千葉県房総半島のほぼ先っぽにある御殿山・日出山への登山。

ふもとの駐車場から田んぼと集落を10分ほど進むと登山道に入る。
山も徐々に春の空気になってきており、心地よいトレッキング気分を味わえる。
御殿山は低山であっという間に頂上に到着したが、周りに高い山がないためちょっと上っただけでよい景色を眺めることができた

お昼にはまだ早かったので頂上で少し休憩した後、日出山に向かう。
途中にかなり傾斜のある階段があり、少し気を付ける必要がある。
急斜面に丸太が並んでいるのを上から見るとまるで木製のジェットコースターに乗っているかのような錯覚を覚える。

途中で初老の男性に声をかけられ、方向が一緒だったのでそのまま世間話をする。
現役時代は東京に住んでいたが、退職後はこちらに越して周辺の山に登っているようだ。
御殿山も2回目で、最初登った時は二度と登らないと思ったそうだが、体力の確認のためにまた登ったとのこと。

途中ずっと男性と話していたが、会話が辛くなるほど息切れするということもなく、気が付けば日出山の頂上に到着。
同行した男性は帰りの途中で既に頂上を通っていたのでそこで少し話してそのまま解散となった。

男性が帰ると、頂上には自分一人。
日出山からの眺めもよく、景色を独り占めする贅沢感を味わう。
木のベンチが用意されており、そこでお昼御飯を食べることにした。
春の暖かな日差しを浴びながら昼食を採るのはとても気持ちよい。
食事後はのんびり日向ぼっこしたりして小一時間ぐらいいたが、2時と遅かったためか他の登山客は姿を見せず快適な時間を過ごせた。

休憩を終えた後は来た道を戻ったが、すれ違ったのは数名程度であった。
静かな山行をしたいときにはなかなか良い場所であった。

ちなみに帰りは余裕があったので御殿山から木更津まで下道を通ったが、所どころ桜並木を通る場所があり、ドライブでの花見もすることができた。
花見と登山を快適に満喫できた充実した日となった。