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春色に染まる藤原岳から御池岳へ

藤原岳、御池岳、冷川岳( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道306号線から県道614号線で藤原岳・表参道(大貝戸コース)登山口へ。藤原岳登山口休憩所の駐車場に向かうが一杯だったため、いつもの藤原岳観光駐車場へ。300円。管理人不在時には受付横に料金箱がある。駐車場は、西藤原小学校の真下にある。ナビには「西藤原小学校」と入れると迷わない。

この登山記録の行程

藤原岳観光駐車場(06:58)・・・藤原岳表参道(大貝戸コース)登山口(07:08)・・・ 表道・・・2合目(07:21)・・・3合目(07:28)・・・4合目(07:37)・・・5合目(07:44)・・・6合目(07:53)・・・7合目(08:00)・・・8合目(08:09)・・・藤原山荘(08:45)・・・藤原岳頂上(08:57)・・・藤原山荘・・・天狗岩(09:36)・・・天狗岩・白瀬峠分岐(09:44)・・・鉄塔(10:02)・・・白瀬峠・白船峠(10:20)・・・冷川岳・・・カタクリ峠・・・御池岳(丸山)分岐(10:46)・・・御池岳(11:29)(昼食~12:03)・・・奥の平(12:14)・・・ボタンブチ(12:14)・・・カタクリ峠(13:12)・・・冷川岳(13:32)・・・白瀬峠・白船峠(13:37)・・・鉄塔(13:48)・・・天狗岩・白瀬峠分岐(14:14)・・・藤原山荘(14:37)・・・8合目(14:59)・・・3合目(15:25)・・・藤原岳登山口(15:41)・・・藤原岳観光駐車場(15:49)

コース

総距離
約21.0km
累積標高差
上り約2,115m
下り約2,115m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

雪山へ行きたい気持ちを抑えつつ、しかし、Spring ephemeralの言葉の通り春の妖精が姿をみせるのは一瞬の移ろい。気が付けば桜も満開を迎えている。むしろ春山のスタートとしては遅すぎた。今日を逃せばそのチャンスを失ってしまうと、一路、藤原岳にやってきた。
藤原岳は、100名山並みに人気が高く、特に春のシーズンは7時到着では遅すぎ。既に表参道の駐車場は満車だったので、時折使う小学校下の有料駐車場に変更。こちらはまだ十分にスペースが開いていた。300円也。水洗トイレも完備されているので300円は決して高くない。満開の桜の下に車を停めて、いざスタート。
途中の民家の庭先には梅や水仙等様々な春の花が咲き誇っていた。
表参道の入り口手前に、淡い黄色い花を見つけた。ミツマタだ。昨年も、こんなところにミツマタがある!と感動したのを思い出した。とても甘い香りを放っている。
鳥居をくぐって登山開始。整った杉林の中をゆっくり登っていく。
8号目で休憩。オウレンは既に花を終えていて葉っぱばかりが群生していた。オウレンはまだ可能性があるが、セツブンソウはさすがに遅すぎたか。代わりにこれからは俺たちの時代だと言わんばかりにコバイケソウの葉っぱがあちこちから顔を出していた。
積雪時は冬道で9合目までショートカットする直登となるが、もはやすっかり雪は消えていた。ここから先はごつごつした岩が目立つようになり、同時に8合目9合目は、今日の目的である福寿草の群生地となる。
歩き出してすぐに小さい黄色い妖精を見つけた。まだ朝日も弱いためか、つぼみのように花が閉じていた。徐々に「あった」「ここにも!」という声が広がる。
9合目付近が一番の群生地。斜面一面に福寿草が咲き誇り黄色い花畑となっていた。毎年、福寿草を求めてやってくるが、こんなにベストな風景は今回が初めてかも知れない。福寿草は春にふさわしく力強い生命力にあふれた黄色い花が特徴。でも、よく見ると濃い黄色に紛れて淡い黄色もある。他の登山者が「レモン色の福寿草」と素敵な表現をしていた。雪の間から顔を覗かせる福寿草もいいが、咲き誇る福寿草の花畑も実にいい。
藤原山荘からいったん、藤原岳の山頂を目指す。雪解けで泥だらけの道を覚悟していたが、幸い乾燥した土肌になっていた。
山頂からの眺望は、春の霞で今一つだが、鈴鹿山系が奥へ奥へと連なっているのが見えた。
いったん、山荘まで戻り次は天狗岩を目指す。霊仙山に似た広い丘を歩く。天狗岩は藤原岳で最も高い場所。ゴツゴツした岩がそこだけ密集している。先ほど上った藤原岳の山頂を眺め、再び歩き出す。来た道を折り返し分岐点から白瀬峠を目指す。ここから先は御池岳への道となる。昨年、雪の中を、同じコースで歩いた。アイゼンがズボズボと雪に埋まりながら。我ながらよく長々と歩いたものだと思う。そのコースが忘れられず、今回もぐるっと御池まで足を延ばすことにした。
尾根沿いに幾つかのピークを乗り越えて進むと大きな送電線の店頭がある見晴らしのいい丘に着く。目の前に大きな山が見える。御池岳の奥の平付近だ。山頂はその向こう側になるが、鈴鹿山系で一番高い山だけあって存在感がある。登山ルートは直接、御池岳を目指すのではなく尾根伝いに冷川岳を経由して巻くように御池岳にアプローチする。
白瀬峠に降り、再び尾根を登っていく。ちなみにここの白瀬峠は、白船峠とも呼ばれているようで2つの看板が併設されていてややこしい。誰か由来を解説して欲しいものだ。
痩せ尾根のコースがしばらく続く。御池岳が大きいので、近づいているのかどうかよくわからないが、山を縫うように尾根を歩くのが楽しくて苦にはならない。ふと足元を見ると小さな白い花が咲いていた。よく見るとあちこちに咲いている。セリバオウレンだ。登ってくる最中ではもうシーズンも遅かったと残念に思っていたが、ちゃんと今年も出会うことができた。
いつしか尾根から外れ斜面を谷へと降る。いよいよ御池岳への山頂に向けて斜面にとりつく。先ほどから、カサカサッと落ち葉をこする音がすると思ったら、山リスが元気よく木と木の間を走り回っていた。キツツキの軽快な音も聞こえる。春の森は花だけではなく動物も生命力にあふれている。
積雪時に登った時も思ったが、意外に御池岳頂までの斜面は急登が多い。山頂手前はまだ雪が残っているところも多く、キックをしながら登っていく。雪は固く沈み込みはほとんどない。
斜面を登りきると見覚えのある山頂の標識が立っていた。こちらも霞が強く、霊仙や伊吹の輪郭がぼやけている。ここから眺める霊仙が好きだったのに残念だ。
山頂でお昼をとって、奥の平の方へ足を延ばすことにした。山頂から少し歩くと、だだっ広い平原が出現する。テーブルランドと呼ばれているらしく、日本庭園のような装いはなんとなくイブネを思い起こす。
奥の平からは、藤原岳から歩いてきた時に通った鉄塔がよく見える。あっきは「あそこに行くのか!」と思っていたが、今は「あそこから来たのか」と思うと人間の足はつくづくすごいものだ。
せっかくなのでボタンブチに立ち寄る。藤原岳の天狗岩のようなゴツゴツした岩でできた断崖絶壁のビューポイント。足元がスースーする。高所大好きとしてはお気に入りのポイントになりそうだ。
記念撮影をして、来た道を折り返す。最近、仕事や用事があって一か月弱、山から遠ざかっていたが、今日は思う存分、歩くことができた。暖かい日差しと春風が心地よく、いっぱいの福寿草に囲まれた平成30年度春山の良いスタートが切れた登山だった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • 福寿草を見すぎて、幸せになり過ぎちゃいますね(●^^●)

  • そのはずが月曜日で使い果たしました。涙

  • 福寿草にすっかり癒されました。(^-^)もう少し雪山を歩きたいですね。

  • そうなんですよー。春の花も見たい。雪山もまだまだ行きたい。忙しいシーズンです。(^-^)

登った山

御池岳

御池岳

1,247m

藤原岳

藤原岳

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