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行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

電車
その他: 電車
近鉄天理駅下車、山辺の道を狭井神社まで歩いていき神社で参拝証(300円必要)をいただき神社右横の登山口から登拝する。

この登山記録の行程

近鉄天理駅(9:10)・・・石神神宮(9:45)・・・長岳寺(11:10)・・・桧原神社(13:00)・・・狭井神社(13:20)・・・三輪山山頂(14:30)・・・大神神社(15:30)・・・近鉄桜井駅(16:00)

コース

総距離
約17.5km
累積標高差
上り約798m
下り約784m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は前々から歩きたかった山辺の道を歩いてきました。
この道は日本最古の古道と言われており歴史ロマンたっぷりの道です。
一般的なルートは天理駅からスタートし、大神神社(三輪明神)が終点となりますがここまでで約16kmほどあり、三輪山を登拝したり各寺社仏閣を訪れると当然ながら距離が増えます。
各自にあったプランニングでお出かけください。
三輪山を登拝される予定なら必ず午後14時までに受付を済ませてください。
でないと入山することができません。(詳細は本編で述べます。)
また、今回はあくまでもハイキングがメインなので山道具は一切持って行っていません。
ウェアはもちろん登山用ですが靴は登山靴とは言え軽登山靴です。
今回はあまり紹介していませんが歌碑が好きな方なら事前に天理トレイルセンターで地図をもらっておけばすべての歌碑の所在が記載されています。(全部で38箇所あります)

それではコース案内です。
いつもの友人と京都駅で待ち合わせし、近鉄天理駅で下車します。
ここまでは各自で時間を調整してお越し下さい。
ただ、こちらから最後に三輪山への登拝を考えておられるなら出来るだけ時間に余裕を持っておきましょう。
天理駅前から天理本通という長いアーケードを抜けていきます。(約1.3km)
抜けた先左側には天理教の神殿があります。
道はそのまままっすぐに進みます。
しばらく進むと石神神宮前というバス停があります。(バス利用ならここで下車)
そのまま真っ直ぐに進み、次の交差点で右へ進みます。
少し進めば山辺の道の道標があるので左へ進みます。
右側に恵比寿神社を見送った先に石神神宮への大きな案内看板があるので右へ進みます。
そのまま真っ直ぐに進めば石神神宮の境内へと入っていけます。
前回は大国見山への途中で立ち寄ったので私はここの御朱印を頂いていますが友人はまだだったので参拝して御朱印をいただきます。
前回はほとんど素通りに近かったので今回はゆっくり拝見させていただきました。
ここは鶏を放し飼いにされているのであちこちで甲高い鳴き声が響いていました。
休憩所と手水所の間を抜けていくと境内から出て左側が溜池になった山道に出ます。
これが山辺の道です、ここからは山辺の道の道標に従い進みます。
最初の目的地は内山永久寺跡地です。
ここは跡地なので現在は後醍醐天皇が立ち寄ったとされる萱の御所後にたつ石碑と池がある程度ですが展望台を兼ねた休憩所があるので軽く休憩してもいいでしょう。
ここをすぎれば次の目的地は夜都伎神社となります。
夜都伎神社までの道はのどかな道を進むことになりますがそれなりに距離もあります。
土の道、石畳の道、トトロに出てきそうな木のトンネルなどのバリエーション豊かな道を進んでいくと右側に峠の茶屋があります。
といっても大々的にそれを売りにしてらっしゃらないので気がつかないで通り過ぎる可能性もあります。(この日はアイスクリームの看板が目立っていました。)
峠の茶屋を通り過ぎたあたりから右手に二上山(雄山・雌山)が遠望できます。
そこから次郎柿の農園を抜けた先に夜都伎神社があります。
小さいですが厳かな感じがするのは元々ここが春日大社に深く関わりを持っていることを知ったからでしょうが萱ぶきの珍しい社殿を見ただけでも値打ちがある神社です。
参拝を済ませて次の目的地である竹之内環濠集落を目指します。
ここからは入り組んだ集落を抜けていくので道標を見失わないように注意しましょう。
集落を抜けていると可愛い猫ちゃんがこちらを見ていたので立ち止まって呼ぶとそばまで来てくれました。(猫好きな人は知っていると思いますが呼ぶ方法があります。)
しばらく戯れてからその場を離れましたがよくなついてくれました。
そこから少し進むと竹之内環濠集落と本線との分岐があります。
少し寄り道にはなりますがトイレもありますので休憩も兼ねて寄り道するといいでしょう。
環濠を拝見して写真に収めたら本線に戻ります。
本線では菜の花畑が広がってとても綺麗でした。
ここからは大和古墳群と呼ばれる古墳地帯を抜けて長岳寺を目指します。
腰痛に御利益のある舟渡地蔵さまを拝見し、古墳群と集落が入り混じった道を抜けていくと日本最古と言われる大和神社御旅所があります。
ここから先の道も風情が有って素敵な道となっています。
やがて左側に龍王山が見えてきたら長岳寺はすぐそこです。
私の友人は長岳寺も行ったことが無かったことと私も前回は龍王山登山がメインであったため、あまりゆっくり参詣していなかったので今回はじっくり参詣します。
前回行かなかった境内の中にある小山に登るとそこには見事な磨崖仏があり、更には素敵な山道があったので二人でプチ登山を楽しみました。
鐘を付かせてもらい境内をすみずみまで散策したらお腹が減ってきたのでお昼にすることにしました。
まずは天理市トレイルセンターに寄り道して地図をいただき、下へ降りたところにあるそば処千古さんへ行きます。
ここは前回に来た時から気になっていた蕎麦屋さんでしたが雰囲気といいお蕎麦のお味といい、オススメです。
我々は暑かったので冷たいざるそばでも食べようと思っていたのですが気になるのが大和芋のお蕎麦、おかみさんにどういう感じかと聞くととろろ芋のお蕎麦で冷たいのもできるとのことなので早速冷たい方で注文したのですが美味しかったです。
これで元気になった我々は次の目的地である桧原神社を目指します。
道中、崇神天皇陵や景行天皇陵を通り過ぎていくのですが基本ここからはほとんどが緩やかな上り坂となりますので知らず知らず足に疲れがたまる頃でもあります。
また、我々のように歩くことが大好きで足の速い人間なら問題ないでしょうが朝の9時過ぎに出ると長岳寺で大体お昼になります。
長岳寺から狭井神社まで約6kmほどあるので時間はそれなりにかかります。
当然ですが13時すぎくらいに狭井神社に着けないようなら三輪山登拝は諦めてください。
桧原神社は御神体を三輪山の磐座にされているので遥拝所があるのみですがそれでも神格を感じるとても立派な神社です。
我々は参拝を済ませ御朱印をいただき次の狭井神社(登山口がある神社)を目指します。
ここからはほとんどが素敵な土の道で風情があります。
ちなみに桧原神社が磐座を御神体とされていますが三輪山からは1.5kmほど離れているのになぜか?と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。
実は三輪山の御神体山は本山だけではなくその周囲の48峰の峰々から成り立っているためこのへんの山々はほぼ全て御神体と言えます。
玄賓庵や八大竜王弁財天などを横目に通り過ぎていくとやがて左側に狭井神社の境内がフェンス越しに見えてきます。
正面の入口までまわり、鳥居をくぐってまずは狭井神社の本殿まで行きます。
本殿に参拝を済ませたら本殿右側にある登拝受付所で300円を支払い「三輪山参拝証」と呼ばれる鈴のついたタスキを拝借します。(登拝が完了したら返却します。)
これを首からかけていないと登拝ができないので必ず首からかけましょう。
ここまで簡単に書きましたが神官さんの注意事項のお話がかなり長いので時間は余裕が必要です。(危険なので当たり前です、謙虚にお伺いしましょう。)
登拝される方に注意事項を何点かお伝えしておきます。
1、時間厳守(必ず午後14時までに受付すること、下山は16時までには終えること)
これは神官さんもくどいほどおっしゃいますが16時ちょうどに下りればいいのではなく16時にならないように下りてくることを厳守しないと捜索願をすぐに出されます。
それだけ過去に遭難が多かったようでここはくどいほどおっしゃいます。
2、写真撮影は禁止(当たり前ですが神様の山なので撮影は一切できません。)
昔はカメラなどを神社にあずけてから登拝すると聞いていたのですが今回は特に言われませんでした、ただし厳禁ですとは何回もおっしゃっていました。
我々は13時過ぎにはついていたのですが登り始めは結局13時40分くらいになりました。(まあ、それだけ注意しても不届きものや遭難者が絶えないのでしょう。)
いよいよ登山ですが三輪山は標高467mほどです。
しかしそのほとんどが直登といってもいいほどの急な階段が続きます。
特に三光の瀧から先がかなりの急坂となっています。
低山だからと舐めてかかるとどえらい目に遭うので注意してください。
万が一、動けなくなった場合は緊急連絡先を記載した紙を事前に渡されるので連絡をしてください。
ポイントも9箇所あってそれぞれ銀色のポールが立っています。(名称と電話番号記載)
中津磐座と呼ばれる御神域で中間点くらいです。
山頂には高宮神社があり、その先の道を進むと最高地点となる奥津磐座があります。
我々は約1時間と少しで上って下りてきましたが普通の人で2~3時間はかかります。
467mを2kmで登るのですから1kmで230m高度を稼ぐ計算です。
これは分かる人には分かりますが結構な斜度と言えます。
ましてやここまで16km程の道のりを歩いてきているので疲れも残るでしょう。
なので足腰の弱い方や高齢者は朝一番にまずは三輪山を登拝してそれから時間と体力と相談しながら山辺の道を散策される方がいいと思います。
無事に登拝を済ませ下山してきた我々は参拝証を返却して御朱印をいただきます。
「登拝」と書かれることを期待しましたが「奉拝」でした。
まあ、実際に登ったかどうか神官さんが見ておられるわけではないので当たり前です。
ここでプチ情報ですが神殿の左側には御神水(無料)がいただける場所があります。
おそらく山の水なのでしょうがとてもよく冷えておいしい水です。
また、この水は売ってもいるので容器がない方は購入してもいいでしょう。
我々は何回も汲んで飲みました。(美味しかったです。)
ここからは時間に余裕が生まれますので狭井神社を隈なく散策して次は大神神社(三輪明神)へ向かいます。
狭井神社からわずか200m程で着くこの神社は日本最古の神社と言われています。
もちろん立派な社殿を拝見し、参拝したら御朱印もいただきます。
参道を歩きながら入口に向かうとちょうどバスが来ていたので乗り込んだ我々は京都まで戻り、温泉に入ってさっぱりしてから打ち上げと称した飲み会を開催しました。
総距離18.84km
訪れた神社・仏閣 石神神宮・夜都伎神社・長岳寺・桧原神社・狭井神社・高宮神社(三輪山山頂)・大神神社(三輪明神)

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル
帽子 グローブ 地図 コンパス 登山計画書(控え) ナイフ
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 GPS機器

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登った山

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467m

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歩行時間
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難易度
コース定数
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