゃー!、何故かいつもより気合が入ってしまいます(笑)。
再びバス停に戻って、国道を湯河原方向に進むと、2分ほどで今日のお目当ての一つ素鵞神社(すがじんじゃ)に到着です。そうなんです、海の家バス停に行ったのは素鵞神社への最寄りのバス停だったからなんですよ。素鵞という難しい漢字が使われていますが、茨城の方にも素鵞神社があるそうですが、そちらは「そがじんじゃ」と呼ぶそうです。
素鵞神社の主祭神は主祭神は、須佐之男神( すさのおのかみ )、 伊弉諾神( いざなきのかみ )と伊弉冊神( いざなみのかみ)。鳥居の横には地蔵があります。
こちらの境内の様子。銅が葺かれた社殿がいい雰囲気を出しています。
社殿に通じる参道横には、立派な楠がありました。素鵞神社の歴史を感じさせる巨木です。
参道の脇にあった狛犬。阿形、子取りの狛犬。オーソドックスな感じがして新しいものかと思いきや、台座には文政四年の文字が刻まれていました。そうすると1821年、江戸時代の作となりますね。200年に近くになりますが、傷んだところもなくしっかりとしています。
こちらは吽。阿形と同様、こちらも子取りの型となっています。
社殿の近くには、付近の区画整理などのために移設されたものなのでしょうか、小さな祠がたくさん並んでいます。今日のお目当ての狛犬はこの祠の狛犬です。
ご参考までに、その横にあった案内板。祠は長らく地元の皆さんの心の拠り所になってきたものなんですね。今でもしっかりお参りをされている様子がうかがえます。
祠の前に狛犬があるものは2つあり、そのうちの1つがこちらです。可愛らしい狛犬がちょこんと祠の前に鎮座しています。
型からいえば吽形のようにも思えますが、一体しかなく対になっていません。小ぶりながら、悪がっきぽい表情がいいですね~(笑)。
こちらが狛犬があるもう一つの祠で、本日のお目当ての狛犬です。先ほどと同様小ぶりではありますが、こちらは狛犬の基本形である二体一対をなしています。
まず阿形。ユニークなのはその姿で、なにやら海獣を彷彿させる姿です。そう言えば今年一月に行った初狩(山梨県)の八幡神社の狛犬も海獣に似ているような・・、ひょっとして何か関係があるのでしょうか・・(@@)。
背中には文字が彫られており、寛文十の文字が読み取れます。とすると、1670年、江戸時代初期、約350年前のものとなりますね。歴史があるものだけに、前足部分の補修跡がちょっと残念です。
こちらは吽形。
この角度(正面)から見ると、なにやら仏頂面をしていようにも見えます(笑)。
お目当ての狛犬の狛犬に出合え、お参りもしっかり済ませて、これから幕山に向かいます。ここから幕山までは4㎞弱。幕山のあとは六方の滝や城山にも行くので急ぎましょう。
道端にあった満開の紅梅、湯河原梅林も期待できそう~♪
小高い丘を越えたあたりで、今日歩く予定の城山と
幕山が見えてきました。計画したのはいいんですが、幕山から城山への登り返しが意外ときつそう・・(^-^;。
湯河原梅林公園に向かうバスは直進しますが、ちょっとでも歩く距離を短くしようとここを右折。五郎神社に向かう途中で左に折れ、湯河原梅林公園に向かいます。
道端の梅もそろそろ見ごろを迎えつつあるようです、期待できそうですね。幕山とのコラボでの一枚。
こちらは枝垂
紅梅
湯河原梅林公園入口に到着。現在五分咲きとのこと、ここで入園料200円を支払います。梅林公園の中の散策路は幕山山頂への登山道につながっており、梅見をしながらの登山とは贅沢ですね~。
まず、出迎えてくれたのは白梅。
こちらは「緑萼枝垂」という種類のようです。入り口で頂いたパンフレットによれば、梅林公園の梅の種類は約30種、4000本が咲いているとか。
こちらは「乙女の袖」かな(パンフレットを見ながら)。
少しづつ山斜面を登っていきます。
梅見をしながらの登山なんて、贅沢ですね~♪♪
~♪♪
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標高の高いところはまだ蕾の状態。これからですね。
幕山に向かう登山道。
岩登りの練習でしょうか。やってみたい気もしますが・・、ちょっとウェイトを落とさないと無理だろうな(^-^;。
梅林公園の標高の一番高いところから見た梅林公園。所々でピンク色にうっすらと染まって見えますが、パンフレットにあるような絨毯のようになるのはもう少し先のようですね。これより幕山登山スタートです。
天候に恵まれたこともあり、多くのハイカーが幕山山頂に向かっていました。
登山道の途中には視界がひらけたところがあり、真鶴半島、相模湾を一望できました。が、春霞でちょっとぼやけているのが残念。
山頂に到着~♪
山頂は南側がひらけており、そこからは真鶴半島、相模湾が一望できます。残念ながら、先ほよりさらに霞んでしまったような・・・
こちらは山頂の様子。カヤトに覆われた山頂は平らでぽっかり空が開けた開放的な場所となっています。梅見をかねたハイカーで
とても賑わっていました(^-^;。人がどんどん増えてきそうだったので、早々に退散。次の目的地である六方の滝に向かうことにします。
大石ヶ平方向に進みます。
山頂の賑わいから一転、冬枯れの気持ちいい登山道が続きます。
白銀林道にでました。ここを土肥大杉跡分岐を目指して道なりに進みます。
約40分ほどで土肥大杉跡分岐に到着。
六方の滝に向かう登山道。
「山と高原地図」では、六方の滝に向かうルートは記載されていませんが、踏み跡はしっかり&テープも付けられており、迷う心配はありません。
渡渉するところもありますが、このように丸太橋が設けられています。
途中にあった元気いっぱいの苔。モフモフ度はばっちり、一発合格でした(笑)。
滝に近づくにつれ岩場が続き、これを乗り越えていくと
滝が見えてきました。ここで大きな勘違い、これが六方の滝と思い込んでしまいました・・・。これは「紫音の滝(中尾沢の滝F1)」と呼ばれるものだったようで、「六方の滝」はさらにこの上、斜面を登ったところだったようです。斜面にはロープが取り付けてあるようです。
六方の滝は柱状節理の岩を流れ落ちていると聞いていたので、このゴツゴツ感は変だよなぁとは思ったのですが・・・
ここまできて・・・残念。。。
こちらは「紫音の滝」のさらに奥にあった無名瀑
六方の滝をゲットできたと思い込み、そそくさと次の目的地に向かってしまいました。レコをかきながら、もう少しちゃんと下調べ&冷静になれば・・・、反省することしきりです。
再び白銀林道に戻ってきました。
これより大石ヶ平に向かいます。大石ヶ平へ向かう登山道は、白銀林道を横断したところにあります。
約15分ほどで舗装道路に合流
大石ヶ平に到着。
ここの分岐を「ししどの窟(いわや)」に進みます。しとどの窟は、1180年の石橋山の合戦に敗れた源頼朝が安房に逃れる際、土肥実平に導かれて隠潜した洞窟で、城山に向かう途中にあります。道標を見たときに、えっ・・6㎞もあるのと一瞬躊躇してしまいました。さらに、ここからの登り返しが300mほどあることから、このまま梅林公園まで行ってバスで帰ってしまおうかと思いましたが、「満員バスもいやだな」との思いもあり、とりあえず進んでみることに・・・。
途中で、山道への分岐がありました。あれ~っ、道標では「ししどの窟」まで1.1kmとなっています。よかった~!
「ししどの窟」近くは、日光も木々に遮られて周囲がうす暗くなり、ちょっと不気味な雰囲気です(^-^;。
思いの外、山道が急登だったもので、しとどの窟の案内板を読みながらしばしの休憩
こちらが「しとどの窟」。大小20体余りの石仏が天然の岩屈内に並んでおり、洞窟の入り口には湧水が流れ落ちています。「しとどの窟」は心霊スポットなどとも言われているそうで、私以外には誰もいなかったこともあり、そそくさと退散しました。
「しとどの窟」から、「土肥椙山観音像群」と呼ばれる多くの観音や石塔が立ち並ぶ九十九折りの急登を登っていきます。この道を日が暮れてから歩くのは避けたいですね・・。
「土肥椙山観音像群」を抜け、城山隧道を通って椿台に向かいます。
椿台に到着♪かながわの景勝50選の一つだそうで、「真下に湯河原温泉街が連なり、正面には相模湾、初島、大島、伊豆半島が眺望でき、箱根から伊豆にのびる山の尾根も美しい」。ちなみに、椿台はにはバス停(ししどの窟)があり、あと20分くらいできそう・・、どうしようか迷ったあげく、初志貫徹、城山を通って湯河原駅まで歩くことにしました・・・、何がここまで拘らせたのか自分でもわかりません(^-^;。
椿台からの眺望
これより城山に向かいます。
途中から山道になり、尾根沿いを進んでいきます。
椿台から20分ほどで城山に到着しました。
ここは、かつて土肥氏の城が築かれたところで、山頂には「土肥城趾」の碑が建てられています。土肥城については、築かれた時期やその規模など、詳しいことは分かっていないそうです。
幕山と眺望は同じ様な感じですね。真鶴半島が見えています。
山頂にあった硯石。
頼朝が踵でけって凹んだと言われているそうです。この外にも、城山には兜を置いたといわれる兜石や、運勢を占うために投げこんだといわれる立石などがあります。
これで本日のミッションはコンプリートです。これより湯河原駅に向けて下山します。
真鶴半島。
途中から舗装道路になりますが、ところどころにショートカットが。
「やや」でもとても有難い、おそらく舗装道路ができる前からあった登山道なのでしょうね。
再び、舗装道路に合流。
湯河原駅に無事に到着しました~。それにしても、この人混み・・、いきなり現世に引き戻されてしまいました(汗)。何はともあれ、無事でお疲れ様でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
GPS機器 | 燃料 |
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