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秩父浦山、大ドッケの福寿草

大ドッケ( 関東)

パーティ: 1人 (ガバオ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

タクシー
その他: 往)西武特急秩父6号で西武秩父駅、駅からタクシー利用(茶平入口まで15分、2,800円)
復)浦山大日堂からメロディバス(16:00発)にて西武秩父駅前(16:25着)、料金300円

この登山記録の行程

茶平入口(寄国土トンネル南出口)(8:05出発)-渓流荘前(9:05発)-沢筋ルート探索(10:10~40)-大ネド尾根に乗る(12:30)-福寿草自生地(13:35着/13:45発)-カラ沢二俣(14:25)-渓流荘(15:22)

コース

総距離
約13.3km
累積標高差
上り約1,439m
下り約1,413m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

秩父浦山の大ドッケにあるという福寿草の自生地を訪ねてみました。 道迷いが多いと言われるバリエーションルートで、御多分に漏れずルートを間違えて随分遠回りをしてしまいましたが、山肌を黄色く埋め尽くす福寿草の神々しさは一見の価値あり!!で、苦労も筋肉痛も吹き飛びました。 

≫「奥武蔵・秩父」の山と高原地図を広げると、秩父さくら湖と長沢背稜の間、一般ルートの無い空白地帯の真ん中に大ドッケの山名を見つけることが出来ます。 愛読のガイド本で知った福寿草の自生地はこの大ドッケの南面に有ります。

入山口となる浦山の渓流荘まで、秩父市営の小型バス路線があるのですが、午前便の時間が遅いので、今回は西武秩父駅からタクシーを奮発します。 タクシーの運転手さんが地元言葉で、茶平を「ちゃでいら」、大ドッケを「おおぼけ」と呼ぶのを聞けば、俄然気分が高まります。 料金を惜しんだわけではありませんが、折角ですので途中でタクシーを降りて、足慣らしに渓流荘前までトコトコ歩きました。

福寿草の自生地へは、渓流荘前の橋を渡って「峠ノ尾根」に取り付き、南面の巻き道の途中で「カラ沢」に下りて左俣を詰めるバリエーションルートなのですが、今回はそのカラ沢に下りるポイントを間違えて、一筋手前の沢に入ってしまい、南の「大ネド尾根」に登ってしまったことになります。

沢を詰めながら間違いに気付いたのですが、地形的に危険はなさそうでしたので、そのまま尾根に乗り、福寿草は半分諦めつつ、重い足を引きずって大ドッケに向っていくと、大平山をピストンしてきたという単独行の方と行き合い、自生地に下る地点を教えて頂くことが出来ました。

お陰様で素晴らしい福寿草の大群生を見る事が出来たのですが、、、本来のルートを福寿草目当ての沢山の登山者が登って来るので、2.5万分1地図を携えながら道を間違えた自分が情け無くなって来ます。

・・・とは言え、目的の福寿草の大群生を見る事が出来て大感激。 
素朴な黄色の花弁の群生には、凛として人を寄付けない神々しささえ感じます。

名残りを惜しみつつ黄色い花園を後にすると、本来、登って来る筈だった急な沢筋を下ります。 今朝方、自分が間違えたポイントを苦笑いと共に通過しながら下山すると、渓流荘のお風呂にドボーン。
バス停前のお宅の元気なお婆ちゃんとも再会の言葉を交わし、メロディバスに乗り込みました。

道迷いの反省は尽きませんが・・・、最後は西武秩父駅前の「駅前」で、いつものお通しセットと福寿草の写真を肴に武甲正宗を頂いて、苦労した甲斐のある一日もしっかり締まりました~。

本日の総歩数31,680歩、歩行距離20.6km、消費カロリー1,870kcal、脂肪燃焼量133g也。

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フォトギャラリー:44枚

さくら湖の右岸、寄国土トンネルを抜けた茶平入口バス停から歩き始めました。

浦山大橋を渡ります。

浦山川の谷深さに、日本の三大秘郷と言われた浦山の面影を感じます。

いくつかの集落を通りぬけます。

浦山はササラでも有名です。

これから向う稜線が見えます。

渓流荘の手前の橋を渡って山に入って行きます。

橋の先の一軒の民家を通り過ぎたところから、林道を右に分かれます。

尾根を巻きながら高度を上げると、背後に大持山の稜線が見えてきます。

廃民家の脇を通り過ぎます。

両脇に鹿ネットが張られた中腹道を進みます。

谷を隔てて、大ドッケの稜線が望めます。

途中、谷に下る小径が何箇所かあり、行ったり来たりしましたが、結局間違えてしまいました。

悩んだ挙句、間違えてここから沢に下ってしまったのですが、赤テープまで張ってあるので、間違いやすいです。

一本南の沢を詰めてしまいました。

昔はワサビ田だったのかもしれません。

沢の途中に大きなカツラの木が立っていました。

沢を詰めて行くと、尾根の上部には雪が残っていました。

北に大ドッケが見えます。目的よりも大分南の尾根に出てしまいました。

背後には、大持山と武甲山の稜線が広がります。

間違えて迷い込んだ大ネド尾根ですが、これはこれで楽しめます。

南側には長沢背稜の三ツドッケが間近に迫ります。

大ドッケの手前から尾根を下り福寿草の自生地に向います。(本当はここを登って来る筈でした・・・。)

漸く辿り着きました!。沢の上部が一面福寿草に覆われています。

念願の福寿草です!!

夢中で写真を撮りまくりました・・・。

~苦労して登って来た甲斐がありました~!

今度は沢を下ります。(本当はここを登って来る筈でした・・・。)

沢は涸れていますが、ガレて浮き石が多く、登りも下りも大変です。

二俣の手前で左手の小さな尾根を乗り越し、右俣の沢を渡渉して尾根道に入って行きます。

谷の向こうには、仙元尾根と有間山の稜線が見えますね。

途中、何箇所か鹿ネットを通過します。

ガレたトラバスルートを慎重に通過。

降りて来た谷を振り返ります。

無事下山して、渓流荘のお風呂にドボーン。

小さなお風呂ですが、ホッとしました~。料金は100円です。

16:00発のメロディーバスで帰ります。

今回も駅前のお通しセットで締めました~。

西武秩父駅前から、今日歩いた稜線を振り返ります。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー
行動食 テーピングテープ

みんなのコメント

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  • ガバオさん、こんにちは

    これはすごい福寿草の群落ですね。自分もこんな群生地を訪ね歩きたいものです。
    早速、来シーズン以降の登山リストに加えさせていただきます。

  • すてぱんさん、こんにちは! 早速のコメント有り難うございます。

    遅ればせながらレコをUPしましたが、何しろ道迷いレコですので余り参考にならないと思います(汗)。来年以降に出掛けられる際には、是非、他の方のレコも参考になさってください。

    当日は思っていたより大勢の登山者と行き会いましたが、福寿草目当てに、何度も来られている方が多いようでした。
    今回、しっかり道も覚えましたので、私も常連になりそうです。

  • ガバオさん、こんにちは♪

     こんな福寿草の群生地があったんですね~!

     開花のタイミングにあわせてドンピシャといった感じですね~。いったいどれくらい咲いているのだろうと、しげしげと写真に見入ってしまいました。さすが我らが師匠です。とても参考になりました。来シーズンにむけ、しっかりとポッケに入れさせていただきました。

      ぼっけもん拝

  • ぼっけもんさん、こんにちは!

    レコのUPが遅かったので、すっかり季節感がズレてしまいました(笑)。
    尚且つ、道迷いのレコでお恥ずかしい限りです・・・(汗)。

    愛読のガイド本で知ったこの福寿草の楽園、場所柄、出会う人など居ないだろうと思って出掛けたのですが、山の中では20人近くの登山者と行き会いました。

    お話しを聞くと毎年来ているという方が多く、正に知る人ぞ知る、という場所なのだと思います。

    今年は宝登山で見損なって以来、どうしても福寿草が見たかったので、大満足です!
    来年も正規ルート(笑)で再チャレンジしたいと思います!

  • ガバオさん、こんにちは!

    大ドッケの福寿草の自生地、こんな素晴らしき所が有ったのですね!ご存知の通り3月の
    始め、ムクゲ自然公園で秩父紅を愛でましたが、その2週間遅れで福寿草が見られる所が
    有る、しっかりポッケに入れさせて頂きました。ただ、レコの写真から守屋さんの地図で
    追ったのですが、地図のエリア外で、ガバオさんの愛読書が何なのか、気になる所です。

    「場所柄、出会う人など居ないだろうなと思って出掛けたのですが、山の中では20人
    近くの登山者と行き会いました」は、私が次にイワウチワで狙っている大塚山・鉄五郎
    新道と全く同じ状況で思わずニヤリとしてしまいました。

    そのイワウチワですが、先般登った「仙岳尾根」で見た!との情報も有り、こちらも
    気になる所です。でも、何れにしましても、良い季節になりましたね。

  • 西東京猛虎会さん、こんばんは! 期変わりでバタバタしてレスが遅くなってしまいました~(汗)。

    西東京猛虎会さんレコに刺激されたわけではないのですが、今回はどうしても見たかった福寿草の自生地に辿り着くことが出来てラッキーでした。

    ルートは完全なバリエーションルートなのですが、毎年多くの方々が訪れるだけの値打ちがあると思います。

    それにしてもこの長沢背陵の北側エリア、とても興味く、すっかりハマってしまいそうです!

  • ガバオさん、こんにちは。最近は奥武蔵を徘徊することが多く、過年より気になっていたこのルートを計画しようとして貴兄のレポに辿り着きました。私の心配していた通り、このルートは迷いそうですよね。もともとガイドブックに記述も曖昧な感じですし…まあそれがあの本の味でもあるんですが(笑)
    間違われたのはカラ沢の二股で左股を詰められたということでしょうか?

  • take3さん、こんにちは、ご無沙汰しております。

    大ドッケの福寿草、道に迷ったことせいもありますが、今までで5本の指に入る思い出深いルートです。元はと言えばtake3さんに教えて頂いた本で知ったルートですので、これも何かのご縁ですね。

    因みに、レコのトレースのループは時計回りで歩いています。GPSも使っていません。

    結果からいうと、カラ沢よりも大分手前で沢筋に下りてしまい、峠ノ尾根の一本南の大ネド尾根を登ってしまいました。

    ガイド本にある仮小屋や廃屋までは順調でしたが、その先に本には書かれていなかった『鹿ネット』が現れたのに惑わされてしまい、わざわざ引き返して本来より手前で沢に下りてしまったのが失敗でした。鹿ネット沿いのトラバース道をひたすら進むのが正解で、後半は道が荒れてきますが、最後は鹿柵扉を通って伐採地に入って行きます。

    伐採地の中も踏み跡が薄く、足場の悪い所も多かったですから、去年の台風で更に荒れている可能性もあると思います。

    二俣に下りて小さな尾根を乗っ越す辺りは踏み跡も明瞭で、赤リボンもありましたので、ここで迷うことはないと思います。

    左股のガレの中をひたすら登ると福寿草の群生地があり、そこから右手の尾根に乗ります。私が歩いた時は下りでしたが、この辺りも踏み跡は薄く、落ち葉の中をどこでも歩ける感じでした。

    夏場だと雰囲気も相当変わっていると思いますし、前述の通り去年の台風影響が気になりますので、お出かけの際はくれぐれもお気をつけ下さい。
    (レコがUPされるのを楽しみにお待ちしてます。)

  • 返信と詳しいルート説明ありがとうございます。
    確かに去年の台風の影響が心配です。
    暑いので肌寒い時期の山行を妄想しての計画です。実行するのは来春の予定です(笑)

  • ガバオさん、ご無沙汰してます。季節外れの陽気に誘われて2月23日に偵察してきました。
    伐採地の中の鹿ネットを越えるとこまでは順調でしたが、超えた先が台風の影響かそのままトラバースできない程崩壊していて、鹿柵に捕らえられた鹿のように鹿ネットの中をうろついて時間と体力を消費してしまいました。
    念願の福寿草は暖冬のせいか既に見ごろでした。取り急ぎご報告まで。

  • Take3さん、こんにちは。

    昨日行かれたのですね、お疲れさまでした。
    矢張りあのトラバース道でご苦労されたようですが、無事行ってこられて何よりでした。
    レコがUPされるのを楽しみにお待ちしております。

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