4月14日(土)は、丹沢の有名なバリエーションルートである大山北尾根と裏の鍋嵐を繋いで縦走して来ました!
14日は天気が下り坂ってことで、午後遅くなると雨が降ってきそうだったので、めったに使わない新宿5時ちょうど発の小田急線の始発でスタート。伊勢原でバスに乗り換えて、終点の大山ケーブルに7時ちょうど着。ケーブルの始発には時間が早すぎるので、歩いて山頂まで登ります。
大山のケーブル区間を下から登るルートには、大山不動を経由する女坂と直登階段ルートの男坂の2つあって、今回はとりあえず早く登れればいいので男坂をチョイス。約30分で阿夫利神社の下社に到着しました。
ここからさらに岩が階段状に連なった急坂を登ること50分、いい加減ウンザリしてきた頃に、ようやく大山山頂1252mに到着。
雨が降りそうな天気なので当然富士山も江ノ島見えません。
それにしても朝早いのに、メジャー山岳だけあって人が多いな~。みんなどこから登って来たんだろ?
でもこの人の多さも、大山北尾根に入ると一気にゼロになります。
大山北尾根は山頂北側のトイレの脇から取りつきます。トイレ脇の踏み跡をたどるとすぐ電波塔の下に出て、その裏に害獣柵を越える脚立があるので、それを乗り越えます。
大山北尾根はバリエーションルートと言ってもメジャーな道なので、踏み跡は普通の登山道なみにしっかりとした道になっています。
それを辿ってどんどん下り、軽く登り返したところが西沢ノ頭1094mです。大山山頂から30分弱で到着。
そして、西沢ノ頭から軽く下り、緩やかな上りを登りきって、道が左に大きくカーブするところがミズヒノ頭1050mです。西沢ノ頭から10分弱で到着。
ここは左手が崩壊地になっていて、塔ノ岳表尾根や塔ノ岳から丹沢山と丹沢三峰山を越えて宮ヶ瀬に通じる尾根が良く見えます。でも天気が悪いので丹沢三峰山しか見えず…。
約15分ほど西に進み、目の前に送電線鉄塔が現れて来たら、その鉄塔のすぐ先のピークが境沢ノ頭913mです。このピークは標識がありませんが、送電線鉄塔があるのでわかると思います。
この境沢ノ頭で林道に出てヤビツ峠に戻る道が分岐します。それが離れると同時に、黒岩方面への道は一気に踏み跡程度になります。
それでもまあ尾根づたいなので迷う心配は無いのですが、地図上の752mピークの西側に下る尾根にかなり明瞭な踏み跡があるので、それに引き込まれないように注意が必用です。ここにはオレンジのテープがあります。
752mピークを過ぎ、どんどん下って行って道がアップダウンを繰り返すようになってくると、ほどなく標識とベンチのある一ノ沢峠に到着します。大山山頂からここまで約1時間半かかりました。
黒岩への道が右下に続いているのですが、標識には無いルートで尾根を直進し、林道のトンネルの上を通って、最後は送電線の巡視路を使ってキャンプ場に下山することも出来ます。
黒岩への道は、2018年4月現在、林道を横切ってから下が崩落しかけた半ば廃道状態になっていて、滑落の危険があるので、宮ヶ瀬方面に下山するなら直進してキャンプ場に出た方が安全かもしれません。まあ一番安全なのは林道を通って宮ヶ瀬か物見峠に出ることですが…。
でも今回は鍋嵐に行きたいので、その崩落しかけた危険な道を下って黒岩に下ります。
そしたら、その絶対誰もいそうにない危険な道に先行者のおじさんがいた!
黒岩の沢を渡るところ(橋無し!)で少し話をしたら、同じルートを通って鍋嵐を目指すとのこと。珍しいこともこともあるもんだ。でも丹沢や奥多摩は超マイナーコースでも結構人がいるからな~!
黒岩から鍋嵐への道は、道はありません!沢を渡ったところにある宮ヶ瀬方面への行く道の標識のところから、植林の急な尾根の登れそうなところをよじ登ります。
と書くと、大変そうに見えますが、実際は下草も無く、途中から壊れた害獣柵に沿った道になるので、ルートを確認する必用も無く、意外と楽な道です。
でもさっきのおじさんは体力が無いのか、あっという間に見えなくなってしまった。まあ黒岩に一旦下ってから登り返すので、体力はそこそこ必用かもしれません。
植林の急坂を登って行くと、約40分ぐらいで腹摺という標高710mの平坦地に着きます。当然標識も何もありません。ここから急斜面が少し緩み、でも代わり岩っぽい場所をよじ登るようなところも出て来て、やがて植林が自然林に変わるとすぐに鍋嵐南峰とも言うべき場所に登り着きます。
そこから左に2~3分進んだところが、鍋嵐山頂817mです。11時23分、黒岩からちょうど1時間かかりました。そしてここにも別の先行者が!最近ここいら流行ってるのかしら?
そのゴジラの背コースへ向かうという別のおじさんを見送った後、10分少々休憩したら、物見峠方面に下山を始めます。
鍋嵐の登山者は、土山峠から辺室山を越えて、物見峠の手前からピストンする人がほとんどなので、ここから先は明瞭な踏み跡があります。
でも両側が着れ落ちたヤセ尾根を行くので、思ったようにとスピードが出せず、30分近くかかって熊ノ爪約740mに到着。このピークは巻き道が下を通っているので見落とし注意です。なお、ここから秘峰猿ヶ島に続く尾根が始まっているのですが、今日は天気に不安があるので行きません。
熊ノ爪から道は10分かからず土山峠から三峰山へと続く縦走路に飛び出します。ここから辺室山を越えて土山峠に行くのが通常なんでしょうが、今日は帰りに、バスで通る度に気になっていた道の駅清川に寄り道したいので、物見峠から煤ヶ谷に下山します。
物見峠は辺室山と逆の方へ5分進んだところで、中高年の団体が昼飯休憩の真っ最中でした。
物見峠から先は、昔の峠道ということで一気に道が良くなり、今日は全然走って無いので一気にかけ降りて、35分で12時48分、煤ヶ谷のバス停に到着。
後はバス通りを5分ほどダラダラ歩いて道の駅清川まで行きます。
道の駅清川は、清川村役場の前にある農産物直売所がメインの割りとこじんまりした道の駅で、物がちょっと少ないかなという印象なんですが、でも2階に食堂があります。
この食堂は、清川村でとれた豚肉を使った豚丼みたいなのがイチオシみたいなんだけど、ちょうど昼飯時に行ったせいか、食堂が満員で食べる席が無かったのでアッサリ諦めて、今日の最終目的地である別所の湯の方へ歩いて行くと、途中に中華料理清林という店があったので入ってみました。
ここは昔からある村の中華屋という感じの店ではなく、潰れたスナックを借りて中華屋を始めたという感じの店で、「から揚げラーメン」なるものを頼んでみたんだけれど、そのせいかビジュアル的にも味的にも妙に繊細な感じのラーメンが出てきた。
から揚げなんか注文があってから粉まぶして揚げるような凝った作り方をしていて、お陰でラーメンの中でから揚げがプチプチ油がはねてたりするのがかは揚げの生き作りって感じになって涙を誘います。
清林で昼飯を済ませた後、さらに10分歩いて、「別所の湯」にようやく到着しました。
バス通りから細道に右折する角、別所温泉入口バス停の前ににあったコンビニが閉店になっていた!
別所の湯は、清川村の日帰り入浴施設で、別所温泉の奥にあるのに温泉ではないんですが、三峰山や宮ヶ瀬方面の山の帰りに便利。料金も700円と飯山温泉や広沢寺温泉の日帰り入浴が一律1000円なのに対して300円安いです。
ここで汗を流した後、別所温泉入口バス停から本厚木駅に戻って、帰りは時間もあるし、安い中央林間経由で帰りました。
神奈川県「道の駅 清川」
https://michinoeki-kiyokawa.jp/
清川村ふれあいセンター 「別所の湯」/清川村
http://www.town.kiyokawa.kanagawa.jp/shisetsu/1/4/998.html
中華清林 - 清川村その他/中華麺(その他) [食べログ]
https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140704/14049567/